都道府県の鳥について


昭和38年3月改正の「鳥獣保護及猟銃ニ関スル法律」により、愛鳥思想・自然保護思想の普及のため、各都道府県ごとに都道府県の「鳥」や「樹木」などを定めています。ここでは鳥を紹介します。

都道府県 種名 選定の由来
日本 キジ 1947年の日本鳥学会第81回例会において選定。キジが日本特産であるだけでなく、童話・文学・芸術などで親しまれ、勇気と母性愛に富むという点などの理由。
北海道 タンチョウ 愛鳥週間にちなんで道民投票を行なった結果、1964年9月1日決定しました。タンチョウは,日本では北海道のみで繁殖しており、気品高く美しいすがたで古くから道民に親しまれています。
青森 ハクチョウ 「小湊のハクチョウおよびその渡来地」は、1922年3月8日に天然記念物に指定され、さらに1952年3月29日に特別天然記念物に指定されました。この他にも「十三湖のハクチョウ」「大湊湾のハクチョウ」「小川原湖のハクチョウ」「藤崎のハクチョウ」などが県の天然記念物に指定されており、ハクチョウが県の鳥としてふさわしいことから1964年7月7日決定しました。
岩手 キジ 鳥獣保護思想の啓発のために公募を行なった結果、1964年5月10日決定しました。キジは県内に多数すんでいて古くから親しまれており、多くの県民が知っているものと思われます。
秋田 ヤマドリ 県の鳥獣の公募を行なったところ、ヤマドリが多数をしめ、1964年9月決定しました。ヤマドリは秋田県山岳部に多くすんでいて、親しみがもたれ秋田県の地域性を象徴するのにふさわしいというのが大きな理由です。
宮城 ガン 県民投票を行なったところ、ガンがいちばん多かったこと、別名カリと呼ばれ古くより人々に親しまれ多くの歌によまれていること、飛行隊列の見事さ、郷愁をそそる鳴き声が県民に親しまれていること、日本に飛来するガンの3分の2が宮城県内に飛来すること、などから1965年7月30日決定しました。
山形 オシドリ 県民投票の結果、1967年3月20日決定しました。仲のいい鳥であり、県民性にもあっている。
福島 キビタキ 県の鳥獣侯補に4種類の鳥(キビタキ・ヒバリ・ヤマガラ・カッコウ)とリスを選び、県民投票を行なった結果,1965年5月10日決定しました。
茨城 ヒバリ 1965年11月3日に決定しました。ヒバリは、「麦畑に雲雀」といわれるように、日本一の麦作県である茨城の環境に調和し、県民に親しまれています。天高く舞う春の天使、その歌うさまはのどかな中にも希望をわかせる力強さがあります。
栃木 オオルリ 県民に野生鳥獣を理解してもらい、愛護の精神を高めるとともに明るい話題を提供するため県鳥獣審議会の答申により、1964年1月17日決定しました。
群馬 ヤマドリ 四季を通じて県内にすんでいること、昔から県内にたくさんすんでいること、県民のシンボルにふさわしい優雅さと気品を兼ね備えていること、これからさきも永久的に県内に生息可能な鳥であることなどから、1963年3月に決定しました。
埼玉 シラコバト 県民投票の結果をもとに、県民の鳥審査会で審議した結果、越谷市周辺にのみすんでいて学術的にも貴重な種であること、年間を通して県内で見られること、ハトは平和のシンボルであり広く親しまれている、「ハトポッポ」はシラコバトのことを歌っているといわれていること、などから1965年11月3日決定しました。
千葉 ホオジロ 県内にたくさんすんでいること、春から秋にかけてのさえずりは特に美しく一般に親しまれていること、県の鳥を指定するとき候補になった鳥10種の中で、県民からの応募数がいちばん多かったこと、などから1965年5月10日決定しました。
東京 ユリカモメ 都の鳥候補として選定した10種のうち,都民投票でユリカモメがいちばん得票数が高く,都の鳥獣審議会と協議して1965年10月1日決定しました.
神奈川 カモメ 国際的になじみがあり、日本の海の玄関「横浜港」を持つ神奈川県にふさわしく一般に親しまれている、横浜港をはじめ、県内ほとんどの海岸で見られること、国際平和をあらわす鳥ともいわれていること、などから1965年5月9日決定しました。
山梨 ウグイス 県民からの公募で1964年6月決定しました。春を告げる鳥として、親しみ愛されている鳥で、他の鳥のひなを育てるという習性をもっているため「明朗と慈愛」を表すものとして選ばれました。
長野 ライチョウ 1955年に特別天然記念物になったこと、北アルプス,南アルプスにすんでいることなどから、県民のアンケート調査をして1966年8月8日決定しました。
新潟 トキ トキは,アホウドリなどと共に貴重な国際保護鳥であること、佐渡に少数がすんでいること、絶滅にひんしておりその保護をはかる必要があること、一属一種の鳥で貴重な種であること、県民投票でもっとも得票数が多かったこと、などから1965年9月13日決定しました。
石川 イヌワシ 霊峰白山の上空をゆうゆうと飛翔している姿が、躍進する石川県のシンボルとしてもっともふさわしいので、1965年1月1日決定しました。
富山 ライチョウ 日本アルプスの代表的な高山鳥であり、1955年に特別天然記念物に指定されていること、富山県では「立山神のお使い」として愛され、古来数多くの詩や歌によまれていること、厳しい山岳地帯にすんでいることから一名寒苦鳥とも呼ばれ、艱難辛苦(かんなんしんく)によく耐える越中魂を象徴するような鳥であること、鳥獣保護思想の高揚をはかるため、などによる知事の発案により1961年11月3日決定しました。
福井 ツグミ 以前はコウノトリが県鳥であった。しかし、絶滅したため、県で新たに公募した。日本に渡来するツグミの多くが、福井県に上陸し、休息するといわれていること、県内では当時密猟が行なわれており、このまま放置すればツグミの減少はまぬがれず、国際的信義にもとる密猟の悪習を一掃し、県民こぞって愛護しようという目的があったこと、荒波をこえて敢然と海を渡ってくるツグミの勇気や忍耐力などのたくましい習性は、福井県民と共通すること、などから1967年12月6日決定しました.
静岡 サンコウチョウ 県内の野鳥専門家等に意見を求めて5種類の候補を選定し、ラジオ・テレビ・新聞など報道機関を通して広く公募したところ、サンコウチョウが1位になりました。県内には、富士山麓周辺・小笠山を中心に、4月から5月にかけて渡来し、繁殖しています。すがたが美しく、さえずりに特徴があり覚えやすいことから1964年10月2日決定しました。
岐阜 ライチョウ 県民から公募したところ、1955年に特別天然記念物になったこと、日本アルプスでも2,400メートル以上の高山に限ってすんでいること、などから1965年5月決定しました。
愛知 コノハズク 県の鳥獣審議会が県民投票をもとに選定し、1965年5月10日決定しました。コノハズクは「声のブッポウソウ」として知られており、県内の南設楽郡鳳来町鳳来寺山は、その鳴き声の名所として知られています。
三重 シロチドリ 選定にあたって県民に親しまれやすいもの、最近数が減っていて回復が望まれるもの、という基準をつくり県民投票を行なった結果、1972年6月20日決定しました。
滋賀 カイツブリ 県民投票により1965年7月決定しました。カイツブリは琵琶湖などにたくさんすんでいて、琵琶湖の別称として「鳰(にお:カイツブリの古名)の海」として和歌に歌われるとともに、「鳰の浜」などの地名として残っています。
京都 オオミズナギドリ 1923年に繁殖地として舞鶴市冠島が天然記念物に指定されたこと、冠島は日本での繁殖地としては最大規模であること、イカやイワシ・サバなどの魚群の位置を知らせる鳥として地元漁師から「サバ鳥」と呼ばれ、大切に保護されていることから、1965年5月10日決定しました。
大阪 モズ 府の鳥候補のうち、もっとも得票数が高かったこと、府下でふつうに見ることができること、仁徳陵と関係があり堺市百舌鳥町など地名の起源になっていること、などから1965年6月25日決定しました。
兵庫 コウノトリ 県民からの公募により、1965年決定しました.。1956年7月に特別天然記念物に指定されたこと、県民に広く知られ,親しまれていること、県内にすんでいることなどが主な理由です。
奈良 コマドリ 県の鳥獣審議会によりコマドリ・アオゲラ・ミソサザイ・オオルリ・カワセミの候補があげられ、県民に公募したところコマドリは応募総数の87%をしめたので、1966年6月1日決定しました。奈良県では、特に吉野山地に多数渡来しており、古くから鳴き声やすがたの美しさから「吉野コマ」の名前で親しまれています。
和歌山 メジロ 県民投票の結果、得票数がウグイスについで多く、日本特産種であること、和歌山県のような温暖な地方にたくさんすんでいること、姿・声ともに美しく、一般によく親しまれていることなどから、1965年12月13日決定しました。
鳥取 オシドリ 姿が美しく、優雅で人の心をなごませること、県内各地の河川・湖沼にかなりの数が留鳥として生息していること、などの理由で県の鳥獣審議会から「オシドリを県鳥として指定することは適当である」という意見がだされ、1964年11月21日決定しました。
島根 ハクチョウ 県の機関および猟友会を通じて、一般からの意見をつのり、それを鳥獣審議会にはかった結果、1964年5月10日オオハクチョウに指定決定しました。2000年よりオオハクチョウ・コハクチョウの総称としてのハクチョウに変更。
岡山 キジ 県が1993年度から取り組んでいる、Cl推進運動の一環としてイメージアップを目的に、県の鳥の見直しを行なうことになり、県民投票を行なった結果キジが1位になり、1994年決定しました。キジは大型で姿が美しく、県内に広くすんでいて親しみやすく、「晴れの国・岡山」のイメージにふさわしい上、桃太郎の物語に登場するなど県の鳥としてふさわしいといえます。
広島 アビ 県民投票を行なった結果、1964年決定しました。広島県は昔からアビ漁がさかんで、豊田郡斎島周辺では300年以上続いています。
山口 ナベヅル 一般公募により、1964年10月13日決定しました。県内には熊毛郡熊毛町八代を中心として渡来していました。また、「八代のツルおよびその渡来地」は、本州唯一の渡来地として1921年3月3日に天然記念物に指定され、1955年2月には特別天然記念物に指定されています。
徳島 シラサギ 1965年10月1日決定しました。ダイサギ・チュウサギ・コサギを「シラサギ」としています。白い美しい姿が平和のシンボルとして、県民に親しまれています。
香川 ホトトギス 古来から歌や詩に多く歌われ親しまれていること、夏に渡ってくる鳥であるが県内で繁殖していること、県内にたくさんすんでいて一般に知られていること、などから1966年5月10日決定しました。
愛媛 コマドリ 県民からの公募により、1970年5月8日決定しました。コマドリは、県内にある西日本最高峰の石鎚山にたくさんすんでおり、県民に広く親しまれています。
高知 ヤイロチョウ 1937年、高知営林局の調査によって日本で最初の、当時ただひとつの生息地として確認されるなど、県と関係の深い鳥であること、ヤイロチョウは自然が豊かな所にしかすまない鳥であることから、県の環境保全に関連して最も適していること、日本の渡り鳥の中で最も美しい鳥であり、県のシンボルにするのにふさわしいことなどから、1964年5月30日決定しました.
福岡 ウグイス 美しい声で鳴き、人々に親しまれていることなどから、1962年7月3日決定しました。
佐賀 カササギ 愛鳥週間にちなんでカササギ・カイツブリ・モズなど6種を選び、県民から公募した結果、多数から支持を得て1965年5月12日決定しました。県内の一部地域は、1922年3月に「カササギ生息地」として国の天然記念物に指定されています。
長崎 オシドリ 1966年4月15日決定しました。県内には主に秋・冬の渡りの時期に各地の山間渓流地帯に飛来してくる冬鳥で、オスは独特の羽毛で日本の鳥の中でもっとも美しい鳥のひとつだといえます。
大分 メジロ 県内全域にすんでおり、豊後メジロとして全国的に有名であること、県民からの公募結果をもとに学識経験者・県関係者で構成する委員会で検討した結果、1966年2月1日決定しました。
宮崎 コシジロヤマドリ 県烏を選出するための委員会を設置し、あらかじめコシジロヤマドリ・ヒュウガカケス・シラサギ・アオバト・メジロの5種に候補をしぼり、県民投票を行なった結果、2位のメジロに2倍以上の差をつけ選ばれました。そして、置県80周年記念の1964年12月22日決定しました。
熊本 ヒバリ 熊本の山や野に多く、県民に親しまれていることから、1966年10月13日決定しました。春に空高く舞い上がりさえずる様は、いかにも農業県を象徴しているようです。
鹿児島 ルリカケス 世界中で鹿児島県の奄美大島だけにすんでいること、1921年に国の天然記念物に指定されていることなどから、1965年6月1日決定しました。
沖縄 ノグチゲラ 沖縄本島北部山地にのみ生息する稀な種類の一属一種の鳥であること、1955年に琉球政府が天然記念物に指定していること、そして生息数が減少し、そのまま放置すれば絶滅のおそれがあるという理由で、1972年10月26日に県の鳥として選ばれました。




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