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東京新聞生活セミナー

東京新聞では「豊かなる生活のために」をテーマとし、年4回「東京新聞生活セミナー」(参加費無料)を開催しています。
「暮らし」「住まい」「医療」「健康」「介護」「文化」に関する実用的なヒントが満載です。この機会に、ぜひお気軽にご参加ください。

第34回 東京新聞生活セミナー
第34回 東京新聞生活セミナー詳細

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  『坊ちゃん』と『三四郎』の美術世界
 

夏目漱石の代表作として知られる『坊っちゃん』と『三四郎』に焦点をあてて、その知られざる美術世界についてご案内いたします。2作品にはターナーやラファエロから同時代の浅井忠や黒田清輝まで、さまざまな画家たちが登場しますが、漱石の文学が美術と深い関係があることを具体的な文章と絵画とで読み解いていきます。

 

金枝
J.M.W.ターナー《金枝》(部分)テイト、ロンドン
©Tate, London 2013
J.E.ミレイ ≪ロンドン塔幽閉の王子≫(部分)
ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ絵画コレクション

 

  千駄木の漱石
 

夏目漱石はイギリス留学から帰った明治36年3月3日雛の節句に本郷区駒込千駄木町57番地に妻鏡子と長女筆子、次女恒子と引っ越した。そして一高で英語を、東京帝国大学で英文学を教える。この間、漱石はロンドンから持ち越した神経衰弱ぎみであって、『吾輩は猫である』『坊っちゃん』などを書くことによって、精神の危機を乗り越え、英語教師から国民的作家となった。子どもも二人増え、若い友人たちと遊び、上野の山に展覧会を見、自ら水彩画を描き、日露戦争を経験した千駄木での暮しを追う。漱石は明治39年12月27日に千駄木から西片町に越していった。

 
Profile
講師:おうちドクター 内本  雅

 

講師:森 まゆみ氏 (作家・編集者)

1954年東京都文京区生まれ。早稲田大学政経学部卒業。東京大学新聞研究所修了。84年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊、2009年の終刊まで編集人を務める。98年に『鴎外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、03年に『「即興詩人」のイタリア』でJTB紀行文学大賞を受賞。そのほかサントリー地域文化賞、建築学会賞(文化賞)。著書に『「谷根千」の冒険』『女三人のシベリア鉄道』『海に沿うて歩く』『おたがいさま』『千駄木の漱石』『震災日録』など多数。

 
 
 
 
 
 

 



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