マツダ:ロードスター (2nd,1.8L-NA,FR/4AT,NB8C型) VS Combination-A


 画像はマツダ株式会社より引用
 http://www.mazda.co.jp/

マツダ株式会社の2人乗りオープンカー、NB8C型の2代目ロードスターは1998/01から生産が開始され、2005/08に生産(または販売)を終えました。ここでは2004/04モデルにあるVS Combination-Aというグレードのデータを基に解説してみます。

ボディサイズが全長3955×全幅1680×全高1235mm、排気量は1839ccであることから、大雑把に分類すると1.9リットルクラス(1900cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン-リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

2代目ロードスターの類似グレード

マツダ:ロードスター
(2nd,1.8L-NA,FR/4AT,NB8C型) VS Combination-Aのスペックあれこれ

主要諸元

メーカー MAZDA
車名&
グレード
ロードスター
VS Combination-A
類似グレード VS コンビネーションA.B, S
お値段 2570400円
車両型式 GH-NB8C
駆動方式&
変速機
FR(RWD,2WD,後輪駆動)&
4AT(4速AT,4段AT)
ドア数&定員 2ドア, 2人
ボディサイズ 長:3955×幅:1680×高:1235mm
室内寸法 長:865×幅:1355×高:1025mm
軸距&輪距 2265mm, 1415mm/1440mm
最小回転半径 4.6m
装着タイヤ 前:185/60R14, 後:185/60R14
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ソリッドディスク
車両重量 1080kg

エンジン諸元

原動機型式 BP-VE
気筒配列 直列4気筒
排気量 1839cc
圧縮比 10.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 154ps(113kW 152hp)/7000rpm
最大トルク 17.0kgm(166.6Nm)/5500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 11.4km/L 26.8mpg
100km燃費 8.8L/100km
※直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
※BP-VE型エンジンを搭載する車種の一覧

VS Combination-A(1.8L, FR, 4AT)の得点

恣意的な配点による諸項目の評価・改(2012/11) 調整中・順位激変中
評価項目1 実車の数値 得点 評価項目2 実車の数値 得点
エンジンの種類と気筒数 直列4気筒 4.0 リッター換算馬力 83.7ps/L 6.9
排気量 1839cc 3.1 リッター換算トルク 9.2kgm/L 7.7
最高出力(馬力) 154ps 1.9 馬力単価 16691円 5.7
最大トルク(kgm) 17.0kgm 2.1 室内の体積 1.20m3 1.2
燃料消費率(燃費) 9.1km/L 2.3 室内の比率 14.6% 2.9
車両重量 1080kg 7.6 駆動方式・吸気方式・多段T/Mによる加点 0.1
パワーウェイトレシオ 7.01kg/ps 7.0 総合得点 58.2
トルクウェイトレシオ 63.5kg/kgm 5.7
獲得点数・総合ランキングマツダ編2.0L以下(NA編)オープンカー編
  • 10・15燃費とJC08燃費を同じ土俵で比較したかったので、10・15燃費の数値になんとなく0.8を掛けてあります。


税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(39500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2004/04モデルのロードスターを10年落ちの中古で84.8万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ロードスターの中古車を『カーセンサーnet』で検索!
  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ロードスターの2004/04モデルの場合、2014年現在では10年が経過しているため、新車価格の30%である77.1万円に諸経費として7.7万円を足した84.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。
●2004年式を10年落ちの中古で買った場合の年間維持費
名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年未満 39500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300
自賠責保険料(1年分) 普通乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷9.1km/L×175円/L 192310円
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本8000円×4本÷5年 6400円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 344430円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額35340円×12ヶ月 424080円
ローン返済中の年間維持費 768510円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 55440円
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成26年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が青文字のものはJC08モード燃費、赤文字のものは10・15モード燃費に0.8を掛けたもの。
  • 車検時には上記の目安金額55,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると28,703円(完済前は64,043円)になります。口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、ついつい維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

カタログスペックから見えてくる要素

いろいろな数値
ホイールベーストレッド比 1.59
平均ピストンスピード 19.8m/s
パワーウェイトレシオ 7.01kg/ps
トルクウェイトレシオ 63.5kg/kgm
1馬力あたりのお値段 16691円
排気量1Lあたりの馬力 83.7ps/L
排気量1Lあたりのトルク 9.2kgm/L
1気筒あたりの馬力 38.5ps
1気筒あたりのトルク 4.2kgm
各回転域での馬力・トルク
5500回転時の馬力 130.9ps
7000回転時のトルク 15.7kgm
各種ランキング
オープンカーのP/WレシオTOP100
1.8~2.0L以下のP/WレシオTOP100(NA)
平均ピストンスピードが速い車 TOP100

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比1.59になります。あらゆる要素を無視して1.70を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。

まずおさらいとして搭載しているBP型1839cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは7000回転時に最高出力154馬力を、5500回転時に最大トルク17.0kgmを発生します。
これを踏まえると車両重量1080kgを最高出力154馬力で割ったパワーウェイトレシオ7.01kg/ps、最大トルク17.0kgmで割ったトルクウェイトレシオは63.5kg/kgmになります。

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2570400円、最高出力が154馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は16691円、逆に1万円あたりでは0.60馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は151200円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。 最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は83.7ps/L、トルクは9.2kgm/L、1気筒あたりの馬力は38.5馬力、トルクは4.2kgmとなり、このエンジンが154馬力を7000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.8m/sです。
ちなみに、ストローク量が85.0mmであるBP型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7060回転です。 設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
●人間様の占有スペース
人間様の占有スペース
室内長×幅×高 1.20m3
1人あたりのスペース 約0.6m3
室内長/全長 21.9%
室内幅/全幅 80.7%
室内高/全高 83.0%
室内容積/車両体積 14.6%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は1.20m3です。この車の乗車定員は2人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.6m3のスペースが割り当てられることになります。 続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は21.9%、同じく室内幅と全幅の比率は80.7%、同じく室内高と全高の比率は83.0%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は14.6%でした。

●燃料タンクと燃費と航続距離と
燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 11.4km/L
燃料タンク容量 48L
航続距離(カタログ燃費) 547.2km
航続距離(80%燃費) 436.8km
満タンプライス 8400円
1万円でどこまで行ける? 651.4km

燃料タンクの容量が48リットル、10・15モード燃費が11.4km/Lなので、燃料が空になるまで走ったときの航続距離は547.2kmになります。参考までに、きちんと定期メンテナンス(オイル交換、タイヤ空気圧の管理など)をしている状態で実際に走行したときの燃費をカタログ燃費の90%(10.3km/L)なら494.4km、80%(9.1km/L)だと436.8km、70%(8.0km/L)になると384.0kmという走行距離になります。

ついでに燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を出してみます。ハイオクガソリンが1リットル175円とすると48リットルの給油で8,400円、上で計算した航続距離を踏まえると547.2km(80%燃費時436.8km)を走行するのに8,400円かかる計算です。さらについでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみると、カタログ通りの燃費で走行できれば651.4km(往復なら片道325.7km)、カタログ値の80%なら521.1km(片道260.6km)離れたところまで行くことができます。

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合7000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ:7500rpm, タイヤサイズ:185/60R14, タイヤ直径:57.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7500rpm
での速度
時速100km
での回転数
タイヤの
最大駆動力
1速ギヤ 2.450 10.045 - - 81.4km/h 9220rpm 590.9kgm
2速ギヤ 1.450 5.945 0.592 1-2/4440rpm 137.5km/h 5460rpm 349.7kgm
3速ギヤ 1.000 4.100 0.690 2-3/5180rpm 199.3km/h 3760rpm 241.2kgm
4速ギヤ 0.730 2.993 0.730 3-4/5480rpm 273.0km/h 2750rpm 176.1kgm
ファイナル 4.100
ギヤの繋がりイメージ
NB8C型ロードスター4AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
    シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
    赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数5500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長(1.816m÷1000)km×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.100)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(17.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.100)÷タイヤの有効半径(0.289m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速は4速ギヤの273.0kmとなります。 この速度は空気抵抗とかパワーが足りないとかスピードリミッターなどのネガティブ要素を何もかも無視して、単にギヤ比とエンジンの回転数、タイヤサイズだけで考えると到達できる、というものです。

タイヤの最大駆動力にある数値はエンジンが5500回転で最大トルク17.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。この数値を大きくする方法はギヤ比を低く(加速力を重視・ローギヤード)する方法と、タイヤの直径を小さくする方法と、エンジンそのもののトルクを大きくする方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速を重視・ハイギヤード)したり、タイヤの直径を大きくしたり、エンジンをデチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば63.5kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.01kg/ps)に比べると数字のインパクトも大したことありません。 しかし上の表にあるとおりトルクはギヤを用いて減速させることでかなり大きくすることができます。1速ギヤに至っては実に最大トルクの35倍にもなり、なんだか良く分からないけど凄まじく大きくして取り出すことが可能です。

これを踏まえて、改めて車両重量(1080kg)を1速ギヤの最大駆動力(590.9kgm)で割ってみると1.83kg/kgmとなり、今度は逆にパワーウェイトレシオが霞んで見えるような数値が出てきます。ついでに最高出力が発生する回転数(7000rpm)でのトルク(15.8kgm)からTWRを算出すると1.97kg/kgmとなり、5500回転から7000回転の回転域では1.83kg/kgmから1.97kg/kgmの間で変化していくことが分かります。
●ある速度における各ギヤでの回転数
ギヤ 40km/h 60km/h 80km/h 100km/h 120km/h 140km/h 180km/h
1速ギヤ 3690 5530 7380 9220 11060 12910 16590
2速ギヤ 2180 3270 4360 5460 6550 7640 9820
3速ギヤ 1510 2260 3010 3760 4520 5270 6770
4速ギヤ 1100 1650 2200 2750 3300 3850 4940
※赤い数字は暫定レブリミット(7500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.730)を選択して時速100kmにて走行すると2750回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。
●ある回転数における各ギヤでの速度
ギヤ 1000rpm 2000rpm 3000rpm 4000rpm 5000rpm 6000rpm 7000rpm 8000rpm
1速ギヤ 10.8 21.7 32.5 43.4 54.2 65.1 75.9 86.8
2速ギヤ 18.3 36.7 55.0 73.3 91.6 110.0 128.3 146.6
3速ギヤ 26.6 53.2 79.7 106.3 132.9 159.5 186.0 212.6
4速ギヤ 36.4 72.8 109.2 145.6 182.0 218.4 254.8 291.2

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの185/60R14と互換可能な推奨タイヤサイズ

純正サイズのタイヤ幅を広くしたり狭くしたり、扁平率を上げたり下げたり、ホイールサイズを変更するとタイヤの直径(外径)が変わることでスピードメーターに誤差が生じます。ここでは純正タイヤを基準に各種要素を変化させることで、どのように誤差が生じるかを見ていきます。

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mm~+30mm扁平率を-10%~+10%まで変化させたときのスピードメータ誤差が+2%までを橙色-5%~0%の間を緑色それ以下のマイナス方向を水色に着色してみました。特に根拠はありませんが、水色の範囲は車検には通るけど誤差がイマイチ、緑色の範囲は誤差も程よく車検も安心、橙色の範囲は場合によっては車検に落第、という感じになろうかと思います。

純正タイヤ:185/60R14, タイヤ直径:57.8cm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
+30mm
幅215mm
14


-10%
50偏平
165/50R14
36.1(-9.9%)
175/50R14
36.7(-8.1%)
185/50R14
37.4(-6.4%)
195/50R14
38.1(-4.7%)
205/50R14
38.8(-2.9%)
215/50R14
39.5(-1.2%)
-5%
55偏平
165/55R14
37.2(-7.0%)
175/55R14
38.0(-5.1%)
185/55R14
38.7(-3.2%)
195/55R14
39.5(-1.3%)
205/55R14
40.2(0.6%)
215/55R14
41.0(2.5%)
変更なし
60偏平
165/60R14
38.3(-4.2%)
175/60R14
39.2(-2.1%)
185/60R14
40.0
195/60R14
40.8(2.1%)
205/60R14
41.7(4.2%)
215/60R14
42.5(6.2%)
+5%
65偏平
165/65R14
39.5(-1.3%)
175/65R14
40.4(1.0%)
185/65R14
41.3(3.2%)
195/65R14
42.2(5.5%)
205/65R14
43.1(7.7%)
215/65R14
44.0(10.0%)
+10%
70偏平
165/70R14
40.6(1.6%)
175/70R14
41.6(4.0%)
185/70R14
42.6(6.4%)
195/70R14
43.5(8.8%)
205/70R14
44.5(11.3%)
215/70R14
45.5(13.7%)
ホイールサイズを変更せず14インチのまま、石橋を叩いて叩いて、選択肢を減らしてでも安全策を取って-3.0%~0.0%の範囲に収まるタイヤと交換するのであれば、165/65R14175/60R14195/55R14205/50R14215/50R14あたりのタイヤをチョイスすると幸せになれそうです。(※タイヤ直径の変化による誤差のみを基準とした場合)

コメントは受け付けていません。

関連記事 メーカー:車名(世代 排気量-吸気方式 駆動方式/変速機 車両型式)グレード