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  • アホウドリ、ひな誕生せず 無精卵で腐敗か、小笠原諸島


     2013年11月、聟島で確認されたアホウドリのつがいと卵。右が雄=東京・小笠原諸島(NHK提供)

     国の特別天然記念物で絶滅危惧種のアホウドリの新たな繁殖地を小笠原諸島・聟島につくる計画で、環境省は21日、昨年11月に確認された卵が腐敗していたと発表した。産卵は2季連続で、ふ化に成功すれば聟島で初めてのひな誕生だった。

     環境省によると、ふ化予定日の12日に山階鳥類研究所(千葉県)の研究員が卵を調べたところ腐敗が分かった。無精卵だったとみられる。

     卵の親の雄は5歳で、伊豆諸島・鳥島出身。沖縄県・尖閣諸島で生まれた可能性が高い雌とつがいになった。昨季はけんかして雄だけが卵を抱いて失敗したが、今季は交代で抱卵し、初のひな誕生へ期待が高まっていた。

      【共同通信】