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国際
シリアに監視団本隊派遣へ 安保理決議案
2012.4.21 11:58
[中東・アフリカ]
【ニューヨーク=黒沢潤】国連安全保障理事会は21日午前(日本時間22日未明)に会合を開き、アサド政権による反体制派への武力弾圧が続くシリアに、停戦監視団の本隊を派遣する決議案の採決を行う。安保理外交筋によれば、全会一致で採択される見込みだ。
決議案は、国連の潘基文事務総長の勧告を受けたもので、非武装の軍人ら最大300人をシリアに90日間派遣する。国内10カ所での監視活動を目指している。
アサド政権に対しては、監視団の保護や都市部からの軍撤退、重火器の使用中止なども求めており、アサド政権が履行しない場合、「さらなる対応を検討する」と警告している。
欧州の理事国は当初、決議案に「制裁」の文言を盛り込むよう主張したが、ロシアなどの反対もあって文案から外された。
監視団の派遣をめぐっては安保理が14日、先遣隊を最大で30人派遣する決議を採択。現在7人がシリアに入っている。ただ、アサド政権が反体制派への攻撃を続けており、本格的な活動ができない状況が続いている。
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