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mizukagami

商品番号tk016503
商品名

mizukagami

価格

1:¥31,500
2:¥55,650
3:¥44,100
4:¥45,150
5:¥22,050
6:¥16,800
7:¥21,000
8:¥38,850
A:¥44,100
B:¥60,900
C:¥50,400
※全て税込金額

限定数

B、Cはエディション3まで
それ以外は限定数なし(受注制作)

サイズ

1:W255mm×H342mm
2:W354mm×H585mm
3:W347mm×H364mm
4:W340mm×H290mm
5:W187mm×H278mm
6:W182mm×H197mm
7:W253mm×H428mm
8:W152mm×H224mm
A:W265mm×H402mm
B:W361mm×D284mm×H190mm
C:W239mm×D155mm×H288mm

素材

アクリル

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

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納期

2ヶ月程度

備考

この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。
全て手作業での制作のため、表面に小さな傷などが出る場合があります。

バイヤーチバ

溶け出す世界

それはハッとするような、ゆっくりドキッとするような、そんな感覚だったのです。

少し大げさかもしれませんが...

四角、楕円、八角形。
氷のように輪郭確かな図形の鏡が、そっと滴るように、少しだけ解け出して...

たったそれだけの変化でした。
それだけのことなのに、その鏡はまるで、触れればたちまち流れ出してしまいそうなほど、不確かな存在に変わってしまっていたのです。

そしてその時、ボクと世界の関係も、すっと一瞬歪んだような気がして。

日々少しずつ確かめてきた、世界の輪郭。
それが不意に溶け出す時、それを手がかりにしようとした自分まで、その中に溶け込んでしまうような。今立っているはずの足元さえも、すでに溶け出しているのでは、と思えるような...

一瞬、そんな不思議な感覚にとらわれて、そしてまわりを見回すと、部屋中に散らばる水溜りのひとつひとつが、その滑らかな曲面に世界を映し込んで、まるで妖しく歪むその世界に誘い込んでいるかのように見えてきます。

はたして、それが作者である長嶋りかこさんの意図するところだったのか? それは分からないけれど、こんな感覚を味あわせてくれた作品を、日常の中にそっと滑り込ませることができたら。

そう思って、今回はこの作品を紹介させてもらうことにしたのです。

1から8までのシリーズはエディションなしのタイプ
詳しい形はこちらから

解けだした水が、そっと滴るように

(A)長嶋りかこさんが書いた詩(英訳バージョン)が映り込む

個展での展示風景


dot_line.gif

やってきた男

「mizukagami」。
そんな文字が逆さまに刷られた、小さな銀色の印刷物を手に、いつものようにブラリと、俵藤くんがボクらのオフィスにやってきたのは、冬がすぐそこまで迫った2010年の秋の夜。

なんでも近くのギャラリーROCKETで個展をやるらしい。
そのタイトルが、この「mizukagami」。

めずらしく自慢げに、今回の力作がいかにすごいかを説いて回っていたのが印象的だったのを覚えています。

俵藤ひでと。
腕利きのアクリル作家として、知る人ぞ知る存在の彼の名前には、見覚えがある人もいるかもしれません。

そして密買東京でも。
メーカーからの商品化を機にサイトでの販売は終了しましたが、初期の密買東京の代表的な商品として、彼のシャンデリアを覚えていてくださる方もいるかと思います。

いつも腕白少年のような顔で現れる彼が、共同制作者として、長嶋りかこさんの世界観を見事に現実にしてしまった張本人。

吸い込まれるように、溶け込むように、mizukagamiの世界とひとつになれたのは、きっと俵藤くんの繊細な技の美しさがゆえ。

そして、豊かな感性で表現されたこの作品が、プロダクトとしての強度をも併せ持っているのもまた。


解けだし、揺らめく輪郭

俵藤くんが作り上げた繊細な雫

(A)手の技を追求してできた形


dot_line.gif

私を映し出す水

この「mizukagami」の個展に向けて書かれた、長嶋りかこさんの詩は、こんな風に始まります。

 
  私のなかにいる水は
  かつては極寒の地で凍てつき
  夏に溶け出して南に流れ
  あまりの暑さに空に浮遊し
  雷とともに陸に落ち
  恐竜の喉を潤した後に
  排泄された水だったかもしれない

 
詩の全文は、こちらに用意しておきました。
恥ずかしいから逆さまで、と長嶋さんが言ってたので、逆さまのままで置いておきますね。

というのも、実は個展の時には写真のように、鏡に映ったときに読めるようになっていたのです。だからmizukagamiを買っていただいたら、是非映して読んでみて下さい。

この詩を読むと、長嶋さんの気持ちとも溶け合って、さらにこの作品の世界に深く潜っていかれる気がします。

普段は、広告代理店の売れっ子アートディレクターとして活躍している長嶋さん。

クライアントのメッセージを表現することを仕事にしている長嶋さんが、自身を表現しようとしたとき、とても丁寧に、そして真っ直ぐに、自分と向き合って、それがそのまま作品に昇華されたんだろうな、という感じがすごく伝わってくる、この詩と造形です。

そして、その作品がプロダクトとしても成立することによって、この詩に表現された水のように、世界中の色々な場所で、色々な「私」を映し出すとき、それが本当にこの作品がmizukagamiになるときなのかもしれません。


(C)零れるような、置くタイプのmizukagami

(B)同じく置くタイプの大きいバージョン


dot_line.gif

そしてプロダクトとして

今回紹介するmizukagamiは大きく分けて2種類です。

普通の鏡のように壁に掛けるタイプと、平らな面から零れ落ちるような形をした、置くタイプ。

壁に掛けるタイプ(1から8とA)は、プロダクトに近い位置付けの作品で、受注制作ですが限定数なしでの販売です。

1から8の輪郭の形は、こちらでご確認ください。

それ以外の、BとCの作品はエディションがついていて、エディション3までの限定で販売です。

そして、11種類全てに左の写真のような水たまりが1つ付いてきます。B、Cの水たまりは上の写真のような形。壁に掛けるタイプには、小さな水たまりが付きます。

それから、もし家の壁に掛けるなら、設置方法も大事なので説明をしておきます。

壁に掛けるタイプには、裏面に板状のマグネットが付いています。鉄扉など鉄の面であればこのまま張るだけで設置が可能ですが、そういうことはあまりないと思うので、その場合には、まずピンのような小さな釘と両面テープで薄い鉄のプレート(同梱)を壁に固定します。そこにマグネットでmizukagamiを付ければ設置が完了です。

アート作品でありながらも、日々の暮らしの中に置かれて、そして様々な気持ちをそっと映し出すのが、このmizukagamiという作品の完成形と言えるのかもしれません。

是非、そんな風に使っていただけたら嬉しいです。

きっと、このmizukagamiにしか映しだせない「私」があるような気がします。