2012.9.27 21:45

阪神、ドラ1伊藤隼、プロ1号満塁弾!(2/2ページ)

5回、満塁本塁打を放つ阪神・伊藤隼=神宮球場(撮影・中川春佳)

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 「金本さんの打席の直後で球場が異様な雰囲気でしたが、自分の打席に集中することだけを意識していました。風があったので入るかどうか分からなかったので全力で走りました。入ってくれた瞬間はうれしかったです」

 5-0とリードを広げた五回。二死二、三塁から代打・金本がストレートの四球を選んでつないだ。今季限りで引退を決めているアニキに対するヤクルトの敬遠ぎみの作戦に、場内は大ブーイング。物々しい雰囲気の中、打席に向かった。アニキはこれで2572試合出場となり、歴代単独8位とした。その好機をドラ1が生かした。

 球団に名を刻んだ。新人がプロ初本塁打を満塁弾で飾ったのは、プロ野球創設年の1936年、伊賀上良平以来、76年ぶり、1950年以降の2リーグ分立後では初の快挙。二死からカウント2-2、2番手・松井光の140キロ高めの直球を強振した。強いフォローの風も味方に付け、右翼席まで運んだ。大学時代に慣れ親しんだ神宮球場で、アピールした。

 打線が大爆発し、連敗ストップ。12得点は今季最多、2けた得点は4月22日のDeNA戦(横浜)以来だ。対戦成績を11勝10敗1分けとし、ヤクルト戦の負け越しは、なくなった。若虎のパワーで猛虎がラスト7試合を駆け抜ける。

新井良(三回に左前適時打)「コンパクトに打つことだけを意識した」

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