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毎日新聞社、2審も敗訴…「記事は真実でない」

 使用済み核燃料などの輸送容器の検査基準を巡る毎日新聞社の記事で名誉を傷付けられたとして、有冨正憲・東京工業大名誉教授が同社と記者に計600万円の慰謝料などを求めた訴訟の控訴審で、東京高裁(柴田寛之裁判長)は20日、同社側に165万円の支払いを命じた1審・東京地裁判決を支持し、双方の控訴を棄却する判決を言い渡した。

 毎日新聞は2012年2月12日の朝刊で、輸送容器の設計製造会社から多額の寄付金を受けた有冨氏が、検査基準の策定を巡る学会審議で同社の便宜を図ろうとしたなどと報じた。高裁は、有冨氏が便宜を図ろうとした状況はうかがえないとして、「記事は真実ではなく、真実相当性もない」と判断した。

 毎日新聞社社長室の話「判決文を精査し、対応を検討する」

2015年08月20日 20時24分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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