20日
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4分19秒

機動隊員が抗議市民に「土人」 沖縄・高江ヘリパッドめぐり

 沖縄県北部の高江という集落の周辺で、アメリカ軍のヘリパッドの建設が進んでいます。建設に反対、抗議する市民に対し、警備のために大阪府警から派遣されている機動隊員が差別的な暴言を吐きました。そこからは、いま高江で起きていることの一端が見えてきます。

 アメリカ軍がヘリパッド建設を進める沖縄県・東村高江。機動隊員とアメリカ軍ヘリパッド建設に抗議する市民らがフェンスを挟んで向き合います。

 「どこつかんどるんじゃコラ、ボケ、土人が」(機動隊員)

 吐き捨てるように土人と浴びせかける機動隊員。未開の地に住む人を意味する差別的な言葉です。この動画は、沖縄在住の芥川賞作家・目取真俊さんが18日、撮影しました。

 「言葉遣いの乱暴な機動隊員だと思って注意もしたんですけど、ああいった言葉が返ってきて、耳を疑うというか、一瞬何を言われたのかよく分からなかった。差別的な表現を平気で行うこと、ヘイトスピーチがありますから、そういったものが警察まで浸透しているのかという怖さがある」(動画を撮影した 目取真俊さん)

 沖縄県警は、大阪府警から派遣されていた20代の機動隊員の発言だったと確認しました。菅官房長官は、「発言は大変残念」とした上で、機動隊員はすでに配置替えされたと明らかにしました。

 「土人」発言に沖縄県の翁長知事は・・・

 「ああいった言葉は死語になっていると思っていたが、出てくるということ自体が大変憂慮する意味合いを持っていると思う」(沖縄県 翁長雄志知事)

 しかし、差別的な発言は別の機動隊員からもありました。

 「黙れコラ!シナ人!」(機動隊)

 「何て言った? 黙れシナ人?」(市民)

 抗議する市民に対し「シナ人」と発言をしたのは、大阪府警の機動隊員です。隣にいた同僚に肩をたたかれ、なだめられているかのように見えます。

 「黙れ何て言った? シナ人て言った?」(市民)

 機動隊員は市民から目を背けたまま、答えません。

 沖縄県警は「不適切で極めて遺憾。今後、このようなことがないよう指導していく」などとし、一連の発言を謝罪しました。

 先月、ヘリパッド建設の抗議活動に参加した精神科医・香山リカ氏は、根底に沖縄差別があると話しています。

 「もしも東京で機動隊500人が、暴力を振るっていない市民たちを強制的に排除したりすれば、大変な人権侵害だと言って、本人だけでなく周りも声を上げる。もしかすると機動隊に限らず、私たち日本の中で、どこかにある、いわゆる自覚できない差別意識、あるいは構造的差別といわれる問題の象徴なのではと思った」(立教大学 香山リカ教授)

 「北部訓練場において警備に従事する警察官が不適切な発言を行ったことは大変残念であるというふうに思います。そうしたことを発言したということは許すまじきことであるので、警察庁においてしっかり対応するというふうに報告を受けています」(菅義偉官房長官)

 この問題について、菅官房長官は記者会見でこのように述べた上で、工事については「法に基づいて適切に進めていくべきだ」と話しました。(19日23:07)

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更新日時:10月20日 6時2分

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