政治・行政

川崎市、高速鉄道事業会計を閉鎖へ/神奈川

 川崎市は28日、地下鉄(川崎縦貫高速鉄道)に関する高速鉄道事業会計を閉鎖すると発表した。3月をめどに、鉄道債を発行して賄っていた約20億円の借り入れを一括償還する。

 同会計は、新百合ケ丘-武蔵小杉(当初計画は元住吉)間の地下鉄に関して国から許可が出たことを受け開設された。しかし、着工延期や許可廃止届の提出など、紆余(うよ)曲折を経てきた。

 昨年は燃料電池など新技術を導入したコスト削減による整備が検討されたが、「30年までには」というめどが示され、地下鉄整備は事実上遠のいた格好。会見で、阿部市長は「研究には時間がかかる上、(JR)南武線の立体交差など優先すべき課題もある」と話し、地下鉄の優先度を下げたことをうかがわせた。

 市の縦貫鉄道担当は「鉄道整備事業基金(111億円)の取り崩しも視野に一括償還を考えたい。新技術による鉄道整備は最長20年近くかかる可能性があり、いったん閉鎖する。時間はかかるが、整備は検討していく」と説明した。

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