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【「帝国の慰安婦」裁判】本格審理始まる 朴教授「日本擁護ではない」「検察は解釈を無視」

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【「帝国の慰安婦」裁判】
本格審理始まる 朴教授「日本擁護ではない」「検察は解釈を無視」

 公判を前に記者の質問に答える朴裕河・世宗大教授=30日、ソウル(共同)  公判を前に記者の質問に答える朴裕河・世宗大教授=30日、ソウル(共同)

 【ソウル=名村隆寛】慰安婦問題についての学術書「帝国の慰安婦」をめぐり元慰安婦らへの名誉毀損(きそん)罪で在宅起訴された韓国の朴裕河(パク・ユハ)世宗大教授の公判が30日、ソウル東部地裁で開かれた。朴氏は当初、市民が裁判に参加する「国民参与裁判」を申請していたが、取り下げ、同日から合議制の一般裁判として本格審理が始まった。

 検察は、冒頭陳述で「慰安婦の本質は『売春』、慰安婦と日本軍の関係を『同志的』『協力関係』などとした同書の表現は虚偽事実であり、名誉を毀損した」と指摘。1993年の「河野談話」や96年の国連人権委員会の「クマラスワミ報告書」などが慰安婦の強制性を認めたとし、「被害者(元慰安婦)は自発的に日本軍に協力しておらず、著書には虚偽性がある」と主張した。

 弁護側は「強制性を否定してはいない。資料に基づいており、著書には引用もある」と反論。朴氏は「むしろ河野談話を評価している。だが、検察は、私が河野談話を否定しているように解釈し、私の解釈を無視して日本批判をしていないと主張している」などと陳述し、執筆目的は「日本擁護ではない」と訴えた。

 裁判長は、問題部分の記述が事実か、意見の表明であるのか、名誉毀損や虚偽に当たるのか、虚偽であれば朴氏がそう認識していたかどうか-などを争点として挙げた。次回公判は9月20日。弁護側、検察側は次回公判前に元慰安婦の証人としての出廷を検討する。

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