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かたまり

二次元からアルプス山脈まで。楽しければいいんじゃないかな。

【艦これ】ねんぷち翔鶴・メイキングその1

艦これ 写真 メイキング ねんぷち翔鶴

艦これ(ねんどろいどぷち翔鶴)

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ねんぷち翔鶴さんのメイキングです。今回は造形編ということで、塗装に入る前までの内容になっています。ねんぷち改造、楽しいけどまさか2か月もかかるとはさすがに想定外でしたっ!

 

【まえおき】

私の造形歴はといえば、ずいぶん昔にガンプラやガレージキットを制作していたことがありますが、それもたったの数体程度。それ以降は他の趣味に移ったりしてしまい全くのご無沙汰でした。半年前のクスキのねんぷち改造が本当に久しぶりの造形という、半端モデラーなのです。

現役のモデラーさんから見れば児戯にも等しい内容で物凄く恥ずかしいものではありますが、こうして製作しました、ということで日記に残したいと思います。なお、技量や時間の都合で、ほぼ全てのパーツは流用です。スクラッチ(自作)部分はほとんどありません。

 

【その1・造形編】

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さてさて。翔鶴さんに一目ぼれして、ねんぷち改造を決めたのが6月下旬。熱意が冷めないうちに取り掛かります。今回のコンセプトは、「できるだけ可動範囲を多くして、遊べるようにしよう」です。頑張って参りましょう!(`・ω・´)

胴体

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まずは一番目立つ、胴体の胸当てから。

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胴着にエポパテをべたりと貼りつけ。胴体側にごくうすーくリップスティックを塗って、パテが張り付かないようにしています。

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乾きかけのところで周辺をカッターで押し切りして、形を整えました。写真が思いっきりピントズレしてますが! この胸当ての造形も、今ならもうちょっと違う段取りでやれるはず…うむむ。

 

全体バランスを見ましょう

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順序が前後してる感もありますが、ここでかき集めたパーツを仮組みして、サイズのバランスがおかしくないか確認します。まだ飛行甲板はただのコピー用紙です。背面の艦橋や煙突を練り消しで仮止めして、体に対して背中に背負ったものが大きすぎないか、小さすぎないかの確認なのです。大体OKかな?

 

腕の加工

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翔鶴さんの基本ポーズ、両手を前にあわせて弓を持っている姿勢を再現するため、腕の向きをつけ変えることにします。肘から下をニッパーでばっさり切って角度を変え、開いた隙間にエポパテとポリパテで充填。まだこの時点ではねんぷちとポリパテの相性の悪さを知らず、後々苦労することになります。

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袖に腕をくっつける際は、腕を上げ下げしても胸当てとぶつからないように(干渉しないように)特に注意しました。袖のせいもあってちょっとヒジを張ってるようにも見えますが、コンセプト(可動優先)重視なので、許容許容。

 

飛行甲板盾

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飛行甲板の裏側です。プラ板にねんぷちの切れ端を瞬間接着剤で貼り、そこにピンバイス(ドリル)で穴を開けて真鍮線を入れます。ゴム状のねんぷち素材のおかげで適度な抵抗がありますから、自由な位置で止めることができます。市販のボールジョイント改造用パーツも試してみたものの、これはサイズが大きすぎて不適でした。

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オモテ面は、この精度の平行直線を塗装で処理とか絶対無理!ですので、インクジェットプリンタ対応のシールを使います。イラストを見ながら画像を作成し、適当に色の濃さを変えたパターンを数点印刷。良さげなものを切り取って貼りました。(その他の印刷部分は結局使いませんでした)

 

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弓は、プラ棒を曲げて作成しようと試みました。が、バーナーで軽くあぶってみたところ、一気にぐにゃりと曲がってしまってこれはダメだー。と。

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全体的にゆるく曲げたいのです。結局、沸騰するお湯につけては軽くまげ、お湯につけて更に曲げ、と数回繰り返して加工しました。上端と下端をヤスリでぐりぐりして丸め、弓の出来上がりです。持ち手を2パターン作るつもりなので、2本作成しておきます。

 

背面のいろいろ

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翔鶴さんの背面に背負ったいろいろ。資料がないので解釈に非常に迷った部分です。考えたすえ、公式マンガにかろうじて見える絵面から、正面向かって右側に艦橋、向かって左側に煙突矢筒があると解釈しました。土台は1/700翔鶴プラモデルの、写真の部分を使うことにします。薄刃のノコで周囲を切り取り、ニッパーで余分な部分を切り落とした後、やすり掛け。本来は機銃が載る台座に、艦橋と煙突を載せました。余った翔鶴プラモデルのパーツは、ジャンクパーツとして今後何かに使うことにします。機銃とかボートとか、たくさん在庫できたよ。

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横から見るとこのくらいのサイズ。なお、背中に直接貼り付ける案については、ロングの髪と1000%干渉するため、初めから考慮外でした。

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下からみるとこうなっています。髪の毛に沿って、下に行くほど内側に機構がカーブしているのがなんとなくお気に入り。

この部分、ガンプラでいえばランドセルにビームライフルをくっつけるようなもので、史実からすれば噴飯ものの改造なのです。見る人が見れば許されざるものであると思うのですが、資料がないので割り切りました。ごめんなさい。

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髪の毛との接合部です。艦橋と髪の毛を接合する部分にエポパテを押し付けて、台座にします。そこに太めの真鍮線の軸を2本通して強度もばっちり。背面のこのブロック丸ごと、接着不要で自由に取り外しできます。ほ、ほら、「分厚い本」にもし万が一背面資料がしっかり乗っていたら、作り直すことになるかもれませんし!

 

仮組その2

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伸ばした腕も作成したので再度仮組みしてミスがないか確認します。と、ここで資料を見直してみて発覚、翔鶴の袖は巫女服のそれではなく、弓道着のものだったのですね。襟に赤いラインが入っていて掛襟に見えたので、てっきり巫女服だとばかり。いや、というか襟だけ見たら間違いなく巫女ですよね? 翔鶴さん。(´・ω・)

弓道着にしては必要以上に袖が垂れてしまっていたので、これを修正します。

 

前髪

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翔鶴さんの前髪は、流用できそうなねんぷちを見つけられなかったので加工することにしました。まず、アニメ的表現で大きく跳ねた前髪(矢印の部分)を削り落とします。ハンドルーター(電動回転ヤスリ)でゴリゴリっと荒削りした後、ラッカーパテで表面をならす感じで。

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続いて、ハチマキの左右から垂れる髪をパテで盛ります。これが大変苦労しまして。最初は後で削りやすいようにとポリパテで作ったのですが、薄く削ったところで髪からペリっと剥がれてしまい涙。ボツ。続いてSSP瞬間接着剤(写真の薄紫色の液体と白い粉)でペタペタモリモリと形を作ったものの、硬化後が固すぎて形状を出すのに一苦労。素直にここもエポパテで作ればよかったのです。最初にポリパテを選んだのが失敗だったのですよ。

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四苦八苦のすえ、なんとか形になったでしょうか(横髪の先に延長したエポパテは、結局腕と激しく干渉したので後工程でカットしています)。表面の凸凹を埋めるためにラッカーパテを塗り、やすり、またラッカーパテを塗ってヤスリがけ、と繰り返しです。エポパテなら、硬化する前に平滑に均すことができるので、ここまで表面処理に苦労しないのですけどね。ええい、次作るときはもっとうまくやる!

 

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翔鶴さんの特徴的な足の造形に入ります。足首から伸びるスクリューの基部は、適当に余ったプラモデルのランナー(パーツの枠)をぶった斬って貼付。ここも接着はSSP。このような、「一か所は接触してるけどあとは空隙、しかも強度が欲しい」ような部分の接着には最適ですね。

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機甲化ニーソックスを製作。翔鶴さん、太ももから下が思いのほかごついので、全身図を見ると吃驚しますよね。大分慣れてきたので、ここはエポパテ一発加工です。翔鶴さんの絶対領域という重要エリアですから、左右に高さや大きさのズレがないか、何度も確認しながら形を整えました。 

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基部を軽くヤスリがけして整えたあと、先端に穴を開けてスクリューを差し込みます。これは「艦船キットコレクション」のスクリューを使いました。ブレードはそこらに余っていたプラ板を鋭角にカットして瞬間接着剤でペタリ。うん、いい感じです。

 

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ここも資料からは良くわからなかった箇所です。腰の機銃は、後ろに背負っているパーツから繋がっているのか、腰の帯からぶら下げているのか。ともあれ、今回はスカートに直接貼りつけることにしました。実は一度おしりの上あたりからアームを伸ばして可動台座にしたのですが、小さすぎて脆くてすぐにヘタってしまったので断念したのです。1つ上の写真の腰の穴がその名残。

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適当な大きさに貼りつけたエポパテから、キノコ型の台座のカタチを出していきます。デザインナイフにリップスティックを塗ってヘラ代わりにして、撫でるように何度もペタペタなでなで。なんだか慣れてきたので病みつきになります。ペタペタ。余ったパテはそのまま押し切りしてポイ。ペタペタ。

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一晩経って乾いたら、機銃を載せるためにドリルで浅くダボ穴を開けておきます。ついでにプラ版を貼って、少し出っ張っている箇所のディテールアップなど。

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1/700駆逐艦(響)の中にあった機銃がサイズがちょうどよかったので、これを載せていい感じになりました。本当は腰についてる機銃、12.7cm連装高角砲かなあと思いますが。

 

腕の機甲

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翔鶴さんのヒジから手首を覆う機甲。これもエポパテで作成します。目分量でエポパテを盛ってから、六角形とも四角形ともつかぬ形状にエッジを立てていきます。ヒジと手首両方にブロックを作ったら、間はプラ棒でつなぎます。

 

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零戦の矢を作ります。この艦載機も、1/700翔鶴プラモデルからのパーツ取りです。垂直尾翼のすぐうしろをニッパーで切り落として(エビのしっぽを切るように)、そこにできた直径1mm程度の胴体の垂直面に0.3mmの穴を開けて軸を通し、プラ棒に繋げます。この辺であまりにも作業が細かくて、目が痛くなってきました。

 

一通り完成!

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とりあえずなんとか、造形が一段落しました。はやる気持ちを抑えて、まずは写真撮影をしつつ、粗がないかを最終チェックします。背中の矢筒に差した矢が長すぎる気がしたのでここで長さを詰めたりとかしています。(塗装開始後もちょくちょく修正や追加の造形は発生しているのですが。)

 

塗装前撮影

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塗りに入る前に、待ちきれずに色々動かして遊んだりしています。モデラーさんなら、この気持ちわかりますよね?(笑 

 

【余談・使用機材(造形編)】

メイキングという以上は、こういうのも記録に残してみてもいいのかなと。特によく活躍してくれたツールのメモです。

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エポパテ(タミヤ・エポキシ造形パテ(速硬化タイプ))

パテはおおまかにラッカーパテ・ポリパテ(ポリエステルパテ)・エポパテ(エポキシパテ)がありますが、ラッカーパテは表面の傷や溝を埋めるためのもので、何か立体的なものを作るためのマテリアルではありません。ポリパテは硬化が早くヤスリ掛けも容易なのですが、若干脆いため、ねんぷち(特に艦むす)に見合った小さいパーツ製作するには不向きで、喰いつきもあまりよくありません。小さいということはヤスリ掛けもしづらいのです。そのため、ねんぷち用の造形はエポパテが主力になると思います。エポパテなら、硬化前に表面を撫でればヤスリがけも最少で済みますし、溶剤の臭いも弱いので家族にも比較的安心ですしね。光硬化パテについては、使ったことがありません。

エポパテを指で練ったり貼ったり際は必ずビニール手袋をつけます。髪染めに使うような、100均にあるような12枚セット100円とかで十分。エポパテの素材は直接触れると体によくありませんので。ビニール手袋にペタペタ貼りついて億劫な場合は、ごく薄くリップスティック(メンタムとか、ワセリン系ならなんでも可)をつけて馴染ませ、付着防止します。

造形の面白さって、多種多様なツールやマテリアルを使い分けて、あ、狙い通り上手くいった! って感じるところが大部分なのですよね。あれこれ試すの、楽しいです。

 

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SSP(Mr.SSP  瞬間接着パテ)

粉末と硬化剤に分かれた瞬間接着剤です。盛りつけが可能な瞬着だと思ってOKです。そう聞くと万能にみえますが、高さのある盛りつけはできないので、何もない所に盛るのではなく、「合いの悪いパーツ同士を繋げる際、その隙間を埋めつつ強力に接着してくれるマテリアル」と考えると良いのではないでしょうか。たとえば、手首の角度を変えたいときとか。

硬化も早くヤスリがけも比較的しやすく使いやすいものの、粉末が宙を舞うので、マスク着用が望ましいと思いました。接着剤だけあって食いつきは極めて良く、何もない平滑なところに点で置くこともできそうです。ボタンとか。使っていて面白かったので、次も活用してみたいと思った素材です。

 

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ハンドルーター

回転軸の電動工具です。といっても10000円以上するようなコンセント使用のごっついものではなく、2~3000円程度のホビー用の電池で動くもので十分です。むしろホビー用の方が電源コードの煩わしさもなく、軽くて握りやすいので使いやすいです。

ねんぷちの前髪を削り落としたり、盛ったパテの余剰な部分を削り落とすのに重宝します。特に前者、ねんぷちの素材は弾力があるクセに微妙に硬いので棒ヤスリや紙ヤスリではかなり削るのは非常に困難。表面処理ならともかく、形を出すためのヤスリ掛けは控えめに言って地獄なので、大きく時間が削減できたのは助かりました。

 

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デザインナイフ

ヘラ代わりにエポパテを撫でつけたり、余ったエポパテを切り取ったりします。いわゆる「ヘラ」として売られている工具は、ねんぷち製作には大きすぎて使いづらいのです。ヘラとしては、その他爪楊枝をくるくる回したり、塗料の撹拌棒なんかも使ったりします。

塗装工程で、貼りつけたシールやマスキングテープを所定の箇所で切り離すのにも使用します。替刃は安いので、何か切ったら刃は交換、くらいの感覚でいきます。切れ味の鈍った刃物は惨劇を招きます。主に流血とか、パーツがどっかに飛んでっちゃうとか。

 

その他

その他、模型用ニッパー、ピンバイス(小型ドリル)、ピンセット、両面テープ、ラジオペンチ、#320と#600くらいの紙やすり、瞬間接着剤などを用いました。これらはどこにでもあるような工具です。ヤスリ掛けの後にカスを落とすために使う歯ブラシなども、100均のもので使い捨てです。

 

休憩中

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和菓子で休憩!

メイキングって、自分で読み直しても、当時の苦労を思い出して案外楽しめたりします。手直ししたい箇所、今ならこうできるのに!という箇所を見ると色々頭抱えるところもありますが、それもまた良い思い出ということで!

 

メイキングその2・塗装&仕上げ編はこちらです。

※ねんぷち翔鶴の写真に【ねんぷち翔鶴】タグをつけました。