旧居留地の歴史〜居留地の運営〜

特筆すべき神戸外国人居留地の自治行政権とは

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(神戸市立博物館所蔵)
 当時定められた神戸外国人居留地の範囲は、東は旧生田川、西は鯉川筋、北は旧西国街道、南は海岸線に囲まれた約500m四方の狭い地域でした。

 この居留地の運営や行政には、各国領事、兵庫県知事、登録外国人の中から互選された3名以内のメンバーで構成される「居留地会議」の常任委員会(通称・行事局)があたりました。同会議は、独自に道路、下水、街灯などを整備し、運営・管理まで行っており、居留地運営の財源は、土地の借地権の競売から得られた収入と、土地に対して1年ごとに徴収した地租によるものでした。その他、居留地会議では警察税を徴収して警察隊を組織し、居留地内の犯罪を取り締まり、捕らえられた犯罪者は各国の領事に引き渡され、各国の領事により裁かれていました。

 当時の神戸外国人居留地の特徴の一つとして、この自治組織の優秀さには目を見張るものがあります。もともとこの地に居留民が少なかったという環境と、利害の対立する諸外国人の意志が反映されやすい機構であったこと、またヘルマン・トロチックなど後世に名を残す優秀なスタッフを擁したこともあり、居留地返還までの長きに渡って自治行政権を行使させることができたのです。







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