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 東京都心部の地下を走るJR横須賀線の東京トンネル(東京―品川)で6日、排水設備が故障し、線路の一部が冠水した。同線東京―品川間は始発から半日以上運転見合わせが続いた。

 JR東日本によると、同日午前4時46分ごろ、東京都千代田区のJR有楽町駅付近の地下にある排水所でポンプの機能が低下し、トンネル内にしみ出す地下水を十分に排水できなくなった。付近は約70メートルにわたって水がたまり、線路が冠水した。ポンプの吸水口に泥がたまっていたのが原因とみられる。

 午後5時半過ぎに運転を再開したが、成田エクスプレスを含め上下191本が運休。約7万7千人に影響した。

 東京トンネルは1976年に開通。東京―品川間約6・7キロの間に7カ所の排水所があり、トンネル内にしみ出す地下水を24時間排水している。点検は2カ月に1度で、前回は10月14日だったという。(細沢礼輝)