北星学園大脅迫:北信越の男捜査へ 元朝日記者退職求める

毎日新聞 2014年10月23日 02時30分(最終更新 10月23日 02時53分)

 朝日新聞の従軍慰安婦報道を巡り、元朝日新聞記者(56)が非常勤講師を務める北星学園大(札幌市厚別区)に今年9月、元記者を辞めさせなければ危害を大学に加えるとの脅迫電話がかかっていたことが捜査関係者への取材で分かった。電話の発信履歴などから北信越地方に住む男の関与が浮上し、警察当局は近く本格捜査に乗り出す方針を固めた。北星学園大と、別の元朝日新聞記者(67)が教授を務めていた帝塚山学院大(大阪狭山市)には同様の趣旨の脅迫文書が届いており、関連を慎重に調べる方針。

 捜査関係者によると、脅迫電話は9月12日夕方、北星学園大の代表番号にあった。男の声で「(元記者を)まだ雇っているのか。ふざけるな。爆弾を仕掛けるぞ」との内容だった。男は一方的に怒鳴り、電話はすぐに切れたという。

 一方、北星学園大への脅迫文書は5月29日と7月28日、学長や教授会などに宛てて複数郵送された。「非常勤講師を辞めさせなければ、天誅(てんちゅう)として学生を痛めつける。くぎを混ぜたガスボンベを爆発させる」などとパソコンで打ったとみられる文字で書かれ、茶封筒に計20本以上の虫ピンが入っていた。

 更に、帝塚山学院大にも9月13日、「(別の元記者を)辞めさせなければ学生に痛い目に遭ってもらう。くぎを入れたガス爆弾を爆発させる」との脅迫文書が届いた。別の元記者は文書が届いた日に教授を辞職した。

 北海道警と大阪府警は一連の脅迫について威力業務妨害などの疑いで捜査していた。

 朝日新聞の従軍慰安婦報道を巡っては8月の特集記事で、韓国・済州島で女性を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の証言を虚偽と判断した。帝塚山学院大に勤めていた元記者がこの虚偽証言に関する記事を書いたとされていた。一方、北星学園大の非常勤講師の元記者も慰安婦報道に関わったとされた。

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