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(Newsmart)2015年12月30日(水)
ガルパン連動 献血人気 昨年からキャンペーン
グッズ目当て、協力者増
- ガルパンのキャラクターパネルを撮影する献血協力者=水戸市宮町
大洗町を舞台にした人気アニメ「ガールズ&パンツァー(ガルパン)」と連動した献血キャンペーンが好調だ。2014年から県赤十字血液センター(茨城町桜の郷)が実施し、同アニメのオリジナルグッズを配布。グッズを求めて献血するファンが多いとみられ、キャンペーンを実施した月には、県内3カ所ある献血ルームで400ミリリットルの献血協力者が未実施に比べ約1・6倍に増加した。同センターは今後もキャンペーンに力を入れる考えだ。
同センターは献血に目を向けてもらおうと、14年から夏冬の年2回に分けて県内に3カ所(水戸・つくば・日立)ある献血ルームを中心にキャンペーンを実施。400ミリリットルの献血協力者を対象に、同アニメに登場するキャラクターが描かれたクリアファイルや缶バッジなどのグッズを配布する。
同センターによれば、キャンペーンを実施した14年と15年の8月の県内献血ルームの400ミリリットル献血協力者数はいずれも1190人前後。キャンペーン未実施時の13年8月の718人と比較すると約1・6倍に増加した。
同アニメの「聖地」である大洗町では、14年度から関連イベントに献血バスが派遣され、同年度の献血バス1台当たりの稼働率が55・4人で県内トップとなった。町健康増進課によれば、献血バスによる献血者数は1日平均30〜40人ほどだが、同アニメのキーホルダーを配布した15年の「あんこう祭り」の献血協力者は262人に上ったという。
同センターの献血推進部担当者の塙宗一郎さん(35)によれば、アニメに登場する大洗町の街並みや施設を巡る「聖地巡礼」の途中に献血ルームに立ち寄るファンが多い。夏と冬のキャンペーンで絵柄が異なるグッズを配布するため、グッズを求めて年に数回献血に訪れるリピーターも少なくないという。
同センターは現在、連動企画第4弾として来年1月31日まで県内献血ルームに看護服を着た登場人物の等身大パネルを設置し、アニメのキーホルダーを配布している。塙さんは「来年もパワーアップしたキャンペーンを行っていく予定。これを機会にリピーターになってもらえれば」と力を込めた。(成田愛)最近の記事