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エコドライブの初歩的なテクニックやポイントなど今日から実践できるエコドライブをご紹介します。

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「動画で解説!燃費を抑えるエコドライブ運転法」

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「動画で解説!燃費を抑えるエコドライブ運転法」

エコドライブはアクセルのオンオフや減速など、微妙なタイミングを頭ではわかっていても具体的なイメージが湧きにくいもの。
そこで、「エコドライブの達人」こと、日産自動車パワートレイン実験本部の淵上夏次(ふちがみなつじ)に、ティーダを使ってそのポイントを解説してもらいました。

■「ふんわりアクセル」:踏み方とタイミング

まずは「ふんわりアクセル」の踏み方について、一般的な踏み方と比べてみると、一般ドライバーの方の多くは、アクセルを一度強く踏み込み、その後少しずつ緩めていくそうです。
それに対して淵上のアクセルの踏み込み方は、いったん「間」を取り、その後ゆるやかに踏んでいきます。

■「ふんわりアクセル」:発進タイミングと加速

信号が青になると同時に、ブレーキを離し、クリープ現象(アクセルを踏まないでもクルマが前に進む現象)を利用し、ティーダをゆるやかに発進。その後、アクセルをふんわり踏んで、加速しています。タイミングは、5秒かけて20km/hのスピードが目安です。

ここで注意しておきたいのが、「ふんわりアクセル」がゆっくりすぎると、燃費がかえって悪くなってしまう場合があります。適切なタイミングとスピードを心掛けましょう。

淵上
「市街地でまわりのクルマに流れを合わせる場合などは、この「ふんわりアクセル」で発進した後、アクセルをさらに踏み込み、加速していきます。
余計なブレーキを踏まないよう、直前のクルマの動きに左右されないように、車間距離は十分に余裕を持って取っておきましょう」

市街地でのエコドライブは、周囲の状況を十分配慮することが大切です。

■「アクセル一定」のアクセルワーク

巡航時に心掛けたい「アクセル一定」のアクセルワークを、取材スタッフと淵上で比較してみました。

取材スタッフと淵上の足の動きを見比べると、違いは一目瞭然。
エコドライブを意識していない取材スタッフは足の先でアクセルを踏み、常にアクセルペダルが上下に動いています。一方、淵上のアクセルワークは足の裏全体でアクセルを踏み、一度踏み込んだらその位置をキープ。ほとんどアクセルペダルが動いていません。

淵上
「慣れるまではドライビングシューズのような底が薄い靴を履いて運転すると、アクセルやブレーキの感覚もわかりやすいです」

エコドライブには底が薄い靴が最適エコドライブには底が薄い靴が最適

また、AT車やMT車、CVT車では、アクセルの踏み方のポイントが若干異なるのだとか。発進してから目標の速度に達するまでの間に、その違いがあるそうです。

 

淵上
「AT車やMT車は、車速に対して早めのシフトアップが望ましいです。AT車の場合は、ふんわりアクセルで発進した後、アクセルをほんの少し強めに踏み込み、高いギヤにしてからアクセルを戻し、ゆるやかに加速していくのがいいですね。
アクセルの踏み込みをゆっくりしすぎると、低いギヤのままでエンジン回転が高くなり、燃費によくない走行になってしまうためです。
一方、CVTの場合は車速に合わせて変速していきますので、ゆっくりアクセルを踏み、一定のエンジン回転数を保つようにしましょう」

■「早めのアクセルオフ」:減速のタイミング

3台前のクルマの動きをチェックするという減速のポイントを思い出しながら、淵上が先にある信号をチェックし早めのアクセルオフ、そのまま減速しながら走行し、ゆるやかにブレーキを踏み込んでいきます。
道路状況をつぶさに観察し、予測することが大切です。

■上り坂でのアクセルオフのタイミング

続いて、上り坂でのアクセルオフのタイミングについて。
上り坂は頂上の少し手前でアクセルオフするのがポイントです。

走行中に気づきにくい「緩やかな上り坂、下り坂」は、アクセルを一定にして走行していると気づきやすいそうです。具体的には、アクセル一定なのに速度が下がっている場合は上り坂、アクセル一定なのに速度が上がっている 場合は下り坂である、ということが推測できます。

それでは、今回ご紹介した燃費を抑えるエコドライブ運転法についてポイントをまとめます。

『ふんわりアクセル』のポイント
・信号が青になったらブレーキを離し、クリープ現象によりティーダを緩やかに発進させる
・「ふんわり」を意識してアクセルを踏み込む(5秒かけて20km/hのスピードが目安)

『アクセル一定』のポイント
・足の裏全体でアクセルを踏み、ほとんどアクセルペダルを動かさない(慣れるまでは、底が薄い靴を履いて運転するとやりやすい)
・CVT、AT、MTそれぞれのミッションに合わせてアクセルを踏む

『早めのアクセルオフ』のポイント
・常に3台前のクルマ、前の信号をチェックし、停止が予想された段階で早めのアクセルオフ
・上り坂の時は、アクセル一定で走行し、頂上の少し手前でアクセルオフ

淵上は普段乗っているクルマに、小さなマスコット人形を吊し、運転中はその人形を揺らさないように気を使いながら走行しているそうです。急な加速やブレーキ、そして急なハンドルを切らない優しい運転を心掛けることがエコドライブに繋がっています。

今回のエコドライブのポイントは、「達人のテクニックを学ぶ」でも詳しく紹介しています。こちらもどうぞご覧ください。

※2008年11月掲載記事を再編集しました。

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