研修せずに医療行為 老人ホーム職員ら22人、全員不起訴

 

 大阪府羽曳野市の介護付き有料老人ホーム「グランパ羽曳野」の職員が無登録で医療行為をしていたとして大阪府警に書類送検された事件で、大阪地検堺支部は15日、社会福祉士・介護福祉士法違反や医師法違反容疑で書類送検された元施設長や介護職員ら22人と、施設の運営法人を不起訴処分とした。同支部は不起訴とした理由や処分の内容を明らかにしていない。

 府警は、必要な研修を経ていない職員らが平成25年1月~26年9月、入所者に鼻からチューブで栄養剤を補給する「経管栄養」や糖尿病のインスリン注射などの医療行為をしていたとして、昨年10月に書類送検していた。