セレブで流行る"氷水浴び"は、誰のため?

SNSで世界に拡散、単なるナルシズムとの声も

マーク・ザッカーバーグの指名でビル・ゲイツが自宅で水を浴びた(ゲイツ氏が投稿したYouTubeの動画より)

ピート・フレーツは29歳。ボストン大学在学中は野球チームの主将を務めるほどのスポーツマンだったが、今では言葉を発することもできない。難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患っているのだ。

だが最近、アメリカで著名人たちがこぞってバケツいっぱいの氷水を頭からかぶるパフォーマンスを行っているのは、フレーツが3週間ほど前にフェイスブックに投稿したビデオがきっかけだった。

マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツもプロバスケットボール選手のレブロン・ジェームズも、ニュージャージー州のクリス・クリスティー知事も、歌手のテイラー・スウィフトも氷水を浴びた。そしてそろってALS患者団体への支援を呼びかけた。

患者団体への寄付は前年比8倍

この活動は「アイス・バケツ・チャレンジ」と呼ばれ、ソーシャルメディアで大きな反響を呼んでいる。これによりALSに対する社会の認知度が高まり、患者団体への寄付が増えるという効果ももたらしている。

ALSは神経細胞が冒され、身体の麻痺が進んでいく病気で、アメリカには約3万人の患者がいる。感覚や知能には影響が出ないものの、診断後、2~5年で亡くなる人が多いという。

アイス・バケツ・チャレンジの参加者は、頭から氷水をかぶる様子をビデオ撮影してフェイスブックやインスタグラムなどのソーシャルメディアに投稿する。そして次にチャレンジを行う人を友人のなかから選び、24時間以内に氷水をかぶるか、ALSの患者団体に100ドル寄付するか選ぶよう呼びかける(氷水をかぶったうえで寄付を行う人も多い)。

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