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2016年6月10日

なっトクマネー「防犯カメラのマネー事情」

窃盗にひったくり、不法投棄まで世の中の犯罪を映し出す防犯カメラ。

年々需要は高まり、市場規模は今や500億円以上にもなっています。

でも一体いくらで設置できるのか? その実力やいかに?

気になる防犯カメラのマネー事情を 「なっトクリサーチ」しました。

【街の人たちは…】

「防犯カメラは付いてる方がいいですね。安心やね」

「家に付けてますよ。安心料じゃないですか」

「近所で自転車でひったくりが発生したと聞いたことがあってあったほうがいいかな」 

「価格が高いイメージありますよね」

 

あったら安心!でも設置には費用がかかりそうとためらう人も多いのでは?

3年前、防犯カメラを設置したという兵庫県西宮市の築40年のマンションを

リサーチしました。 

 

 

 

【林 弘典アナウンサー】

「まずありますね正面に。ここにも、あそこにも…。マンションに入る前にかなりの数の防犯カメラがあります」

 

外側だけでなく、マンションの中にも 次々と現れる防犯カメラ、これは一体どういうことでしょうか?

 

【マンション オーナー 松本圭司さん】

「やっぱり、入居者の方とテナントさんの安全を守りたいというのが第一で、

どうせ付けるんやったら、中途半端な数よりもたくさんつけて死角を一切なくそうと思って」

このマンションでは50戸の部屋に対しなんと29台もの防犯カメラが設置されていました!

 

 

そこで、スタッフがマンションの前から林アナウンサーのいる管理人室までの道をあるいてみると…。

 

 

【林 弘典アナウンサー】

「すごい、これ!たえず、どのカメラかには映っています。」

オーナーの狙い通り、死角がまったくありませんでした。

29台もの防犯カメラをつけるとなると、さぞかし費用がかかると思いますが、その価格は月々なんと5万円です。

その理由はリース契約。

購入すると300万円ほどかかりますが、リースすることで投資費用を節約することができるのです。

現在、日本国内で設置されている防犯カメラは500万台以上!

大阪に北区にある防犯のコンサルティング会社「アイピー総研」で、人気の商品を教えてもらいました。

ドーム型のカメラや一般的な監視タイプなど防犯カメラの形は数百種類にもなります!

「アイピー総研」の一番売れ筋という防犯カメラは「240万画素フルHD 赤外線防水 パレット型カメラ」で価格はおよそ5万円です。

 

【アイピー総研 伊藤隆弘さん】

「一昔前は今の約倍以上していました。安いものでも15万円〜20万円していましたね」

【林 弘典アナウンサー】

「なぜ?価格がぐっと下がってきたんですか?」

【アイピー総研 伊藤隆弘さん】

「やはり市場が拡大してきたからというのが一番です。」

普及することで、大量生産され、防犯カメラの価格が下がりました。

“安いとたくさん売れ、また安くなる”というサイクルが生まれているのです。

また2020年の東京オリンピックに向け、

行政や企業がテロ対策や防犯に力を入れていることも成長の理由です。

【アイピー総研 伊藤隆弘さん】

「2〜3年前に比べると倍以上の問い合わせ件数になっています」

アイピー総研では売り上げがこの5年間でなんと3倍になり、2億円を超えました!

【林 弘典アナウンサー】

「防犯カメラ業界に就職してよかったんじゃないですか?」

【アイピー総研 伊藤隆弘さん】

「そうですね。つらい時期もありましたが今は「付けたいねん」と「ほしいねん」とお客さんから言われます」

 

 

続いて、進化した最新の防犯カメラシステムを導入した会社をリサーチしました。

兵庫県内の ある運送会社では以前から トラックの盗難やいたずらに悩まされていて

被害総額は1500万円以上になっていました!  

そこに、8000件以上の家のセキュリティーを手掛けた防犯カメラのスペシャリスト 「ステージ」の河野保治さんが導入した防犯システムがありました。

それは・・・

 

【ステージ 河野保治 代表】

「通常通り防犯カメラを設置しているんですけど、それに加えてですね、ビームセンサーが引いてあります」

【林 弘典アナウンサー】

「ということは、中に入ろうとしたらセンサーが反応するんですか?」

【ステージ 河野保治 代表】

「そうです…」

実際に試してみると、センサーに反応し大音量の警報音とともに「ここは立ち入り禁止です!!」と警告の音声が鳴り響きました。

もちろん防犯カメラには侵入者の姿がばっちり映ります。

【林 弘典アナウンサー】

「どのぐらいの費用で設置できるものですか?」

【ステージ 河野保治 代表】

「初期費用は一切かからない形で 工事費も含めまして大体月々8千円〜1万円くらい(リース契約)ですかね」

【運送会社 専務】

「防犯システムをいれてからはいたずらや盗難はゼロになっています。」

 

さらに、家庭でも手頃なマネーで設置できる最新鋭の防犯カメラを教えてもらいました。

兵庫県内の一軒家に住む佐藤さん(仮名)のお宅に伺いました。

実は佐藤さんはことし1月、旅行中に空き巣の被害にあったそうです。

【林 弘典アナウンサー】

「どんな状況だったんですか?」

【佐藤さん(仮名)】

「戸が開いて、タンスも開いて、全部、部屋がテレビで見るように散々な状態でした。それらしきものは全部引っ張り出されていました」

空き巣は玄関側から家の裏にまわり、窓ガラスを割って 部屋に侵入したとみられています。

【ステージ 河野保治 代表】

「かなり死角の状態なのでここを狙ったんだと思います。」

【林 弘典アナウンサー】

「ハイテクな機器を使えば、大分改善されるんですよね?」

【ステージ 河野保治 代表】

「空き巣に入れない敷地・建物にするのは難しいですけど、泥棒の嫌がる環境ならいくらでも形にできます」

一軒家に河野さんがぜひ設置してほしいという 最新防犯カメラがこちら!

 

【ステージ 河野保治 代表】

「この防犯カメラは泥棒がいるところ、いるところを ずっと追いかけて録画して、なおかつ赤灯で威嚇・撃退までしてくれます」

【林 弘典アナウンサー】

「家の中でもそのすごさは確認できる?」

【ステージ 河野保治 代表】

「はい、スマートフォンで、どこからでも防犯カメラの映像を確認することができます。」

スタッフが 泥棒役になって実験すると。

【林 弘典アナウンサー】

「不審なサングラスとマスクの男が敷地の中に入ってきましたね

絶えず、怪しい人間が画面の真ん中にいますね。」

人の動きと顔を認証する機能で、侵入者を検知し追跡します。

 

【佐藤さん(仮名)】

「スマートフォンの小さな画面ですごく鮮明に映ってます」

 

しかし、これだけではありません。

侵入者が腰を抜かすであろう、驚きの最新防犯カメラ機能がありました。

林アナウンサーがスマートフォンにむけて「おい!そこのサングラスの男 出ていけ!!」と警告すると防犯カメラについているスピーカーから林アナの声がでました。

なんと!携帯電話から、遠く離れた侵入者に自分の声で警告ができる防犯カメラだったのです。

この防犯カメラ、購入するとおよそ30万円かかりますが、リースだと月々5千円から設置できるそうです。

【ステージ 河野保治 代表】

「敷地の段階で、犯行に及ぶ前に空き巣を未然に防げるっていうのが一番大事なポイントになってきます。」

去年、大阪で起きた「空き巣」など住宅への侵入窃盗の件数は、2,876件、被害額はおよそ14億円に上ります。計算すると、1件あたりの被害額は、およそ47万円にもなるんです。

プライバシーなどの問題もありますが、留守中に知らない人間が家に入ったという精神的な被害や、婚約指輪などお金に換えられないような大切なものを奪われるケースもあるので、防犯カメラで対策をするという考えも必要なのではないでしょうか?

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