NHK みんなのうた
第1夜
今夜のテーマは、『NHK みんなのうた』。
1961年の放送開始から50年。放送された歌は、のべ1300曲以上!
世代をこえて愛される歌、大人になっても忘れられない名曲の数々…。
ファンが選ぶ『みんなのうた』定番ソングはいったい何!?
スタジオには、あの“大きな古時計”を手作りしてしまったファンも登場。
さらに、NHKにも残っていなかった40年以上前の曲もよみがえる!
映像と音楽が一体となった、個性あふれる『みんなのうた』の世界へご案内!
ファンが選んだ定番ソング!
『みんなのうた』といえばこの一曲!
『♪山口さんちのツトム君』(1976年4月〜5月 放送)

作詞・作曲:みなみらんぼう 編曲:千代正行
うた:川橋啓史 アニメーション:田中ケイコ
元気がないツトム君を心配する女の子の気持ちを歌い、『みんなのうた』を代表する大ヒット曲に!


市橋圭介さん
子どもながらにおセンチな気分 三輪車が雨にぬれていたっていうシーンを見ると、自分の物が雨にぬれているのを見て「あ、さみしいな」って思ったことを思い出すんです。子どものころでも無邪気でアホだったのですが、意外とセンチメンタルな感情を持っていたのかなと!


もんさん
恋愛感情未満 これほど女の子の感情をストレートに表現した歌はないんじゃないかな。恋愛感情まではいかないけれど、「ツトム君が気になる。でも相手にしてくれない、つまんないな」と。


畑 亜貴さん
女性からの目線…? 自分が子どものころに聴いた時は、「そんなにお母ちゃんのことが好きなのかよ!」と思いました。男性が聴くと、「女の子かわいいな、女心だな」と思うんですね。「ちゃんとママがいなくても三輪車片付けろよ!」とか言いたくなっちゃいます(笑)

ちかちゃん
『中田さん』『中越さん』じゃダメ!? 他の名字だったら、多分ココまでは受け入れられなかったのではないかと思うんです。低学年の小学生でも書ける字のタイトルというのも、またポイントなのではないかなと。


佐藤 厚さん
替え歌ができるのもポイント!? 最初のフレーズは、替え歌になりやすいんです!例えば、パパイヤ鈴木さんを例にとってみますと、♪パパイヤさんちの鈴木君〜


ちょっと待って! 「鈴木さんちのヒロシ君ですから!!
(※本名は 鈴木 寛 と申します!)」
(パパイヤ鈴木 さん)

「私の場合は、最初のフレーズにフルネームで入っちゃいますから!
♪畑亜貴さんちの… だれ?」
(畑 亜貴 さん)


道原しょう子さん
人気の秘密 この時代の女の子向けのデザインとして、強い意志を表したパッチリきれいな目の少女画が流行していたんです。この曲のアニメーションに出てくる女の子も、あの年齢にしてはくちびるも赤くて、ほっぺたも赤くて、髪の毛もカールしていたりして。『みんなのうた』に新しい風を吹き込んだ作品なんです。
『♪山口さんちのツトム君』には続編があった!

『♪ユミちゃんの引越し』(1976年)
作詞・作曲:みなみらんぼう 歌:川橋啓史 大塚佳子
ツトム君と同じ田中ケイコさんが作画をつとめたこの曲。
しかし、残念ながら映像は残っていない。


まい姉さん
ツトム君の成長? 『♪山口さんちのツトム君』の中のツトム君は、お母さんがちょっといなくなっちゃったくらいでふさぎ込んでしまうような感じだったのに、この曲でユミちゃんが引越すことになったら、「ぼく男の子だから泣かないよ」なんて強がっている。そのギャップがかわいいなぁって!


畑 亜貴さん
ママ、ママって言ってますよ! 「やっぱりママなんだね!」って感じですね(笑)。もしかしてまい姉さん、ダメな男の子とか好きですか!?


パパイヤ鈴木さん
広がる物語 この曲は、アンサーソングじゃないですか。第3弾、4弾といきたいですよね!『♪アレレ?ユミちゃん名字が変わったよ!』みたいな。
『♪北風小僧の寒太郎』(1974年12月〜1975年1月 放送)

作詞 井出隆夫 作曲 福田和禾子
歌:堺 正章、東京放送児童合唱団 アニメーション 月岡貞夫
7年後の1981年には、北島三郎さんヴァージョンも登場!


北島さんの印象が強い? 「もしかしたら、私は北島三郎さんバージョンを聴いていたかもしれない!」
(中越典子 さん)

「私は両方聴いているのですが、北島さんの歌を聴いてしまうと、堺さんが上書きされちゃうんですよ!「やっぱり北は演歌だよね!」って。」(畑 亜貴 さん)


♪ヒュルルン がイイ! 「♪ヒューン・ヒューン ヒュルルンルンルンルン のところ!あそこがすごくきますね!」
(てりり さん)

「♪ヒュルルン だと、何か巻いているような気がするんですよ!この“ヒュルルン”という感じを歌詞にしたのは、すごいことだなぁと思いますね!」(パパイヤ鈴木 さん)


冬の思い出 「実家が岩手。軒下に干し柿が吊られていて、おじいちゃんとおばあちゃんと一緒にコタツに入って、『みんなのうた』でこの歌を見て、「あぁ、冬が来るねぇ〜」みたいな。」(あこぎ さん)

「自分は北海道に住んでいるので、寒太郎の顔は見たくない!冬がやってくるのがつらいんですよ。寒太郎の顔は、地獄の冬がやってくる象徴なので!」(市橋圭介 さん)

ほうがんさん
寒太郎は北から南へ アニメーションでは、北風小僧が北から南におりてきているんです。一番最初にいるのは、佐渡島か越後の海岸なんです。そこから越後湯沢を通って、最後は羽田空港にいるんですよ。


ジュンさん
股旅物の演歌や映画と同じ 時代劇のような格好をして、風にのってやってくる。途中で女の子が寒太郎を見上げているシーンがありますが、あれは恋をしているんだと思うんですよ。寒太郎と女の子、おたがいに!


もんさん
映像の中の物語 女の子が2人出てくるのですが、その間に季節が移り変わる情景が入っているんです。だから、この2人の女の子は同じ子だと思っているんですよ。北風は北から南へ南下していく。この子も、おそらく北から上京しているんです。むかし見た風のようなものが、都会でも見えているのではないかなと。
ファンが選んだ『みんなのうた』といえばこの一曲!
名曲メドレー
『♪それ行け 3組』(1971年) 作詞:桑島賢二 作曲:中村秀子 編曲:岩河三郎
うた:西六郷少年少女合唱団

「楽しくて元気の出る歌! 小学生のころ何度も歌った。掛け声の『ヘイ!』がうまくいかなくて…」(門馬 清 さん)

『♪ドラキュラのうた』(1975年) 作詩:小黒恵子 作曲:クニ河内 編曲:クニ河内
うた:クニ河内 東京放送児童合唱団 アニメーション:月岡貞夫

「嫌われ者の蚊の歌なのに、♪プーン プーン と歌っているうちに、愛着が沸いてきちゃうのが不思議!」(もん さん)

『♪クマのぬいぐるみ』(1987年) 作詞・作曲:みなみらんぼう 編曲:石原眞治
うた:吉岡雄介(東京放送児童劇団) アニメーション:月岡貞夫

「切なさ、さびしさ、キュートさ!思わずホロリと泣かされてしまった」
(市橋圭介 さん)

『♪雪祭り』(1984年) 作詞・作曲:みなみらんぼう 編曲:石原眞治
うた:後藤 拓 東京放送児童合唱団 アニメーション:とこいった

「初めて聴いたとき、涙がボロボロ!雪国の子どもたちは、雪うさぎを見て春を待っているんだ!」(てりり さん)

『♪小犬のプルー』(1972年) 作詞:林權三郎 作曲:柳沢 剛
うた:本田路津子 アニメーション:佃 公彦

「わたしが「みんなのうた」と最初に出会った曲。本当にさみしくて、じんわりとくる歌でした!」(しお さん)

『♪恋するニワトリ』(1985年) 作詞・作曲:谷山浩子 編曲:岡崎倫典
うた:谷山浩子 アニメーション:若井丈児

「この曲を聴いたとき、僕もかなわぬ恋の真っ最中。ニワトリの前向きさに勇気づけられた!」(ばけつ飯田 さん)

『♪赤鬼と青鬼のタンゴ』(1977年) 作詞:加藤 直 作曲:福田和禾子
うた:尾藤イサオ アニメーション:ひこねのりお

「アニメーションがかわいい! 特にうさぎたちが一斉に浮かび上がってくる場面が大好き!」(まい姉さん)

『♪ほたるこい』(1966年) 日本民謡 編曲:小倉 朗
うた:東京放送児童合唱団 アニメーション:東 君平

「児童合唱団在籍当時、録音に参加した思い出の曲。世界的な合唱コンクールで2位獲得!みんなでキャーキャー喜んだ」
(東京放送児童合唱団OG ホカちゃん、あさこさん)

『♪大きな古時計』(1973年) 訳詞:保富庚午 作曲:ワーク 編曲:小林秀雄
うた:立川清澄 長門美保歌劇団児童合唱部 アニメーション:竹口義之

「山あり谷ありの人生100年分を古時計の中に凝縮して歌い上げた名曲!」
(くじょう さん)
大きな古時計を手作り模型で再現!
40年以上も前に見た映像が今も忘れられないという初恋天使さん。
1962年に放送された最初の映像は、残念ながら残っていません。
手がかりは、45年ほど前の歌集の中の谷内六郎さんのイラスト

初恋天使さん
イラストをそのままに 谷内六郎さんのイラストが使われた最初の映像は、多分、実際は8回くらいしか放送されていないと思うんです。でも、どうしても、歌に合わせて立体的に見てみたいなと思いまして。


初恋天使さん
制作期間は1か月 時計だけを作ると、単なる“小さな「大きな古時計」”じゃないですか。それだったら、大きさを強調するためにもおじいさんと暖炉も作ろうかなと。


初恋天使さん
思い出の写真も使って 暖炉の上の小さな写真。右にある写真は私の父と母です。左は、私と祖父です。


初恋天使さん
『♪大きな古時計』の魅力 この『♪大きな古時計』という曲は、だいたいどの世代も知っているじゃないですか。有名な曲は、何回もリバイバルされて、歌い手さんも映像も変わることで、また新しい魅力が出てくる。そういう曲は、非常に生命感を持っていると思うんですね。
むかしの物は、どんどんどんどん忘れられ、思い起こそうとしても思い起こせない。それだったら、現在の視点に立ってみよう。そういう多重の楽しみ方ができるところが魅力であり、おもしろみだと思いますね。
NHKに協力してしまいました!
みんなのうた 発掘プロジェクト
『みんなのうた』50年を機に発足した発掘プロジェクト。
NHKに残っていない映像や音源を発掘していこう!というもの。
るんるんさんの『みんなのうた』コレクション

るんるんさんが協力したのは、NHKテキストが出版される1969年4月以前に希望者に無償で配布されていた楽譜!


お値打ちもの! テープレコーダーとか買えなかったんです。ですから、曲を覚えるためにはやっぱり楽譜が必要だったんですよ。


るんるんさん
児童合唱団の魅力にとりつかれたのが楽譜を集めるきっかけです。楽譜の表紙の色を見れば、何の曲が入っているのかだいたい分かりますね!
『みんなのうた』は生活の一部。家族にもあきれられています(笑)
みんなのうたの録音にかけた青春!

青春時代を『みんなのうた』の録音に費やした!というのは神原さんと津吉さん。1960年代に、いったいどうやって録音を…?


神原光芳さん
1巻に28曲。7年間で およそ180曲! テレビ放送から録音するというのは、大変なんですよね。NHKのTV音声を受信できるFMチューナーがあったんですよ。それで録音していたんですよ。FM放送とまったく同じ音で入っています!当時、テレビから聴いている音よりはいいと思うんですけどね!
録音を始めたきっかけは大学受験。そのときにちょっと、気晴らしに…(笑)


貴重な音源を披露! 聴かせていただいたのは、るんるんさんのリクエスト!

『♪るんるんるん こな雪が』(1969年)
作詞:サトウハチロー 作曲:田中正史
(うた:東京放送児童合唱団)

「すごく音の聴きごたえがありますね!
 きれいだなぁ!」(パパイヤ鈴木 さん)

津吉敏明さん
5年分コンプリート! 私はテレビやラジオのイヤホンジャックからケーブルをテープレコーダーに接続して録音していました。中学2年から高校3年までの5年間、全部録ってやろう!と。とはいえ『みんなのうた』は、各曜日で歌が決まっていますから、例えば部活とかがあると、その曜日はどうしても録れなくなってしまう。そういうとききっと、『みんなのうた』を録るんだ!とサボっていたんでしょうね(笑)


津吉敏明さん
しおりまで作成! せっかく録音するんだったらしおりを作ろう!と。全部手作りで。当時、暇だったんですね(笑)
録音したものの、誰にも聴かせませんでしたね。


貴重な音源を披露!A 津吉さんの録音テープから聴かせていただいたのは、1969年に放送された合唱曲。

『♪いつでもどきどきしてるんだ』
作詞:サトウハチロー 作曲:さとうまさる
うた:西六郷少年少女児童合唱団


門馬 清さん
西六郷少年少女合唱団OB が
スタジオに!
当時、録音するには1曲まるまる歌わないといけなかったんですよね。間奏中に、よくおなかを鳴らす人がいて(笑)それで最初から録り直しになったことがよくありました。

私にとっての『みんなのうた』 「5分の間に非常にまとまった曲を放送している『みんなのうた』。これが私にとっては、いい心地ですね。」(神原光芳 さん)

「録音したテープをを聴くと、当時の出来事が思い出されたりしてリフレッシュできます。そういう意味でも、非常によかったなと思っています。でも、家であきれられているのは同じです(笑)」(津吉敏明 さん)
ファンが選んだ定番ソング!
『みんなのうた』といえばこの一曲!
『♪コンピューターおばあちゃん』
(1981年12月〜1982年1月 放送)

詞・曲 伊藤良一 編曲:坂本龍一
うた:東京放送児童合唱団(酒井司優子) アニメーション:とこいった
編曲を、YMOの坂本龍一さんが担当し、当時最先端のテクノサウンドが『みんなのうた』に登場!


中田敦彦さん
大好き! ノリノリでおばあちゃんがボタンを押しているシーンがもう、大好きですよ!


ほうがんさん
バリバリのテクノに感動! 初めてこの曲がかかって一小節目を聴いたとき、大感動したんですね!ちょうどテクノがはやりだしたころだったのですが、子どもにとってはまだまだ遠い音楽だったのに、この番組で聴けてしまった。そこがすごく斬新だったんですよね。


まい姉さん
リズムがよくて気持ちいい! “物知り博学 足腰カクシャク”と、韻をふんだようなリズムがすごくいい!子どもの時、それを覚えて歌えるのが、なんかちょっとカッコよかったというか。達成感があった!


市橋圭介さん
映像にも遊び心 映像中に『アイ ラブ ユー YMO』って出るんですよね。これは多分、坂本龍一さん、アレンジありがとう!っていう意味じゃないかなと!


河野雅樹さん
“おばあちゃんの知恵袋”の歌 子どものころは、SFとか宇宙とか、ビジュアル的に好きだったんですよね。おばあちゃんカッコイイなと思って見ていたのですが、最近思い返してみると、おばあちゃんが何でもできるというのはなんか、むかしから言われているような『知識ならおばあちゃんに頼れ!』ということを歌っているのかなと。

道原しょう子さん
いろんな要素がヒットにつながった 歌もスピーディーだし、声の感じも新しい。しかもおばあちゃんがツインテール!アニメーションでキャラクターを作るときにツインテールで表現されるものには、行動性や、多岐な価値観が含まれているんですよ。彼女はたくさんの時間を生きている分、未来にも向かって生きている。それがこのキャラクターそのもので表現されている。見ているだけで気持ちのいい、自分も前向きになれる曲として評価されたのだと思います。


畑 亜貴さん
斜に構えた意見? この曲はすごく印象に残っていますね。
私が聴いたときは、今好きだといっていた皆さんよりもう少し育っていたので、「テクノが流行っているから狙ってきたな!」っていう感じがすごくしましたね。これなら後からカバーもしやすいよね!とか(笑)
『♪アキスト ゼネコ』(2001年4月〜5月 放送)

作詞:もりちよこ 作曲:望月 衛 編曲:明石昌夫
うた:アキストゼニコ! CGアート:大槻孝志 振り付け:DJよっしー
パラパラが流行ったころにはパラパラを!
当時クラブで流行していたパラパラを取り入れた、異色作!


道原しょう子さん
ことばで遊ぶ 『みんなのうた』の中でひとつの方向性として、“ことばで遊ぶ”というのがありますね。この『♪アキスト ゼネコ』も歌詞をよく見ると、呪文みたいなことば遊びになっています。
たくさんある『みんなのうた』の中に、こんなのもあったよ!ということでいいんじゃないでしょうか(笑)
『♪月のワルツ』(2004年10月〜11月 放送)

作詞:湯川れい子 作曲:諫山実生 編曲:安部 潤
うた:諫山実生 アニメーション:いしづかあつこ
2004年に話題になったこの曲。
幻想的な曲調と、ち密なアニメーションに注目!

すごく好き! この曲がすごく好きで、初めて聴いたときにメモを取りましたね!
(中越典子 さん)

かつてない曲! 歌詞と歌声の世界観がすごくマッチしていますよね。かつてない曲じゃないかって、私の中ではそういう印象ですね!(めぐっぺ さん)

アニメーションがいい! 不思議の国のアリスと、千夜一夜かな?あれをうまくかぶせているんですよね。そうすることによって全然違う世界が広がっていると!歌とアニメーションの競演というのが、すごくきれいに結びついた傑作だと思いますね!
(ほうがん さん)

大人のための曲 この曲はジャズワルツで、大人のものですよね。『みんなのうた』というのは基本的に、大人も子どもも楽しめるというものだったのですが、この曲は大人だけに焦点をしぼって作られていて。さらにこっちも興味を持つような、かっこよさを持っている。コレが出てきたときはびっくりしました。『みんなのうた』のイメージと違ったので!(ばけつ飯田 さん)

畑 亜貴さん
ちょっと違和感を感じます 自分の中では、『みんなのうた』に妖艶さとかセクシーさって求めてないんですよ。この曲はすごくアーティスト性の高い曲ですよね。そんな曲が出てくることに不安を覚えるんですよ。その不安に対して、おもしろいっていう気持ちが沸き起こってきちゃう。“意外性”があるからおもしろいんじゃないのって。でも、そういう土壌で勝負しなくてもいい曲はいい曲なんだから、『みんなのうた』にこの曲がくる意味ってなんだろう?って。


パパイヤ鈴木さん
この歌は『みんなのうた』ではない! 『みんなのうた』っていうのは、みんなで歌える歌だと思うんですよね。『みんなのうた』っていうところにはめられると、なんかこの曲は人を選んじゃう曲なのかなって。


ほうがんさん
鋭いご指摘! 2000年代に入ってから、ターゲットを絞った作品が増えてきたというのは事実だと思うんですよ。ただ、この曲はそういう曲の中でちょっと突き抜けた何かがあったので『みんなのうた』がもともと好きな人間から見ても名曲だなと思えるんですよね。


初恋天使さん
確かに違和感はあるけれど… 今まで私たちが見ていたものは、『音楽に映像をつけていた』という感じがするんですけれども、これはおそらく『音楽と映像が一緒にできている』ような。オペラだとかミュージカルと同じように、この中で物語を作ろうとしているものだとすると、あんまり今までの感覚では評価しちゃいけない。『みんなのうた』とはみんなが育てていくもので、“こういうものでなければいけない”というものではないんじゃないかなって。
この曲を皆さんが高く評価するということは、やっぱり『みんなのうた』は『みんなのうた』なんだなという気がしましたね。
ページTOPへ
ゲスト&コメンテーター
道原しょう子コラムニスト
アニメ雑誌に『みんなのうたコラム』を20年以上掲載!
道原しょう子
20年以上コラムを書いていても、まだまだ知らないことはたくさんあります。『みんなのうた』は奥が深いです!
パパイヤ鈴木ダンサー、振付師
パパイヤ鈴木
畑 亜貴音楽家
数多くのアニメソングの歌詞を手掛けている
畑 亜貴
中越典子熱スタMC
『みんなのうた』に興味津々!
中越典子
『みんなのうた』には、子どもの時から本当にお世話になっています!好きです!