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山岳遭難8人、依然行方不明…捜索難航

 北アルプスや富士山で相次いだ山岳遭難で、富山、長野、山梨県警は6日も捜索を続けたが、悪天候などで難航、計8人の行方は依然分からないままだ。

 北アルプス・剱岳(つるぎだけ)(2999メートル)で行方不明になっている4人の上空からの捜索について、富山県警上市署は悪天候のため見合わせた。天候が回復し次第、7日朝から再開する。

 4人のうち東京都清瀬市、公務員山野美鈴さん(33)ら2人が所属する山岳会「秀峰登高会」の向畑(むこはた)吉大(よしひろ)代表(51)は6日、上市署で記者会見し、「状況は厳しいが、なんとか戻ってきてほしい」と声を詰まらせた。

 向畑代表によると、4人は東京都山岳連盟加盟の山岳会に所属。今回は、冬山経験が最も豊富な山野さんがリーダーを務めていた。4人は「実力、準備、装備ともに十分だった」という。

 長野県の北アルプス・明神岳(2931メートル)で、遭難した愛知県の30歳代男性2人の捜索も、現場周辺は雪崩が起きやすい状態で難航。南アルプス・甲斐駒ヶ岳(2967メートル)に入山したとみられ、連絡が取れない大阪市の男性(63)の捜索は、山頂付近に新たな積雪があったため中断した。

 山梨県警は富士山に入山したとみられる東京都調布市の男性(36)の捜索を続けたが、見つかっていない。

2013年1月6日21時35分  読売新聞)

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