篠原涼子、“リレハンメル”でブレイク！

　トリノオリンピック開催に合わせ、「ORICON STYLE」では、2月6日から2月9日まで、オリンピックイヤーにはどんな曲がヒットしていたのかを振り返っているが、第2回目として、94年「第17回 リレハンメル冬季大会（ノルウェー）」、そして94年の年間ランキングを発表した。

　今までのオリンピックは、夏冬同じ年に開催されていたが、この「リレハンメルオリンピック」から、夏季オリンピックの2年後の開催となるよう、開催年が改められた。その関係で、前回の冬季オリピック「アルベールビルオリンピック」から、2年の間隔での開催となった。

　日本の獲得メダルは、ノルディック複合団体で、前回に続き2連覇の金メダル。複合個人では河野孝典が銀メダル。スキージャンプ・ラージヒル団体でも銀メダル。スピードスケートでは、堀井学、山本宏美が共に銅メダルを獲得した。

　この年、ミュージックシーンで活躍したのは、現在“新女優四天王”の1人篠原涼子。希代のヒットメーカー小室哲哉と組み、彼の作詞・作曲・編曲・コーラスということでも話題になった作品、篠原涼子with t.komuro「愛しさと　切なさと　心強さと」（年間売上枚数1,623,010枚、最高位1位。94年年間シングルランキング第3位）が大ブレイク。彼女の最初のヒット作となり、アーティストとしての基礎を築いた作品だ。
　その後「もっと　もっと…」（累積売上枚数622,790枚、最高位3位）や「Lady Generation」（累積売上枚数533,520 枚、最高位5位）などのシングルヒットを飛ばし、アルバム『Lady Generation〜淑女の時代〜』では初登場1位を飾り（累積売上枚数535,060 枚）、アーティストとしての地位を確立した。

　今、女優として大活躍の彼女がアーティストとしての大きな一歩を踏み出したのが、この年の「愛しさと　切なさと　心強さと」と言っていいだろう。

　また、Mr. Childrenもこの年ブレイク。94年のNo.1シングル「innocent world」（年間売上枚数1,812,970枚、最高位1位）、前作「CROSS ROAD」のミリオンヒットでブレイクし、両曲が収録されているアルバム『Atomic Heart』（年間売上枚数1,812,970枚、最高位1位）も年間アルバムランキングで3位にランクインし、“ミスチル現象”を巻き起こした年となった。