タリバン、トランプ米大統領に公開書簡=増派中止と撤退要求

アフガニスタンの反政府勢力タリバンによる自爆テロ現場で警戒する駐留米軍=2日、南部カンダハル(AFP=時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンは15日、トランプ米大統領宛ての公開書簡を公表し「米軍が駐留した16年間で、アフガンは最も治安が悪く、腐敗し、貧しい国になった」と批判した。腐敗した現政権を米軍が守っていると非難し、増派中止と撤退を要求した。
 米国に対し「アフガン人は悪意を持っていない」と強調した。ただ「聖域が侵略されれば罪人を打ち負かす」とも主張。さらに1980年代に話を戻し「共産主義者(旧ソ連)の侵攻を食い止めた恩が(イスラム戦士に対し)あるはずだ。それをあだで返すのか」と迫っている。
 繰り返し「大統領!」と呼び掛け「米国の若者は、アフガンの砂漠や山で死ぬために生まれてきたのではない。アフガン人を殺すのを彼らの親が許したわけでもない」と情に訴えた。タリバンは以前にもトランプ氏への公開書簡を公表したことがある。 (2017/08/15-21:38) 関連ニュース

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