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知事選態度表明いつに 佐藤知事2期目満了まで半年

 佐藤雄平知事(66)の2期目の任期は11日で残り半年となる。3選に向けた態度を明らかにしておらず、今後の動向が注目される。一方、県政は東京電力福島第一原発事故に伴う除染廃棄物を搬入する中間貯蔵施設建設などの課題に直面し、政治手腕が問われている。
 「目の前の課題に一つ一つ対応するのが、与えられた任務だ」。4月24日の定例記者会見で、佐藤知事は今秋の知事選への対応を問われたが、進退に触れなかった。依然として3選について沈黙を守るが、県議からは「6月定例県議会で何らかの動きを見せるはずだ」「県内の政治情勢を見極めている。態度表明は夏以降にずれ込むだろう」との臆測が飛ぶ。
 県幹部は「復興の課題が山積し、選挙どころではないようだ」とみる。中間貯蔵施設をめぐり、今月下旬から建設候補地がある大熊、双葉両町で住民説明会が始まる予定。今後、建設受け入れの是非について政治判断を迫られる。
 さらに避難生活の長期化に伴い深刻さを増す震災(原発事故)関連死への対応も求められる。社会基盤整備などで復興の姿が見えてきた面もあるが、入札不調で先行きが不透明な事業も出ている。
   ◇  ◇
 県内各党は今秋の知事選に向けて動きだした。自民党県連は独自候補の擁立を決め、人選を進めている。民主、社民両党県連は連合福島などと連携し、佐藤知事の意向も踏まえながら候補者を選考する方針。共産党県委員会は独自候補擁立を目指し、協議を継続している。しかし、各党とも現職の胸の内が読めず、手探りの状態が続く。

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