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沖縄に逃亡、連れ戻され暴行激化…尼崎事件

 兵庫県尼崎市の民家で3人の遺体が見つかり、多数の行方不明者も出ている事件で、遺体で発見された仲島茉莉子(なかしままりこ)さんが4年前、ドラム缶遺体事件の主犯格とされる角田(すみだ)美代子被告(64)(傷害致死罪などで起訴)らの暴力に耐えかね、沖縄県へ逃亡していたことが、兵庫県警への取材でわかった。間もなく角田被告宅に連れ戻されて暴行が激化、死につながったとみられ、同県警は一連の経緯に関与した人物の特定を進めている。

 捜査関係者によると、茉莉子さんは、民家の住人女性(87)(行方不明)の孫で、角田被告に離散させられたとされる高松市の一家の長女。2003年、角田被告らに連れ出されて関西に移り、尼崎市内の角田被告の自宅マンションや、その近くに角田被告が借りていた賃貸マンションなどで暮らした。07年には角田被告宅で同居していた那覇市出身の男性と結婚したという。

 この間の茉莉子さんについて、角田被告の親族らは、「日常的に仲間内から暴行を受けていた」と同県警に証言。暴行は角田被告の指示とみられ、茉莉子さんはこうした状況から逃れるため、08年、夫と沖縄に逃げた。これに対し、角田被告の周辺者らは住民票などから夫の実家を割り出して押しかけ、2人の居場所を特定。角田被告のマンションに2人を連れ戻したという。

 茉莉子さんはこれ以前にも逃げて連れ戻されたことがあり、角田被告の親族や周辺者らは「2度目」として連日、激しく暴行。茉莉子さんは次第に衰弱し、マンションのバルコニーの小屋に数日間監禁された後、死亡したとされる。

 同県警は、執拗(しつよう)な追跡や制裁は、角田被告周辺で多数の人々が死亡したり、行方不明者になったりしていることを、口封じするためだったとみている。

2012年10月24日  読売新聞)
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