福岡市長を保護者が告発 保育所移転計画、背任の疑いで [福岡県]
福岡市がラブホテルなどの立ち並ぶ地域に認可保育所「中央保育園」の移転を計画している問題で、保護者は25日、「不必要な土地取得を行った」などとし、高島宗一郎市長に背任の疑いがあるとして福岡地検に告発状を提出した。
告発状によると、高島市長は2011年4月ごろ、すでに進められていた同園などの現地建て替え事業について、商業施設への転換を図り、「議会承認まで受け、予算執行を停止した」と主張。当時の土地所有者から移転候補地の土地購入を決め、最終的に市内の不動産会社から8億9900万円で購入した、などとしている。
さらに保護者側は現地建て替えであれば土地を新規取得する必要がなかったとし、「不急不要な商業施設建設を促し不必要な土地取得を行った市長の行為は背任罪に当たる」と主張している。
同問題では保護者が事業中止を求めた住民監査請求で市監査委員が請求を棄却しつつも、移転用地の選定などが不透明との異例の意見を出した。
=2013/09/26付 西日本新聞朝刊=