47NEWS >  共同ニュース  > 記事詳細
  •  ニュース詳細     
  • 新校舎支出差し止め確定 最高裁、町側上告退ける

     米国人建築家ヴォーリズが設計し、戦前に建てられた滋賀県豊郷町立豊郷小の旧校舎保存を求める住民5人が、同小の新校舎建設予算の支出差し止めを求めた訴訟の上告審決定で、最高裁第2小法廷(中川裁判長)は13日、請求を認めた1、2審判決を支持、町側の上告を退けた。支出差し止めが確定した。  新校舎は2004年3月に完成し、使用されている。町側の対応が注目される。  04年10月の2審大阪高裁判決などによると、豊郷町の大野和三郎町長(当時)は旧校舎を解体し、新校舎を建設する計画を表明。02年9月に予算案を町議会に提出、議決され、翌10月に建設会社と契約した。  しかし旧校舎保存運動が続き、大野町長は同年12月、旧校舎を保存した上、敷地内に新校舎を建設する方針に転じた。  03年12月の1審大津地裁判決は「建設位置や構造が変更され、方針転換の前後で設計計画に同一性は認められないのに、建設会社と新たな契約を結んでおらず、支出は違法」と認定。2審判決もこの判断を支持し、町側が上告した。
      【共同通信】