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サイマー

浅田次郎

集英社文庫  2005年12月

 


 

サイマー=「塞翁が馬」かと思いきや、漢字が異なった。賽馬=競馬なのだそうだ。

 

浅田氏は根っからの競馬ファン。その縁もあって、JRA函館競馬にもよくお見えになると言う話は有名。今年は函館競馬場が大改装中で、函館に来る機会がなく(したがって好物の毛蟹を食することも出来ず)大変不幸であったという。

さて、その浅田次郎氏が競馬にまつわるエピソードを集めた短編集。もともとは競馬専門誌「優駿」に連載したものだそうだが、浅田氏&競馬と来れば、函館が登場しないはずがない。

と、書店で目次をめくると、確かにあった。

 

33編中に1編。「温泉付きの函館競馬」

 

函館競馬場がいかに優れたロケーションにあるかを、そんじょそこらの旅行ガイドには決して尽くせない、さすが短編の名手、珠玉の文章で語ってくれる。

空港から近い。温泉も近い、食べ物も抜群。そして夫人同伴で訪れた氏の函館競馬の名ガイドは函館山の夜景から五稜郭での土方歳三との「会話」にまで及ぶ。

 

こういう語り手が、われわれの知らないところで、世間での函館のイメージアップに絶大な貢献をしてくれているのだ。

ちなみに表紙(上記のものとは異なる)と巻頭の写真(久保吉輝氏)もなかなかいい。

 


追記  1年と7か月、函館の本をご愛読いただきありがとうございました。ほぼ90%以上は私hoshinoがご紹介することになったこのコーナーですが、残念ながら150周年の終わりまでに150冊という目標は達成できずに終わりました。それでも多くの方々に読んでいただいて、「函館をもっと知る」ために多少でもお役に立てたかなと思っています。あらためてハコダテ150plusでもこのチャレンジを続けていく予定ですので引き続きご支援をお願いします。

 

 

以前、函館市弁天町の水色の建物、佐藤商会(旧堤商会)の2階で営業していた工芸やレトロ雑貨のお店、函館・古和「みかづき工房」、9月から移転準備のため閉店していたのですが

12月12日、弥生町に移転オープンいたしました。

みかづき工房&ギャラリー・カフェ三日月

新しい店舗の場所は函館市弥生町 23?1、千歳坂と船見坂の間の通りで、大正湯と同じ通りにあります。

明治13年に創業した元質屋で明治時代につくられた土蔵と、昭和初期に改築された元質屋だったスペースからなっています。

 

 

下の写真の右側の扉から入ると「みかづき工房」

 

   

市内の手作り作家さんの作品の展示販売や、レトロ雑貨などを取り扱っています。

作家さんの作品はのちのち紹介いたしますね。

 

 

こちらは同じ建物内にあるギャラリー・カフェ三日月」のカフェスペース

 

 コーヒーや紅茶、ジュースは各400円、ほうじ茶が200円

昔の建物を味わいながらゆっくりとお茶ができます。

 

 

土蔵の1階と2階はギャラリースペースで

函館出身で8月に行われた「アートフェス ハコトリ」にも参加した小宮伸二さん光と糧と、水と魚のインスタレーション

『時の魚・浮遊する水紋 小宮伸二 展』 が開催催中です。

時の魚・浮遊する水紋

 写真は作品「時の魚・浮遊する水紋」の一部を土蔵2階から撮影

作品は、光と影、水と魚、その動きから生まれるすべてが蔵と一体となっております。

1階部分では、魚の影が空間を泳ぐ様が浮かびあがっていますが、うまい具合に撮影できませんでした。

来年2010年の2月28日(日)まで開催しておりますので、ぜひ見にいってみてください。

 

ギャラリーの1階、2階にある椅子やテーブルでカフェで注文した飲み物を飲むことができます。

 なんと贅沢

 


みかづき工房・ギャラリー・カフェ三日月

函館市弥生町23-1

11:00?17:00

木曜定休

TEL:080-6073-4455

HP:http://www.mikadukikoubou.com

ブログ:函館 みかづき工房

7-9月に使用した絵葉書に写し撮られた十字街の重厚な建物群。

(本カレンダーはネットからも注文可能です。こちらで)

その中でも、十字街の電車分岐点の角に建つ建物に着目してみました。

2階建ての洋風建築のようです。非常に凝った外観で、屋根にも装飾が施されています。看板は英語で「DRUGS & TOBACCO」とあります。

函館市中央図書館のデジタル資料館の「絵葉書」のコーナーを探すと、同時代の絵葉書の中から、この建物を別の角度から撮影したものがいくつかみつかります。

下記の写真では左端に、くだんの建物の正面部分が見えます。カレンダーの写真では見えなかった、正面部分の造りこまれた意匠がわかります。屋根の部分から前に張り出しがあります。1階部分は伝統的な雑貨店の店先のように見えますが、2階部分はまったくヨーロッパ的です。看板には「中将湯」とあります。有名な婦人薬の名前です。

もう一枚、今度は末広町方面の高い場所から撮影された写真です。周囲の建物もなかなか威風堂々としていることが知られ、大正末期の函館の繁栄が切り取られています。

路面電車の線路が蓬莱町方面から大町方面につけられていて、当時はそうした路線があったことも伺われます。

トマトデリ【ランチ】

カテゴリ : 
函館で食べる » ランチ
執筆 : 
younashi 2009-12-15 11:33

2009年7月、北昭和小学校目の前にオープンしたばかりの

「country cafe tomato DELI(カントリーカフェ トマトデリ)」のランチは

道南でとれた新鮮な野菜がたっぷり食べられる!!

しかも、ランチ5種類が780円というお手頃価格!!

体にもお財布にも嬉しい、いいことずくめのお店です。

 

入口そばにあるショーケース。

これらのお惣菜の中から2品選べるランチメニューが「トマトデリプレート」です。

 

 

トマトデリプレート。 

この日はお惣菜が5品並んでましたが、なくなり次第終了とのことなのでお早めに!!

 

 

私が訪れたときはこのほかカレー、ハンバーグ、鶏のからあげ、パスタの

ランチメニューがありました。すべてサラダ、ドリンクつきです。

※ドリンクはウーロン茶、アイスコーヒー、ホットコーヒーから選べます

 

牛すじとトマトのカレー

 

 

ハンバーグプレート(特製トマトソースでいただきます)

 

 

若鶏の唐揚げプレート?甘酢ソース仕立て(こちらは牛すじスープが付きます)

 

 

ランチについているサラダは、なんとおかわり自由です!!

玉ねぎのうまみが凝縮された特製ドレッシングをたっぷりかけていただきました。

 

 

このほか単品メニューもあります。どれも、野菜をたっぷり使ったものばかりです。

 

さきほどのお惣菜のショーケースの上に、

今年10月東京で開催された第4回はこだてフードフェスタでも話題を集めた

イタリアントマトの種子を取り寄せ栽培し、自社生産したトマトのみを使った

パスタとの相性バツグンのトマトソースが並んでました。

にんにく、ひき肉等が入ってますので、パスタ等にそのままかけて

いただくことができるそうです。

こちらのソースと、ショーケースのお惣菜は購入することができます。

 

ハコダテ150フードフェスタ関連記事はこちらです。

 

 

 

country cafe tomato DELI(カントリーカフェ トマトデリ)

函館市昭和4丁目39?33 グラースアンポタジェ1F

国道5号、ゲオ、トヨタカローラ、ホンダカーズを過ぎたら、交差点付近に

「北昭和小学校」の看板がありますので左折してください。

学校向かって右側に「駒ケ岳ファーム大久保 新鮮野菜直売所」があります。

その右手に建つマンションの、向かって右側の入口がレストランです。

0138ー84?6395

ランチタイム11:30?14:00 (ランチタイムは禁煙)

※同店営業は18時まで

定休日 月曜日 ※月曜が祝日のときは営業、翌日休業

駐車場 店舗前に数台

 

お店のオーナー、大久保さんの直売所もどうぞお立ち寄りください。

この日は大根が並んでいました。

ランチの帰りに新鮮野菜も購入できる、というお店は、

七飯町や北斗市では見かけますが、、、函館市内では珍しいですよね。

 

駒ケ岳ファーム大久保 新鮮野菜直売所

函館市昭和4丁目39?35

 

FMいるかさんもすでに同店を訪問なさってます。

関連記事はこちらです。

 

十字街と蓬莱町(私は宝来とは書きたくないですね)の中間点、高砂通りとの角にたつ、うじうじ飯店。

(写真:後方は旧JALシティ、現在はチサンホテル)

店主1名がひたすら中華料理を作り、ホールスタッフのアルバイト女性と2人で切り盛りする。味は結構評判を勝取っており、常連も多い。場所がら観光客の一見さんも少なくない。

ただ、市内の若い女性に聞くと「名前が気持ち悪い」のだそうだ。店主によれば、前の勤め先を辞めて独立するときに、なかなか決断できず、うじうじしたところからのネーミングというが。それは店主の勝手。一般にはある小昆虫をイメージしてしまうということらしい。

そのうじうじ飯店が最近、大英断。なんとランチを始めた。

まかない飯にラーメン+ドリンク+デザートでなんと1050円というサービス価格。

最初に麺が出てきた。あとから出るチャーハンのスープにも

理由を訊くと、要は売り上げ不振という。今年は年初来、客足が低迷。9月のシルバーウィークまではなんとか持ちこたえて来たものの、それ以降が一気の減少。やはり市民の節約志向(外食の回数減)がここにも及んだということらしい。

働く時間を増やしてあらたな顧客層を開拓しなければとの一念発起という。

 

UZI-HANユーザーにすれば、時間帯とメニューの幅が拡がったことを率直に喜びたい。

他にも、お昼のメニューには中華弁当1500円、コース2500円もある。

もちろん夜の本格中華メニューも豊富。2階では15人程度までの宴会も可能。

函館食遊帳でも紹介されています

oyaji939(YouTube)では動画で紹介も

 


 

住所 宝来町22?6

電話 0138?22?5225

営業時間  昼11:30~14:00 夜 18:00~23:00

定休日 毎週水曜

 

 

木古内【末廣庵】

カテゴリ : 
函館と道南のお勧めスポット
執筆 : 
isuzu 2009-12-10 4:08
木古内には孝行餅というものがあるんだよ」と聞きました。
孝行餅・・・?
木古内と孝行と餅が、私の中でどうしても結びつかず、気になりました。
これは、買ってみるしかありませんッ!w

孝行餅を販売しているのは、【末廣庵】さん。
↓疑問と期待をもって、店内へ。
image/2009-12-10T02:59:271

聞けば、木古内には「親孝行の坊」という伝説があるそうです。
「坊」石像まで海岸沿いにあるそうです!
店内に、木彫りの「坊ちゃん」がいましたよw
image/2009-12-10T03:00:001

↓孝行羊羹もありました。
image/2009-12-10T03:00:401
なるほど、地元の伝説にちなんだ商品だったんですね。
孝行餅、さっそく食べてみます。

甘さ控えめの「ゆべし」でした!
上品でいいですね、好きです。


いろいろ買ってみました。
末廣軒2.jpeg
ゆず最中、すっごい美味しいです!!!!

末廣庵菓子舗
01392-2-2069
北海道上磯郡木古内町字本町237

会社の人へお土産にしようとおもい、店内を見回して、面白いものを見つけました。
末廣庵さんは、古地図の「函館新景」を包装紙に使ってます。
↓素敵ですね!
末廣軒1.jpeg

昔の人が書いた「古地図」が流行ってます。
函館市内で、古地図カレンダーも販売されております。
fck200911152012226572f9c4088cad7b.jpg

●古地図カレンダーの頒布箇所は下記の通りです。(2009年12月1日現在)

・Cafeオタジィラ(函館市地域交流まちづくりセンター1F) 0138-22-9700
・青函連絡船記念館摩周丸                   0138-27-2500
・いるか文庫(JR函館駅2F 多目的スペース)             0138-22-6801
・NPO法人函館市青年サークル協議会(函館市青年センター内・水曜休館) 0138-51-3390
・Cafe mountainBOOKs(マウンテンブックス チャチャ坂上・火曜定休) 0138-27-3310
・ギャラリー村岡(元町・水曜定休)  0138-27-2961
・五稜郭タワー1F売店           0138-51-4785
・夢を形にするアンテナショップ たまて箱(WAKOビル2階) 0138-23-3272

厚沢部【前井食堂】

カテゴリ : 
函館と道南のお勧めスポット
執筆 : 
isuzu 2009-12-10 3:44
仕事で厚沢部に行ってきました。
じゃがいもの名産地です(*´ェ`*)
「この辺でお昼を食べるならどこがおすすめですか?」と聞きましたら
「【前井食堂】の味噌ラーメンだねぇ」と、言われました。
227号線ぞい、ホクレンガソリンスタンド近くです。
↓この看板が目印です(*゚▽゚)ノ
前井食堂.jpeg

平日のお昼についたのですが、お店は大変混んでました。
混んでいても、店内が広いので、あずましく座れます。
メニューは「そば」がメイン。
値段がとても安いので驚きました。
↓見づらいのですが、メニューの片側半分です。
image/2009-12-10T03:16:201

混んでますが、オーダーしてからすぐに出てきました。
↓天ぷらそば、海老ちゃんが入って650円。
image/2009-12-10T03:17:011

↓味噌ラーメン、550円。
image/2009-12-10T03:16:321

安くて、早くて、美味しい。
食堂のお手本のようなお店でした。
調理しているお父さんが、なんとなく笑顔だった事も良かったですw
好感持てるお店でした。

前井食堂 64-3653
日曜定休
昼の部11:00?15:00
夜の部17:00?19:30

函館案内漫画鳥瞰図を仔細にみていくと、当時の世相が見えてきたりする。

 

たとえば、谷地頭から立待岬に向かうと、「天才詩人」啄木の墓があり、「香華絶えず」とあり、東海の・・・で始まる碑文も引用、ここが大正末期当時、すでに著名な存在であったことがわかる。さらに先へ行くと立待岬で、「若き男女の投身多く」とされ、当時から自殺の名所であったことがうかがわれる。

転じて、湯の川。函館人士の「遊楽の地」と謳われ、多数の温泉宿が立ち並ぶ様子が描かれている。

現在の竹場新葉亭付近にあったとされる「千人風呂」。そして、隆盛を誇った(今はない)「林長館」、そして宏壮な金森別荘なども見える。

今はない景色、建物と、その解説がなかなか楽しめる。

読める地図だ。

注文方法などは下記に

150Shop

Lonely Planet 09年版

カテゴリ : 
函館の本
執筆 : 
hoshino 2009-12-2 16:40

Lonely Planet   Japan

Chris Rowthorn (著)

Lonely Planet

2009年10月

 


最近、Amazonから世界的ガイドブック、Lonely Planetの最新版を入手。09年10月発行。

 

前回発行が07年10月なのでちょうど2年ぶりの改版だ。国内のガイドブックでも2年程度の間隔は普通なので、これはましな方だろう。

さて、お目当ての函館のページを見てみた。前回版と比較して気がついたところがいくつかある。

 

・函館の全般的な紹介に一文が書き加えられた。「道南は札幌・東京を回遊する旅客にしばしば迂回される。それは函館にとって不幸なことだが」とある。なるほど外国人旅行客には素通りされる傾向にあるということをはっきり書いている。 


・函館のURL情報源は前回と同じで、市役所のサイトの英語版のみ(http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/kikaku/english/

観光情報としては物足りないと思うのだが・・・  

・ちなみに、旧英国領事館の新装オープンの記事がない他、旧奉行所復旧工事のために閉館・取り壊した五稜郭内の博物館分館がまだ掲載されているなど、最新の取材を怠って?いるのではないかと疑いたくなる部分も。 

・前回から大きく変わったのは飲食情報。前回掲載の食事処6軒、ドリンク3軒が統合されて、
Drink&Eatingとなり、合計で5軒しか掲載されていない。
残ったのは、以下の5軒

 ・朝市、・茶房ひし伊・かもめラーメン・稜雲亭・はこだてビール
 
以下の4軒は圏外になった。
 ・スカイラウンジ ル・モン・ガギュー(国際ホテル内)・やさいバーみるや・西波止場・カリフォルニアベイビー  (ちなみにWebサイトではなぜかまだ残っていたりするのはナゾ) 

・宿泊は、
 ・函館ユースゲストハウス・ナイスデイイン・オーベルジュ古希庵・東横イン函館駅前朝市の5軒。
が前回と同じ、・函館ハーバービューホテルに代わって・函館国際ホテルが登場。

ここでも、最近の優良ホテルNo.1のラ・ビスタが漏れているし、湯の川や五稜郭のホテルは前回同様に圏外。

 それにしても、外国人が取材すると、こうも違うのかと、あらためて納得できる。観光関係者は必読。

函館マルチメディア協議会が昨年に続いて発行した函館古地図・古写真カレンダー。そこに収録されている画像の細部をシリーズで読み解いていきます。

本カレンダーの購入のご案内はこちらで

 

第2回は、7月?9月の「NO5(函館市)末広町十字街付近SUEHIRO ST OF HAKODATE(要塞司令部許可済)」をズームアップしてみる。

この写真は撮影者こそ不明ですが、 「最新の函館」と題する絵葉書セットの一葉として大正末期?昭和初期にかけて発売されていたものとのことですが、手前左の十字街交差点付近の建物に英文の看板(DRUGS & TOBACCO)が見えるほか、一帯は大火の経験を踏まえたコンクリートやレンガ造の耐火建築が多く、特徴的なデザインのファサード(特に上階部分の装飾やバルコニー)など、非常に重厚で洒落た街並みが形成されていた事がよくわかります。但し、その多くは昭和9年の函館大火で罹災し、現在も残っている建物は後述する丸井今井函館店の建物と奥に見えるハリストス正教会程度です。

店の前の歩道にはには大八車が置かれており、一般的な荷物の輸送手段だったことがよくわかります。

よくよく見ると、現在も大門で盛業中の赤帽子屋さんの看板が電柱に巻きつけてありますね。

 

右側奥には末広町時代の丸井今井函館店の正面屋上のパーゴラが見えます。昭和9年の函館大火による罹災と補強、丸井今井の本町への移転後は函館市末広町分庁舎として活用された後、平成19年4月からは函館市地域交流まちづくりセンターとなりましたが、現在の姿は概ねこの時代の姿が再現されていることがよくわかります。
ということは、この写真の撮影年は大正12年から3階建てから4階建てへの増築工事が行われた昭和5年までの約8年間のうちに撮影されたものと言うことになります。

 


道路は未舗装で旧型の路面電車が走っています。停留所には安全地帯はありません。


写真に写っている7号という車両は、函館水電(現在の函館市交通局のルーツ)が馬車鉄道が路面電車へと移行する大正2年に新車として用意された10型と区分される25両の電車うちの1両で、翌年には同型の車両が6両製造され、合計で31両製造されたうちの1両ということになります。その後はほぼ同一設計の100型の製造へ移行しましたが、函館の路面電車の草創期を飾った車両です。

同じく10型と区分されていた車両の中には中古車も23両含まれており、総数は54両の大所帯でした。中古車の中には千葉県の成宗電気軌道から購入されたもの、東京市電気局(現在の東京都交通局)や遠く九州から購入されたものもありましたが、新車・中古車も含めて大半の車両は大正15年の新川車庫火災や函館大火で焼失し、一部は焼け残った部品と新造した車体を組み合わせるなどして100型へ編入され、昭和9年の函館大火を10型として乗りきった車両は写真に写っている7号と箱館ハイカラ号こと39号を含めて8両のみで、ササラ電車に改造された2両を除き昭和29年まで旅客車として運行されたとのことです。

なお、成宗電気軌道から購入された39号は昭和12年にササラ電車へ改造され活躍した後、平成4年の市制施行70周年を機に旅客車へと復元され、毎年春から秋まで期間限定で運行されています。

函館ラーメン かもめ

カテゴリ : 
函館で食べる » ラーメン
執筆 : 
hoshino 2009-11-26 11:23


日本の旅行ガイドでは滅多にでてこないが外国人個人客には穴場的存在。というわけで、探索に。

JR駅西口を出て、どんぶり横丁を右に、朝市大通りをしばらく歩くと左に大きな看板。

なんと店主ひとり、カウンターだけというこじんまりした店。しかも建物もかなりの年期。しかし、一昔前の古き良き時代の空気が感じられる。

結構外人はくるそうだ。大判の雑誌かポケットサイズのガイドブック(たぶんLonelyPlanet)を携えて。「Kamome! Kamome!」と連発して店に入ってくるという。先日は香港からの団体が20人も。順番で全員が食べていったという。


ガイドブックの地図はかなり大雑把なので、迷う客も多いという。しばしば駅の案内所から「これから外人さん2人行くから」と電話があったりもするという。

メニューは日本語しかないが、写真を見て大半は蟹入りラーメンを注文するという。店主も「シュリンプ、クラブ・・・」くらいの英語はさすがにさっと出て来る。
こちらは、オーソドックスなはこだて(塩)ラーメンを注文。

縮みの麺と透明なスープ、チャーシュウも淡泊ながら美味。

外国のガイドブックの取材は、まず注文して、それから写真を撮る許可もちろんラーメンの代金は払う。2人組で来て、なぜか1杯だけ注文(他にも回るからか)、それが3日連続だという。その辺で察しはつくのだが、先方からは、ガイドブックの取材とは言わないという。(取材に公平性を持たせるためであろう)

最新版のLonely Planet(09年10月発行)での記載は9行と長くはないがぴたりと店の特徴を押さえる。(以下は拙訳)

有名なヌードル店。(青い雨覆いを探す)そこではあなたの料理の技が試される。基本となるみそラーメン(580円)に蟹、海老、イカ、ホタテあるいはウニなどを数百円の追加料金で加える。店は魚市場の向い側で、食材が新鮮なのもうなづける。

 



若松町8?2
電話 22?1727
営業 6:30?15:30

 

函館マルチメディア協議会が昨年に続いて発行した函館古地図・古写真カレンダー。そこに収録されている画像の細部をシリーズで読み解いていきます。

 

本カレンダーの購入のご案内はこちらで

 

第一回は、10-12月の函館案内漫画絵図から、十字街周辺をズームしてみる。十字街の位置は大正15年も現在も変化はない。下の図は十字街電停付近から末広町へ伸びる電車通り界隈。

 

十字街から末広町方面に向かって右側に、三星屋、一ニ堂(書店)、藤井土産店、風月堂と2階建ての立派な店舗が並んでいる。さらに先には、日本毛皮会社(狐の絵?)や「鯨を売る」照井商店というのも見える。風月堂の向かいには大正12年営業開始の今井呉服店の立派なビル。南部坂を少しあがると、かの田本研造の写真館、そして第一印刷(この絵図の印刷元)も見える。五島軒がこの頃にはホテルだったこともわかる。

十字街を蓬莱町方面に向かう。泰平商会、紅屋百貨店などの名前が見える、さらに先の左側には日活の映画館。そしてまだ花街の面影を残す蓬莱町には「検番多し」とあり、つきものの三味線の皮に使われる「猫盛んに通る」。電車どおりの一本上の道では、名物の「夜店賑わう」とあり。この付近の喧騒が伝わってくるようだ。函館が最も絢爛だった大正末期の中心街の雰囲気がよく描かれている。

 

この10年後(昭和9年)の未曾有の大火でこの付近は焼け野原になり、往時の面影が完全に復興することはなかった。

幸珍 【中華料理】

カテゴリ : 
函館で食べる » 食事処(和・洋・中)
執筆 : 
nobu 2009-11-16 20:48

店主のNさんは、この道30年の達人シェフ。函館中華料理界でも、名うての手練れ(てだれ)職人として、知らない人はいない、伝説の料理人ともいえる存在。

今年の春に、独立。7月から地域密着型の中華料理店 幸珍をオープンさせました。

あんかけ焼きそばセット(840円 コーヒー付き)

私見ですが、中華の料理人のウデをみるのは、あんかけとチャーハンだと思っております。このあんかけは、麺の炒め具合、あんのとろみと具との絡み具合、、、とにかく旨いです。

マーボーチャーハン(840円)

炒飯の炒め具合も水分が飛び過ぎす、絶妙なパラッと感。これに、適度な辛さながら豆板醤が効いた、柔らかい豆腐が絡み、口の中で絶妙なハーモニーが奏でられました。これは、裏メニューのため、注文時には、店主に確認が必要です。

日替わりランチ(840円 コーヒー付き)

この日は、イカ、海老、キノコの炒めものです。この店のどの料理もそうですが、コクがありながらくどさは微塵も感じられません。小食のボクですが、ご飯をおかわりしたくなりました。

テイクアウトした海老チリです。(945円)

エビチリってこんなに旨かったって感じです。甘・辛の2つの味覚が恐ろしく共存したひと皿。

エビチリの旨さを表現するときに、よく、プリっプリといいますが、その表現はこのためにあると思いました。

目立たない店の場所やちょっとこじんまりした店内が、逆に秘境的なイメージも。

あまりの美味しさに口コミで人気店になっております。

中華料理 幸珍

函館市昭和1丁目35番10号 TEL 0138 45?8344

営 11:30から14:30 17:00から21:00 火曜休

新鮮な地元の食材をふんだんに取り入れた、イタリアンジェラートのお店です。

この日のフレーバーは全18種類。内容は、季節によって異なるそうです。

カップ、コーン、どちらを選ぶかはお好みで。

シングル、ダブル、トリプルのどれにするかを決めて、支払いを済ませてから

お好きなジェラートを選ぶ方式です。

 

カップのダブル

 

 

コーンのダブル(ティラミスとバニラ)

 

 

店舗そばにイートインコーナーがありますので、

長椅子に座ってゆっくり召し上がることができます。

手を洗うことができる洗面台もあります。

 

ミルキッシモ

金森赤レンガ倉庫のショップ情報はコチラです

函館市末広町14?16

金森赤レンガ倉庫 ヒストリープラザ内

0138?84?5350

9:30?19:00

年末年始に休み、または営業時間に変更ありとのことです。

シングル350円、ダブル430円、トリプル510円

 

 

フーディングカフェ:エス(es)のランチは950円。

メイン、ドリンク、デザートを数種類のメニューから

その日の気分に合わせて自分で選べるのが魅力です。


夜のメニューはコチラをご覧下さい。

ハコダテ150 lapisさんの記事はコチラ。

 

デミオムライスを注文。アツアツでした!!スープは冷たくて美味です。

 

 


グレープフルーツジュース、デザートのシフォンケーキ




この日はパスタメニュー数種類、ごはんメニュー数種類からメインを選びました。

すべてのメニューにサラダとスープがつきます。

ドリンク数種類、デザート数種類からそれぞれひとつ選びます。

ドリンクは食前・食後が指定できます。

 

デミオムライス、本当に美味しかったのですが、

他のお客さんのテーブルに運ばれるドライカレーやパスタも美味しそうでした。

この先、何度も足を運びたくなること間違いなし!のお店です。

 

フーディングカフェ・エス(es)

函館市花園町22?26

ランチタイムは11:30?14:30

0138?53?8555 

水曜定休

駐車場 店舗裏側にあり

最寄りのバス停 稲荷神社前


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