自民党、極秘世論調査 都議選維新は1、2議席… 自民は圧勝 (2/2ページ)

2013.05.31


【東京都議会議員選挙 各党議席予測】【拡大】

 「昨年末の衆院選後も、維新の政党支持は東京で2ケタあり、『都議選も14人ぐらいはいく』といわれていた。だが、自民党調査を見る限り、もはや泡沫(ほうまつ)政党だ。東京は石原慎太郎共同代表のおひざ元だが厳しい」(同)

 調査時期は、橋下氏が慰安婦・風俗業発言をした直後の5月18日、19日だけに、自民党選対幹部は「橋下発言が原因なのは明らか」という。

 都議選に出馬する維新の男性候補は「橋下発言の後、『お前も風俗行ってるのか』などと罵声がすごく、しばらく駅頭での街頭演説を控えた。いまは再開したが、ビラはほとんど受け取ってもらえない。橋下代表は風俗業発言は謝罪・撤回したが、翌日は『謝ってすむ話か』『あっさり撤回するな』と双方から批判された。要は信頼が失われたということ」と語る。

 維新から離れた有権者は、どこに行ったのか。自民党調査は驚きの傾向を示している。

 「最も伸びているのが共産党だ。このまま行くと議席倍増の16になる。この数字を見る限り、維新を支えていたのは基本的に『自民党はイヤだ』という人たちとみていい」(前出幹部)

 民主党にも流れた。

 「ひどい政権運営で一時は有権者から見放されたが、『自民党の対立軸として考えれば、仕方ないか…』ということだろう。当初は『民主党1ケタも』といわれたが、今回の調査では20を超え、23くらいまでいくかもしれない」(同)

 この投票傾向を参院選に当てはめれば、自民党は圧勝で、前回参院選で勝利した民主党はやや持ち直し、公明党は堅調、共産党が復調となり、維新は「選挙区と比例区を合わせても1ケタ」(同)となりそう。

 維新の国会議員団執行部は、橋下氏の日本外国特派員協会(27日)での記者会見を受け、事態を沈静化しようと躍起だ。歴史観については議論しないことを決め、党内に「女性局」や「青年局」を作って、批判をかわそうとしている。危機を乗り切れるのか。

 ■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。

 

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