「天下泰平」「五穀豊穣」「疫病削除」を祈願して行われる烏山八雲神社の例大祭の奉納行事である。現在は7月の第4土曜をはさむ金、土、日に行われている。
八雲講という宮座組織がつくられ、八雲委員(八雲講)-中老-若衆世話人-木頭(きがしら)-若衆というタテの関係で結ばれた組織が中心になって「山あげ」を運営する。
烏山城下の元田町、金井町、仲町、泉町、鍛冶町、日野町の6つの町が毎年当番で、「山あげ」を行い、当番となった町は、1年がかりで準備にあたり、町内一致団結し、余所に負けないよう、理屈を度外視しして心意気を示す。
山あげ祭りの始まり
戦国時代で不安な中で、疫病が大流行した。主だった人が集まり、その年の吉凶を占ったところ、大桶村から神様を分霊し奉祀すると良いという卦が出たため分祀した。
これにより、疫病が治まったため、氏子たちが以後毎年お祭りを行うことに決めた。
2014年3月14日烏山線に新型車両が導入されたのを記念して、春の山あげ祭りが開催されました。
烏山駅がある金井町の若衆の皆様がこの日のために準備を続けてきました。
リハーサルも入念に行って来られました。
そしていよいよ当日です。
当日は朝7時から夏のお天王様と同じ格好で、春先の冷えにも動じることなく、
春の山あげ祭りが始まりました。
お囃子の音色が山あげ会館から烏山駅前までの通りに響くと、沿道に金井町の皆様が出てらっしゃいます。
金井町の若衆の皆様の取材をもう少し続けたかったのですが、芸能部の集合時間が迫っていたので山あげ会館へ行きました。
一方、山あげ会館の2階にある練習室ではこの日のために、「三番叟」「蛇姫様」のお稽古をしてきた山あげ保存会芸能部の
皆さんの準備も始まっています。
同じ芸能部員の管理人ですが、お化粧の済んだ踊り子さんを見て
「可愛い日本人形がおいてある」と一瞬錯覚してしまいました。
ACCUMが到着して記念式典のあと、いよいよ三番叟が始まりました。
舞台の前の椅子の桟敷席がここ数年並べられていたので、久々にみる椅子のない
山あげ祭りです。
子供の頃は、舞台にかぶりつきながら山あげ祭りをずっとみていたので懐かしい気持ちになります。
「三番叟」は通常笠揃いの時にしか見られないので、観光客の皆様にとっても新鮮だったと思います。
この日は5000人を超える観客の皆様が那須烏山に集まりました。
新しい烏山線の車両に乗って山あげ祭りと那須烏山を楽しむことができるという今までにない、
新たな山あげ祭りを体験していただければと思います。
日野町の若衆の皆様の準備も始まっております。
那須烏山から目が離せない一年です。
新着情報
盛況御礼
7月21日の笠揃から7月24日の宮入りまで、お天気にも恵まれ、無事山あげ祭りがとり行われました。「子宝三番叟」「将門」「戻橋」「蛇姫様」「関の扉」「老松」の奉納もつつがなく行われました。
東京から「烏山山あげ祭号」が、リゾートやまどり車両で、また、烏山線内にも、
正面種別表示幕に「快速」の表示を出した臨時列車が運転され、
たくさんのお客様にご来訪頂きました。
2016年の山あげ祭りの「報告祭」とり行われました。
本年の余興奉納の芸題は「将門」です。
当番町・金井町の若衆さんが小屋台にて各町に触れ回っています。
今年も、熱い夏がやってきます。
往路
快速「烏山山あげ祭号」
08:57 新 宿
09:04 池 袋
09:14 赤 羽
09:23 浦 和
09:31 大 宮
09:52 久 喜
10:21 小 山
10:50 宇都宮
11:00 宝積寺
乗り継ぎの烏山線内快速
11:10 宝積寺
11:41 烏 山
復路
烏山線普通列車
16:38 烏 山
17:20 宝積寺
快速「烏山山あげ祭号」
17:45 宝積寺
17:58 宇都宮
18:25 小 山
18:53 久 喜
19:17 大 宮
19:24 浦 和
19:33 赤 羽
19:45 池 袋
19:51 新 宿
本日より予約が始まっております。
2016年の山あげ祭りご覧に東京からお越しになる皆様は是非、
快速「烏山山あげ祭号」をご予約の上、ご乗車ください。
また当番町である金井町さんより主任発表がありましたので、ここに掲載させていただきます。
木 頭 | 関澤 智 |
行 司 | 堀江 武之 |
破風前 | 五月女 淳 |
舞 台 | 下重 剛 |
座 敷 | 大和 史幸 |
橋 波 | 久郷 雄太 |
舘 | 石川 将之 |
前 山 | 寺門 佑起 |
中 山 | 川澄 京介 |
大 山 | 荻野目 俊 |
演 出 | 笹崎 大地 |
(敬称略)
1ヶ月後の山あげ祭りをお楽しみにしていただければ幸いです。
今日は、金井町の若衆の皆様によって、御拝(屋台の組み直し)と、
山あげ会館での展示位置の変更が行われていました。
(CMSのバグで写真が一部横倒しになっております)
2016年山あげ祭りに合わせて9年ぶりに臨時快速が運転されます。
JR東日本のリリースによると、
2016/07/23
2016/07/24
の2日間、リゾートやまどり車両を利用した
「快速烏山山あげ祭り号」が運転されます。
運転時分は、
【往路】
新 宿 8:57 発
宝積寺 11:00 着
【復路】
宝積寺 17:45 発
新 宿 19:51 着
となっております。
宝積寺~烏山間は臨時快速が運転されるとのことです。
指定席券の発売は1ヶ月前の10時からとなっております。
快適な車両で東京から烏山の山あげ祭りを見にお越しください。
プレスリリースはこちら(10ページです)
http://www.jreast.co.jp/press/2016/20160514.pdf
重要無形文化財常磐津節の常磐津節保存会理事の常磐津津太夫師匠と
現在山あげ祭りを指導されていらっしゃる常磐津津紫摩先生が、
平成28年5月29日に国立劇場で行われる
常磐津創流270年
常磐津協会創立70周年
記念演奏会
日時:平成28年5月29日(日)
場所:国立小劇場
会場:午前11時30分
開演:午後12時
に出演されます。
山あげ祭りとはまた違った常磐津の魅力を堪能できる絶好の機会ですので、
興味のある方は是非、ご鑑賞ください。
チケットは問い合わせフォームよりお問い合わせください。