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兼松繊維株式会社と香港大手企業グループとの資本・業務提携のお知らせ

[2007/3/6]
各 位

兼 松 株 式 会 社

兼松繊維株式会社と香港大手企業グループとの資本・業務提携のお知らせ

 

兼松株式会社(以下兼松)は100%子会社である兼松繊維株式会社(以下兼松繊維)の株式55%を、香港に本拠を置くLi & Fung (1937) Limitedの投資会社に譲渡することで合意し、本日契約に至りましたので下記の通りお知らせいたします。

Li & Fung (1937) Limitedは、Dr. Victor Fung及びDr. William Fungが保有する非公開会社であり、香港証券取引所に上場している傘下の3企業(世界有数の消費財卸売業であるLi & Fung Ltd、 製造・物流・マーケティングに特化したアジアにおける大手総合物流企業であるIntegrated Distribution Services Group Ltd及び、 香港・中国で急成長を遂げているコンビニエンスストア・チェーンのConvenience Retail Asia Ltd)の各株式の過半数を保有しています。これら3企業の2005年連結売上高は9千8百億円、純利益3百億円となっています。

1889年設立の兼松にとって繊維は創業の分野であり、今日、兼松繊維は日本で最も古い大手繊維専門商社の一つとして主に日本国内向けにビジネスを展開しており、2006年3月期の年間連結売上高は545億円となっています。兼松繊維としては国内アパレル市場の変化に伴い、お客様のニーズがより多様化、迅速な対応が必要とされる現状を踏まえ、より有益なサービスをお客様に提供するために何をなすべきか模索して来ました。

一方、Fung兄弟グループは世界第二位の消費財市場である日本市場に本格的に参入すべく、提携先として信頼に足る日本企業を求めて来ました。

両社はこれまで1年半にわたり相互理解を深め、戦略的提携の可能性を検討して来ましたが、今般、兼松繊維の商品開発力と国際的な調達能力の強化が必要であるとの結論に達し、資本提携を含む戦略的提携の合意となりました。

Li & Fungは北米・欧州・アジアの40カ国以上に70ヶ所以上の拠点を有しており、この広範囲な国際的リソースを統合管理するLi & Fungのサプライチェーンマネジメント能力と結びつくことで、兼松繊維のお客様への新しいソリューション提供が可能となるものと確信致しております。

全てのお客様にご迷惑をおかけしないよう、スムーズな移行をサポートすべく、兼松は継続的に兼松繊維の業務運営において全面的な協力を惜しまない所存です。本件後も、兼松繊維の社名は変更せず、社長の石川洋が現状通り代表取締役社長として経営陣を率います。尚、新たにDr. Victor Fungが取締役会長に就任する予定です。

Dr. Fungは「兼松繊維と我々のグループ会社間でビジネスチャンスを最大限に生かし、特に日本市場への輸出を積極的に推進したい。また、常に変化する日本のお客様のニーズを的確に捉えるべく、兼松の経営陣と協力し強固な提携関係を築きたい。
日本は大きな成長の可能性のある重要な市場であり、兼松繊維の確立された基盤と有能な経営陣を通じ、双方のビジネスに最大限の恩恵をもたらすべく、今後の展開は熟慮の上進めて行きたい。」としています。

本件株式の譲渡は2007年3月末に行われる予定です。

[お問合せ先]
兼松株式会社 広報室
TEL:03-5440-8000

以  上  

 

≪ご参考≫

兼松繊維株式会社についてwww.kanematsu-textile.jp )
兼松繊維株式会社(KTC)は、日本のアパレル業界におけるリーディング・カンパニーのひとつです。原材料から衣服に至るまで、OEMブランド・ライセンス事業においても、付加価値を提供し、お客様のニーズに迅速かつ柔軟に対応することをモットーとしています。

リー&フォン(1937)社(利豊(1937)有限公司)について
1906年、輸出商社として中国の広東(現在の広州)で創業したリー&フォン(1937)社は、その後1937年に香港で設立され、現在に至っています。その主要株主はビクター・フォン博士とウィリアム・フォン博士です。リー&フォン(1937)社は、輸出調達・統合流通・小売・不動産などの民間上場企業を傘下に収めています。主な上場企業には、リー&フォン社(利豊有限公司)とインテグレーテッド・ディストリビューション・サービス(IDS)グループ(利和経銷集団有限公司)があります。リー&フォン社は、世界規模の消費財買付代理店で、40ヶ国、70以上の事務所からなる調達ネットワークによって、サプライチェーンを管理しています。インテグレーテッド・ディストリビューション・サービス・グループは、アジア大手の統合流通サービスプロバイダで、製造・物流・マーケティングを専門としています。リー&フォン・グループの小売事業には、株式公開されているコンビニエンス・リテール・アジア社(利亜零售有限公司)があります。2006年には、トリニティ・グループ(万邦集団)を買収。トリニティ・グループは、拡大中華圏市場における大手メンズウェア製造・小売業者で、Kent & Curwen、Cerruti、ギーブスアンドホークスや、ダーバンなどの確立されたブランドを、300以上の小売拠点で販売しています。

リー&フォン・グループは世界各国で25,000人以上の人材を登用しています。上記上場子会社の2005年連結売上高は9千8百億円、連結純利益は3百億円でした。

リー&フォン社(利豊有限公司)についてwww.lifung.com )
リー&フォン社(香港証券取引所証券コード: 494)は、世界でも大手の買付代理企業で、リー&フォン・グループの輸出部門です。世界のトップブランドや小売企業のためにサプライチェーン管理を行っています。グループの本社は香港にあり、北米・ヨーロッパ・アジアの40ヶ国、70地域の調達網により、世界中のお客様にサービスを提供をしています。

この調達網により入手可能な消費財の幅広さと多様さに加え、リー&フォン社は、カスタム製品のデザイン・開発でもその強みを活用し、包括的なグローバルソーシング・ソリューションをお客様に提供しています。

10,000社近い国際的サプライヤーとのネットワークを通じ、リー&フォン社は世界中から高品質かつコスト効率のよいメーカーを発掘し、最高品質の商品と信頼性の高いオンタイム・デリバリーを提供します。最高の水準をコミットする8,000人以上ものスタッフを世界中にかかえるリー&フォン社は、同時に地場でのプレゼンスも持ち、工場評価・研究所でのテスト・施設内での製造モニタリングその他、厳しい品質保証テストを実施しています。リー&フォン社のプロフェッショナルは、お客様のビジネスの延長線で動き、グローバルサプライチェーンをすべての面からサポートします。

インテグレーテッド・ディストリビューション・サービス・グループ
(利和経銷集団有限公司)について
www.idsgroup.com )
IDSグループ("IDS";香港証券取引所証券コード: 2387) は、マーケティング・物流・製造の3つの基幹業務を扱う、アジアで大手の統合流通・物流サービスプロバイダです。特に、アジア市場でシェア拡大を狙う消費財・ヘルスケア製品関連のブランド・オーナーに対するサービスに注力しています。IDSマニュファクチャリング社(利和製造)はライセンスに基づきブランド商品の製造をしており、IDSロジスティックス社(利和物流)は国内・国際物流を提供、IDSマーケティング社(利和商務)はブランド・オーナーに代わって製品の販売・流通を行っています。IDSの本社は香港にあり、アジアの幅広い経済圏で営業を行っています。多国籍ブランドを始め370社のお客様に、統合流通・物流サービスを提供、60か所以上の流通センターは600万平方フィートの面積にわたります。IDSグループはリー&フォン・グループ(利豊集団)のメンバーです。

コンビニエンス・リテール・アジア社(利亜零售有限公司)についてwww.cr-asia.com )
リー&フォン・リテーリングのコンビニエンス・リテール・アジア社(利亜零售有限公司) (“CRA”, 香港証券取引所証券コード: 8052)は、サークルKのブランド名の下に、香港で大手コンビニエンスストア・チェーンを運営しています。店舗数は、2006年12月31日現在250店で、同社が所有、管理しています。

2002年10月、CRA社は、中国南部の市場開拓のため、Guangzhou Grain Group社(広州市糧食集団)とShanghai Shenhong社(上海申宏)との合弁会社、Convenience Retail Southern China社を設立。2006年12月31日現在、サークルKは広州で52店舗、東莞で8店舗、深?で2店舗を営業しています。マカオと珠海には、サークルKのサブライセンスを受けた店舗が合計22店、香港外では、珠江デルタ地域に84店舗が営業しています。

ビクター・フォン博士とウィリアム・フォン博士について
ビクター・K・フォン氏は、リー&フォン・グループの会長です。また同氏はGreater Pearl River Delta Business Council(大珠三角商務委員会)・香港空港管理局・香港大学理事会の議長でもあります。

同氏は国際商業会議所の副議長であり、戦略委員会の行政委員です。香港・日本経済委員会の委員長でもあります。1991年から2000年にかけて、フォン氏は香港貿易発展局の局長であり、1996年から2003年にかけてAPECビジネス諮問委員会の香港代表でした。

フォン氏は、プルデンシャルファイナンシャル社顧問委員会の委員長で、中国銀行(香港) 、宝鋼グループ、PCCW社、東方海外国際有限公司、新鴻基不動産の非常勤役員です。

ウィリアム・フォン氏は、リー&フォン社のグループマネージング・ディレクターです。ウィリアム・フォン氏は、コンビニエンス・リテール・アジア社やインテグレーテッド・ディストリビューション・サービス・グループなど、リー&フォン・グループの様々な企業の非常勤役員でもあります。

フォン氏は、Hong Kong General Chamber of Commerce(香港総商会) 、Hong Kong Exporters' Association(香港出口商会)、Pacific Economic Cooperation Committee(太平洋経済合作委員会)の元議長です。また、彼はThe Trade Development Council(貿易振興委員会) 、HKUST(香港科学工業大学)、 Chinese University of Hong Kong(香港中文大学)の委員でもあります。

また、同氏はHSBCホールディングスPLC 、CLP Holdings社(中電控股)、VTech Holdings社(偉易達集団)の独立非常勤役員です。

2006年11月、「この60年間におけるアジアの英雄」と題するTIME誌の特集記事でフォン兄弟が取り上げられ、グローバルな製造業における香港の立役者であると紹介されました。ビジネスウィーク誌・フォーチュン誌・フォーブス誌など一流誌で、グローバル規模での製造業の組織化や製品設計・開発から、原料・工場調達、製造計画・管理、品質保証、輸出文書作成、出荷統一化までにわたるユニークなサプライチェーンマネジメント・モデル創造に関わる功績も報じられています。

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