岡本、27日初1軍昇格!貧打原巨人の起爆剤!降格井端に代わり即スタメンも

2015年8月27日6時0分  スポーツ報知
  • 1軍に合流するルーキーの岡本

 ◆ヤクルト4―0巨人(26日・神宮)

 巨人のドラフト1位・岡本和真内野手(19)が、27日のヤクルト戦(神宮)で1軍に初昇格することが26日、分かった。この日、チームは今季11度目の零敗を喫し、4連敗で3位に転落。11残塁の貧打線の起爆剤として、ルーキーは即スタメンの可能性もある。菅野は絶好調の山田は抑えたが、4回に小川、比屋根に連続押し出し四球を与えるなど4失点。首位・阪神も敗れ、3差で自力Vは消えなかったが、危機的状況は続く。

 黄金ルーキーが、ついにベールを脱ぐ時が来た。岡本が、井端に代わって27日のヤクルト戦(神宮)から1軍初昇格することが決まった。相手先発はプロ初登板の寺田。2軍戦での対戦は3打数無安打ながら、実際に打席に立った経験があるのはアドバンテージで、即デビューの可能性もある。

 岡本は3月に腰の張り、5月には下半身のコンディション不良に見舞われて出遅れたが、6月以降は2軍のレギュラーとして経験を積んできた。7月6日には1軍練習に参加。原監督から「“できる人”は(デビューまで)1年も2年も3年もかかるわけがない。一日でも早く(上がりたい)という考えで、いかに一日を過ごすか。スター、一流選手を目指す上では大事な部分だと思う」とハッパをかけられた。

 当時、イースタンでのアーチはゼロ。本人が「(長打力が)長所で獲ってもらったと思うし(本塁打が)出ていないのは悔しい」と話していたように、2軍で力を見せる必要があった。そして8月1日の楽天戦(G球場)で、同学年の安楽から左中間へ1号。圧倒的とまではいかないが、指揮官の宿題を着実に消化し、69試合で打率2割5分8厘、1本塁打、16打点。力で1軍をつかみ取った。

 逆転Vへの起爆剤として期待される。チームはこの日、今季初めて亀井を2番に起用。より攻撃的なオーダーを組んだが、得点にはつながらなかった。初回1死二塁、3回1死三塁で、主軸がかえせず、結局、3、4番で7打数無安打。11残塁で、今季11度目の完封負けを喫した。これで4連敗となったが、その間、得点はたったの4。原監督は「取れるときに何とかね…。あそこで(攻撃が)滞るので、同じようなゲーム運びになる」と嘆いた。

 3位に転落したものの、首位・阪神が敗れたためゲーム差は3のまま。自力優勝の可能性も消えてはいない。とはいえ、巨人は残り試合数が4試合少ないことを考えると、それ以上の差があると考えるべきで、リーグ4連覇への道は厳しい。岡本の合流が、危機的状況を打破する一手となるか。

 ◆岡本 和真(おかもと・かずま)

 1996年6月30日、奈良・五條市生まれ。19歳。小学1年から野球を始める。橿原磯城(かしはらしき)シニア所属の中学3年時、シニア日本代表の4番として全米選手権優勝。智弁学園高(奈良)では通算73本塁打。3年の春夏に甲子園出場し、春には1試合2本塁打を記録。同夏の18Uアジア選手権でも4番として準Vに貢献した。183センチ、95キロ。右投右打。年俸1200万円。

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