プログラミング教育 小学校での必修化 検討始まる

プログラミング教育 小学校での必修化 検討始まる
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小学校でのコンピュータープログラミング教育の必修化に向けて、文部科学省の有識者会議が開かれ、必修化した場合の課題や授業の内容などについて検討を始めました。
プログラミング教育については、AI=人工知能などを駆使した「第4次産業革命」の実現に向けて、人材育成を強化する必要があるとして、政府が今月まとめる新たな成長戦略に小学校での必修化を盛り込む方針です。
13日から始まった文部科学省の有識者会議には、情報教育の専門家やIT企業の担当者など16人の委員が出席し、小学校でプログラミング教育を必修化した場合の課題や授業の内容などについて意見を交わしました。委員からは「専門性の高い授業は高校生からで十分なので、小学校では楽しみながらコンピューターに慣れ親しむ内容にすべきだ」といった意見や、「ほとんどの小学校教員はプログラミング教育の経験がないため、研修体制の構築が必要だ」という指摘が出ていました。
有識者会議では来月中に意見を取りまとめ、中教審=中央教育審議会で進められている学習指導要領の改訂の議論に反映させることにしています。
会議の主査を務める東北大学大学院の堀田龍也教授は「子どもたちは著しくIT技術が発展した社会で生きていくことになり、プログラミング教育を通してどのような力を身につけるべきか、議論を深めたい」と話していました。

人気のプログラミング体験会

保護者の間ではプログラミング教育への関心が高まっていて、この大型連休中も子どもたちがプログラミングを体験する催しが複数開かれました。
このうち、東京・品川区では小学生を対象にしたプログラミング体験会が開かれ、およそ150人がパソコンで画面上のキャラクターを動かすプログラムを組み立てました。通常、プログラミングはアルファベットや記号を打ち込むことで行いますが、小学生でもできるよう日本語で「まえにすすむ」などと、キャラクターの動きを示すことばが書かれたブロックを画面上で選んで、組み合わせていきます。
この催しは募集開始の翌日には定員に達し、都内の会場のほかにも全国110か所をつないで、1万2000人余りが参加したということです。
埼玉県から参加した小学4年生の女の子は「頭を使って勉強になるのですごく楽しい。操作は大変だったけどだんだん慣れました」と話していました。
千葉県から2人の息子を参加させた父親は「自分が子どものころは昆虫にしか興味がなかったので、プログラミングは全く分からないが、子どもたちは私たちの世代にないような職業についていくと思うので準備してやりたい」と話していました。
主催した一般社団法人「みんなのコード」の利根川裕太代表理事は「AI=人工知能を駆使した第4次産業革命が実現すれば、教養として基礎的なプログラミングの知識が必要不可欠な時代になる。家庭環境の違いによる格差拡大を防ぐためには学校という公教育の場でも取り組んでいくべきだ」と話していました。