■意識高い農民の姿うかがえる 備中国の新見庄と京都の東寺は、荘園と領主の関係にあった。寛正2(1461)年に新見庄の使者が東寺を訪ねて、これまでの細川勝元の請負代官を追い払ったので、改めて代官を………[もっと読む]
[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年03月16日
[ジャンル]歴史 社会
■国の領土交渉と住民の心境描く 本書のタイトルには二つの意味があり、「一つは北方領土を抱える根室地域、そしてその周辺の海を指す現場、もう一つは領土交渉の現場」を指すと、著者は書く。「鳥の眼(め)………[もっと読む]
[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年03月09日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝
■仔細な分析で指導者像問い直す ニクソンとキッシンジャーが、アメリカ政治を動かしたのは1969年から74年までの5年半ほどである。この間に、デタント政策を成功させ、米中和解を進め、ベトナム戦争終………[もっと読む]
[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年03月02日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際
■「20世紀の病」の真相あばきだす ジョン・F・ケネディ米大統領の暗殺は、20世紀の人類史とアメリカ社会の病ではなかったか。1963年11月22日という日を同時代の人びとは、あの日は何をしていた………[もっと読む]
[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年01月26日
[ジャンル]歴史 政治
■安住の地求める大晦日の儀式 本書の初めに、「私たち日本人が六〇年以上にわたって『紅白』を見続けてきたのは、そこに〈安住の地(ホーム)〉を見出(みいだ)してきたから」との一節がある。この〈安住の………[もっと読む]
[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年12月22日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能
■内訳や実態解明への先導役 日中戦争開始後に近衛内閣のもとで、「臨時軍事費特別会計法」が公布された。わずか2条のこの法律は、その第1条で「支那事変ニ関スル臨時軍事費ノ会計ハ一般ノ歳入歳出ト区分シ………[もっと読む]
[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年12月15日
[ジャンル]歴史 政治
■命の視点で歴史学総体を見直す 本書の「はしがき」に〈歴史学は、地球、宇宙という意味での「自然」と、「類」としての「人類」の歩みとの関係の問題に、正面から立ち向かう必要がある〉と書かれている。つ………[もっと読む]
[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年12月08日
[ジャンル]歴史
■体制内でも貫いた「9条死守」 著者は陸軍歩兵2等兵として、中国で終戦を迎えた。抑留の後、帰国の復員船で、日本国憲法の草案を伝えるよれよれになった新聞を見た。 「(憲法9条に)はっきりと、二度と………[もっと読む]
[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年11月10日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝
■「報道」から「報導」への傾斜 東京放送局(JOAK)が、テスト放送を開始したのは、1925年3月1日。ラジオはまもなく90年という節目を迎えるが、そのせいかラジオに関する書、あるいは放送人の実………[もっと読む]
[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年10月13日
[ジャンル]歴史
■今こそ思い起こせと誘う 本書一読後の結論は、今こそ私たちは、「山本有三」を思い起こせとの誘いである。劇作家、作家として幾つかの名作(『路傍の石』など)を残す一方で、戦後は政治家として参議院に緑………[もっと読む]
[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年10月06日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝
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