歩道に面している関内駅北口の駅舎。南口方向に後退させる=横浜市中区で
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国の重要文化財などの歴史的建造物や、市役所などの官庁が近隣に集まる横浜市中区のJR根岸線関内駅に二〇一七年度、エレベーターが設置されることになった。同市の担当者は「長年の懸案だった」と説明。駅前も整備する。JR東日本横浜支社管内で、エレベーターが設置されてない駅のうち、同駅は乗降客が最も多い一日約十一万人が利用している。 (荒井六貴)
市によると、総事業費は約三十七億円で市、JR東日本、国の三者で負担する。一四年度に着工する計画だ。
これまでの北口の駅舎を約三十五メートルほど南口方向に後退させ、広場を整備するほか、エレベーターを上下線に設置。駅内に、保育施設も造る。商業施設「セルテ」と接続する歩道橋は撤去する予定という。
同駅は一九六四年に開業。市民から「市役所の最寄り駅に、エレベーターがないのは不便」などの声があったほか、近くの馬車道や伊勢佐木町の商店街からも、整備の要望があったという。
JR東日本によると、一日の平均乗降客数が五千人以上の駅にエレベーターを設置。横浜支社管内では、対象の八十六駅のうち関内、山手、菊名(横浜市)、北鎌倉(鎌倉市)、北茅ケ崎(茅ケ崎市)、津田山(川崎市)の六駅が未設置。山手は二〇一二年度末ごろまでに設置予定で、ほかの四駅は見通しが立ってないという。
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