プロフィール
オフィス北野・プチ鹿島(ぷちかしま)
1970年5月23日生まれ。血液型O。時事ネタを得意とする。東スポ歴は中学から30年。TBSラジオ「東京ポッド許可局」、同局「荒川強啓デイ・キャッチ!」(月・水)、YBSラジオ「プチ鹿島の火曜キックス」、NHKラジオ第1「午後のまりやーじゅ」に出演中。著書には「教養としてのプロレス」(双葉新書)。




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大人に「ニヤニヤ」が足りない
2016年01月21日

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 最近「ニヤニヤ」が足りないのではないか。

 

 年明けから大きな芸能ニュースが次々に飛び込んできて格好の話題なのだけど、どこか世の中がピリピリしている。いきり立っているように感じる。

 

 タレントの不倫とか不仲とか、芸能スキャンダルは以前からあった。ワイドショーや週刊誌でじゃんじゃんやっていた。それは変わらない。大きく変わったのは受け手の反応ではないか。

 

 だって、もっと大人は「ニヤニヤ」していたと思う。

 

 スキャンダルについて是か非かという学級会のような態度より、「お茶の間」でのん気に他人事だった。SNSがなかったからという理由もあるだろうけど、それより、大人は忙しかったのだと思う。だからこそたまに座るお茶の間にいるあいだは芸能スキャンダルに呆れてみせたり、眉をひそめたり、ニヤニヤしていた。そこには「芸能人なんてこんなもの」と割り切っている大人がいた。

 

 もう一つ言っておくと、「ニヤニヤ」は「冷笑」とはちがう。冷笑は相手を見下すが、ニヤニヤにはどこかうかつさが漂う。

 

「あの子、不倫しちゃったのか。あーあ。」のあとに「でも人を好きになっちゃうよね、恋しちゃうよね」といううかつな発言である。そして奥さんや彼女や娘から叱られるのである。「いやいや、そういう意味じゃなくて」。

 

 それはうかつだが、どこか惻隠の情が漂う。あやまちを犯した人間を即アウトとはしない、大人の「ニヤニヤ」である。

 

 もちろんそれはお茶の間の出来事だからだ。仕事に出ればそんなゆるい態度はしない。大人の使い分けだったのだと思う。

 

 あの頃の大人とは環境が変わった。我々はたとえ芸能のことでも問題の是非を四六時中目の前に提示されるマジメな環境にいる。それは否定しても意味がない。

 

 ただ、受け手の態度として「芸能人なんてそんなもの」は「人間なんてこんなもの」にも通じる受け身だと思うのだ。

 

 ニヤニヤが足りないということを、マジメに考えてみました。



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