気仙・辺辺(あだりほどり)の四季                         No.068/2002.8.4

すたーうおっちんぐ


宮沢賢治がこよなく愛した種山ヶ原。高原のまちならではのイベントが空に広がっていた。



地球人が雨中にロマンを求めたように、宇宙人も望遠鏡で地球をのぞいているかもしれない。

住田町の夏を彩る地域活性化イベント「すたーうおっちんぐ」が、今年も8月10、11日の2日間、種山ケ原で開かれる。夜空に宝石のように輝く星の下で夏の一夜を語り明かしながら、心と町の活性化を図ろうと昭和63年にスタートした。
種山ヶ原は宮沢賢治がこよなく愛し「銀河鉄道の夜」や、「風の又三郎」などの舞台になったところ。
雨にも負けず、大成功を収めたこのイベントを継続させたいという願いが叶い、翌年に国から「ふるさと創生基金」がポンと交付された。町では創生事業に町民から公募した提言をすべて反映できる「無限会社天・地・人〜エンドレスプラン」を採用。
天、地、人の三つの事業部からなるユニークな町おこし運動体が、多彩な事業を展開している。このうち、天事業部は星と空を担当し、種山ヶ原に集まる全国の仲間たちに星めぐりの旅をエスコートしてくれる。
アイボリー色のボディーに星型のキャラクターがトレードマークの「アストロカー」。
233cm反射望遠鏡が搭載され、
いつでもどこでも月や惑星をとらえることができる。
「望遠鏡をのぞいている星の名は『たねるくん』。ケセン語で『たねる』は探すとか訪ねるという意味。
星をさがすボクたちのシンボルです」と声を弾ませるのは、天事業部のメンバーでつくる
“星下村塾”の若者たち。レンズの向こうにキラキラ光る塾生たちの夢が重なって見えた。エンドレスプランはまだまだ続く。

  マンボウ 辺辺/テーマ 九十九曲峠
a sight kesen/Copyright©Tohkaishimpo

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