みんなの党:解党を決定 路線対立で「埋めがたい溝」

毎日新聞 2014年11月19日 20時58分(最終更新 11月20日 00時34分)

みんなの党の両院議員総会で向かい合う渡辺前代表(手前右)と浅尾代表(左端)=衆院第一議員会館で2014年11月19日午後3時半、小出洋平撮影
みんなの党の両院議員総会で向かい合う渡辺前代表(手前右)と浅尾代表(左端)=衆院第一議員会館で2014年11月19日午後3時半、小出洋平撮影

 みんなの党は19日、国会内で両院議員総会を開き、11月28日付の解党を賛成多数で決めた。浅尾慶一郎代表と渡辺喜美前代表の政界再編などを巡る路線対立の結果、自民、民主の2大政党に対抗する「第三極」として結成した同党は結党から5年余りで解散する。民主党は一部議員の合流を認め、衆院選で党公認も出す方向だ。

 総会には、全国会議員20人(衆院8人、参院12人)が出席。会議を進行した1人を除く19人が挙手で多数決を取り、浅尾氏ら13人が賛成、渡辺氏ら6人が反対した。衆院選公示日の12月2日に総務省や東京都選挙管理委員会に対し党の解散を届け出る方針。渡辺氏らが模索する「みんなの党」名での新党結成を封じる狙いがある。

 渡辺氏は総会で集まった地方議員約20人とともに「国会議員だけで決めるな」などと大声を上げ、地方議員が退出させられた。渡辺氏は総会後、「独裁的なみんなの党の抹殺だ」と批判。自らの今後の身の振り方については明言を避けた。

 解党決定後、浅尾氏は記者団に対し、「党国会議員、地方議員、職員、支援者の期待に応えることができなかったのは大変申し訳ない」と涙ぐみ、言葉を詰まらせた。野党連携に反対し続けた渡辺氏を念頭に「『与党補完勢力』との間で埋めがたい溝があった。政策実現につながらないので発展的に解党した」と説明した。

 松沢成文、和田政宗両参院議員らは、渡辺氏とは別に衆院選前の新党結成を模索する考えを表明したが、政党要件を満たす5人以上が集まるめどは立っていない。他の議員は民主、維新など他の野党への合流や無所属にとどまることを検討している。浅尾氏ら執行部は衆院選立候補者への公認料分の現金支給や残余資産の国庫返納、候補者の選挙区調整などの残務処理にあたる。

 民主党の枝野幸男幹事長は「政権批判の受け皿を作ろうとする同じ志を持つ人は一緒にやる方向で柔軟に対応したい」、維新の党の江田憲司共同代表は「我々の理念や政策に共鳴する議員に一緒にやろうと呼びかけたい」と語り、みんなの党の一部議員の合流を認める考えを示した。衆院選での推薦なども検討する。【村尾哲、飼手勇介】

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