株主総会、生徒が「承認」 県岐阜商高設立の株式会社 − 岐阜新聞 Web
株主総会、生徒が「承認」 県岐阜商高設立の株式会社
2016年04月29日09:13
写真:株主総会、生徒が「承認」 県岐阜商高設立の株式会社
株主である全校生徒の承認で執行役員などを決めた「GIFUSHO」株主総会=岐阜市則武新屋敷、県岐阜商業高

 県岐阜商業高(岐阜市則武新屋敷)の全生徒が出資し、生徒らが運営する株式会社「GIFUSHO」の第1回株主総会が28日、同校で行われた。“株主”1187人が出席し、生徒の中から選ばれた執行役員らを原案通り承認。役員らは「いよいよ本格始動。私たちで会社を育てよう」と意気込んだ。

 全校生徒が1株ずつ所有する株式会社。取締役は卒業生らが務めるが、生徒が事業委託を受ける形で運営する。

 各学科で事業部を構成し、生徒たちは授業の実習として業務に当たる。流通ビジネス科が担当する販売事業部は、新事業としてジビエを使用したカレーや入浴剤の商品開発などを計画している。

 株主総会には、企業化を進めてきたLOB(リーダー・オブ・ビジネス)部員を中心とした執行役員や各事業部長の新任案が諮られ、生徒たちは挙手して承認した。

 最高経営責任者(CEO)に選ばれた3年佐藤真帆さん(17)は「1年目が大事。基盤をつくり、同級生が会社の運営が身近に感じられるよう進めていきたい」と話した。