green斗南 home
 
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1998/12/30
 西部幹線斗南〜石龜間の線路沿いに旧台東線の古いディーゼルカーが捨ててありました。車窓からよく目立つ場所に置かれているそれは、かつての盟友が目の前を行き交う姿を眺めながら、いつの日か誰か引き取り手が現れる瞬間を、この地でじっと待っているかのように思われました。
 

■交通案内 高雄から 西部幹線の[艸/呂]光號で斗南站下車、231元。
LDR2203 西部幹線斗南〜石龜間のやや石龜寄りにあり、省道1号線と台鐵の線路に挟まれた屑鉄屋のスクラップの中に埋まっています。斗南站から徒歩50分。

 

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1998/12/30
 最初に平快車の窓からチラッとその姿を見たときは、特徴ある湘南型のマスクが反対側を向いていたので、てっきり製糖鉄道のガソリンカーか何かと思っていたのですが、現地へ行ってみると、そこに鎮座していたのは何と旧台東線で使われていたナローの気動車でした。
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1998/12/30
 車号はトップナンバーのDR2000(旧台東線LDR2203)で、どうやら花蓮旧站に長らくハゲハゲの姿で放置されていた車両が、その後何らかの理由で当地に移動し、私のカメラにおさまったものと思われます。それにしても、すでに何年も前に実質的に廃車状態になっていた車両が保存されるわけでも、かといってスクラップになるわけでもなく放ってあるというあたり、いかにも台湾っぽくて好きです(^^;。
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1998/12/30
 座席が取り外されすっかり荒れ果てた車内。割れたガラス窓を通して午後の柔らかな日差しが床に四角い影をいくつも映し出していました。
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1998/12/30
 運転台。ゼロの数字を指したままもう二度と動くことのない計器の針が侘びしさを誘います。

 


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