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極私的「『情熱大陸』のすゝめ

2011年6月27日

   

「宅建試験に受かりたいけど、調子が上がんない…」
「勉強がちょっと中だるみ気味かも…」

なんていうこと、結構ありますよね。
そんなあなたに、極私的『情熱大陸』をお勧めします。


『情熱大陸』とは、芸能人やアスリート、学者など
それぞれの分野で活躍している人物に一定期間密着し、
その姿を追う毎日放送制作のドキュメンタリー番組です。


葉加瀬太郎氏作曲によるテーマ曲や窪田等氏のナレーションが
印象的な番組で、さまざまな人が苦悩しながら、そして楽しみながら
仕事をしている姿を見ると「すごいなぁ」「自分も頑張らねば!!」
という気にさせてくれます。


そこでタイトルの、極私的『情熱大陸』って何?ってことなんですが、
苦しみながら学習する様子や、合格して喜ぶ姿をカメラで記録する』
ということです。


動画撮影機能のついた携帯電話等をお持ちの方も多いと思いますが、
携帯電話等のレコーダーで『合格までの過程を画像として残しておく』
のです。


普段、ひとりで学習していると怠けがちになってしまいますが、
自分で撮影するとはいえ、「撮影される」という意識があると、
シャキッと頑張れるような気がします。


また、撮影した動画は日々の学習記録にもなりますので、学習進行管理
にも役立ちます。


『今、追い込みの時期です。あと少しでテキストが終わります。』
とか

『今日は、1時間かけて模擬試験の復習をしました。』
などのコメントも撮影しておくのです。


あと、
「試験会場の様子」
「合格発表を待っている顔」
「自分の名前が載っている合格者掲示板」

これらもぜひ撮影されておくことをお勧めします。


そして、合格発表後に待っているのは画像編集作業です。
編集作業を終えたらさぁ、感動巨編の完成!です。


自分の名前が記載されている合格者掲示板などは
ずーっと見ていても飽きることはないハズ!
ただ、とんだ苦行を強いることになりますので、
むやみに他人に見せてはいけません。
「ひとり」で思う存分鑑賞しましょう!!


どうしても「ひとり」で鑑賞するだけでは我慢できない方は
仲間を募っての鑑賞会はいかがでしょうか。


お互いの映像を見ながら、健闘を称えあうのです。
同じことを経験した者同士の絆は強いはず。
きっと、深いところで理解しあえるでしょう。
「誰が一番本物の情熱大陸っぽいか選手権」を実施
するのも面白いかもしれません。


こんな楽しみが待っていると思うと、つらい学習も頑張れる、
ような気が
、しませんか…?


あぁ、そうだ。
ナレーション担当の窪田等氏に
「自分がつくった映像に、情熱大陸みたいな
ナレーションつけてくれませんか」って
依頼したら、引き受けてくれるんでしょうか?


そういう依頼って結構あるような気がします。




                                ユーキャン宅建指導部
                               専任講師   青山

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まるで三面記事のような…

2011年6月13日

   

宅建試験の問題文は、どちらかといえば無味乾燥、
新聞や雑誌の記事ほどに面白味はないのがふつうです。

そうは言っても、出題者も同時代を生きるひとりの人間です。
ときには、問題文のちょっとした部分に、その時代のにおいを感じさせる表現
がひょっこり登場することがあります。
たとえば、次のような記事…いや宅建の過去問があります。


Aには妻Bと嫡出子C・Dがおり、Cには妻Eと嫡出子Fがいる。ところがAは、昭和53年5月21日午前10時頃飛行機事故により死亡した。同日にCは谷川岳を登山中に転落死したが、時間は9時から10時にかけてであり、AとCのいずれが先に死亡したかは不明である。Aの相続人となる者の組み合わせとして正しいものは次のうちどれか(図は筆者による)。

ch5.110613_1.jpg














1 「B・C・D」
2 「B・D」
3 「B・D・E・F」
4 「B・D・F」


配偶者」は常に、「子」第1順位で、それぞれ相続人となりますので、
は、相続人となります。
また、本問のようにAとその子Cのいずれが先に死亡したか不明の場合、
AとCは、同時に死亡したものと推定されます。
このように、被相続人の「」が相続の開始以前に死亡したとき
(→同時死亡と推定されるときも含まれます)は、
その死亡した「子」は相続人とならず、その者の子がこれを代襲して相続人となります。
したがって、Aの子Cは相続人とならず、Cの子である(Aの孫)が、
Cを代襲して相続人となります(Cの妻Eは、代襲相続しません)。
よって、Aの相続人となるのはB・D・Fとなり、肢4が正解となります。



これは昭和53年(1978年)の権利関係の問題です。
昭和53年といいますと、6代目市川染五郎氏(現在の9代目松本幸四郎氏)
主演の大河ドラマ「黄金の日々」に始まり(^O^)
春は後楽園球場でのキャンディーズ解散コンサート(T_T)
夏には王貞治選手が大洋ホエールズ戦で史上初の800号ホームラン\^o^/
さらに秋は秋でヤクルトスワローズ初優勝(☆_☆)
年の瀬には放映中のテレビドラマ「白い巨塔」の主演俳優
田宮二郎氏が謎の猟銃自殺(?_?)
と主にエンターテイメント・スポーツ関係の大事件が多かった年。


ですから、当時小学4年生だった私も、この年のことをよく覚えています
(さらにいえば、この問題は、折りしもセ・リーグ初優勝の
ヤクルトスワローズが常勝軍団阪急ブレーブスと
日本シリーズを闘っているまさにその日に出題されました)。

ch5.110613_2.jpg













それはともかく、この相続の問題…。
問題文を読んだみなさんが違和感を覚えるのは、おそらく、
新聞の三面記事のようなあまりにも具体的過ぎる事例でしょう。
このうち「飛行機事故により…」という部分は、
昭和47年の本試験問題でも使われた表現であることから、
昭和46年の雫石(しずくいし)事故
(岩手県上空で民間旅客機と自衛隊機が衝突して両機とも墜落した事件)
が背景にあることが伺われます。


また、「谷川(たにがわ)岳を…」という部分は、群馬県と新潟県の県境にそびえる
谷川岳でダントツ世界ワースト1としてギネス認定されるほどの数の
遭難事件が毎年のようにあったことからの連想と思われます。

ここまで具体的な内容を出題することの是非はともかくとして、
たしかなことは、出題者は、その時代その時代のトピックスを意識して作問している ということです。
それは、過去数年間の改正点最新統計から出題される昨今の宅建試験の傾向からも明らかです
(→近年の改正点と最新統計については、しっかりと対策しておきましょう!)。


もっとも、このような問題意識を突きつめると、
それでは、今年の宅建試験は、災害関連の内容から出題されるのか?
という疑問に当然行き着くことになるでしょう
(実際、このようなご質問を何件かいただいております)。

思い出してみますと、たしかに、過去の宅建試験では、
その時々の時事ネタとして、災害に関する内容が何度か出題されています。
たとえば、平成7年の阪神・淡路大震災直後は、
宅地造成等規制法・旧住宅金融公庫法・土地・建物の項目で、
震災を意識したと思われる選択肢が出題されています。
ですから、今年の宅建試験でも、災害に関連する内容の肢が出題される
可能性はゼロではありません。
ただ、今回の災害は東日本全域に及ぶきわめて甚大なもので、
被災地の復興もまだ始まったばかりです。
そうなると、土地建物といった項目で地震などの危険性を問う
生々しい内容の肢を出題することはちょっと考えにくい
のではないでしょうか
(被災地の受験者の心情を無視してあえてそのような内容の肢を出題するのであれば、
出題者の人間性を疑いたくなりますよね)。
災害関連で何か出題されるとすれば、せいぜい、
土地や建物の一般的な安全性(危険性)を問う肢の中で
ちょっと災害の危険性をにおわすとか、
住宅金融支援機構法や税法で災害被災者のために従来から設けられている制度
(災害復興建築物の建設・購入資金などの貸付けetc.)
に関する肢を数本入れるぐらいではないかと予想します。



とはいえ、実際のところ、一般的な受験者は
災害関連の出題を意識した学習まで手が回らないでしょうから、
災害関連の細かな法制度などが出題された場合に、
そこで差がつくことはまずないでしょう。
テキスト読解・過去問分析・模擬試験といったいつもの学習を丹念に続けていけば、
楽々と合格基準点に手が届くはずです。


だとすると、平成23年の宅建試験については、
災害関連の内容を意識的に学習する必要はないという結論に落ち着きそうです。
もちろん、来年以降どうなるかはわかりませんが、
今年合格するみなさんには関わりのねぇことでござんす
(木枯(こがら)し紋次郎風)…よね? きっと!


※以上の見解は、あくまでも私(高野)独自のものであって、
ユーキャンの公式見解ではないことをご承知おきください
(災害関連の時事ネタの出題可能性について、
ユーキャンとしての統一見解は特に発表しておりませんし、
また、現在のところ発表する予定もございません)。
なお、平成23年宅建本試験の問題の中の法令に関する部分は、
平成23年4月1日現在施行されている規定に基づいて出題されますので、
今後の復興関連の法改正については、
平成23年の試験対策上は気にする必要はありません

ch5.110613_3.jpg













                                ユーキャン宅建指導部
                              専任講師   高野


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♪ 愛の調べ ♪

2011年6月 6日

   

こんにちは、講師の江嵜です。

皆さんは、「クララ・シューマン」という名前を
聞いたことがありますか?

単に、クラシック音楽の作曲家で
「(ロベルト)シューマン」という名前をご存知ですか
と訊いたとしたら、聞いたことがある、
という方も多いのではないでしょうか。


「(ロベルト)シューマン」は、交響曲第1番「春」や
第3番「ライン」といった大作をはじめ、トロイメライ(夢)
といった小品などで有名な作曲家です。


昨年は、彼の生誕200周年にあたったということもあり、
さまざまなコンサートの場で、彼の作品が取り上げられていました。
この、「(ロベルト)シューマン」の妻が、「クララ・シューマン」です。

知名度では、夫ほどではないのかもしれませんが、
クララもクラシック音楽史において、重要な地位を占めています。
女流ピアニストがまだ珍しい時代だった19世紀において、
彼女は、あのピアノの魔術師と呼ばれたリストと並んで、
その時代を代表する大ピアニストでした。
幼いころから父親の厳しい指導を受け、
頂点に登りつめたようです。


また、作曲の面でも才能があり、親交の厚かったブラームスからは、
作曲面でたびたび意見を求められたこともあったようです。
本国のドイツでは、現在の通貨であるユーロになる前の
ドイツマルク時代の紙幣に、彼女の美しい肖像画が使われていましたから、
彼女が時を経ても広く愛されていることがうかがわれます。

クラシック音楽の世界では、結婚で苦労する人が多いようで、
シューマン夫妻も結婚するまでは大変でした。
クララの父親が二人の結婚に大反対だったため、
最後は裁判闘争を経て正式な結婚に至りました。
しかし、結婚後は、シューマン夫妻は、とても幸せな夫婦だったようです。
子供も8人いたそうです。



ちなみに、あまり幸せな結婚をしなかった巨匠としては、
ハイドン・モーツァルト・チャイコフスキーが有名で、
彼らの奥方衆は三大悪妻などという不名誉な称号を与えられています。
また、そもそも結婚をしなかった巨匠としては、
ベートーヴェン・シューベルト・ブラームスなどがいます
(ブラームスは、シューマン夫妻の助力と支援により
世に出ることができましたが、
クララに叶わぬ恋心を抱いてしまい、
終生独身を貫いたともいわれています)。


8人の子育てをして、家事などに追われながらも、
なんとか練習時間を確保して、超一流のピアニストであり続けた点が、
クララの特筆すべき素晴らしさだと思います。

夫のロベルトが、晩年、精神を病んでしまったことから、
その看病も並大抵のものではなかったといわれています。

クララは、母であり、妻であり、芸術家であったわけです。

本人の強い気持ちがあれば、一見困難と思われることでも、
やりぬくことが可能なんですね。




♪最後にお勧めの曲を♪
(ロベルト)シューマン作曲、「ピアノ協奏曲イ短調」です。
この曲は、最愛の人が弾くことを意識して、
ロベルトが、ピアノ協奏曲としてはただ1曲だけ作曲したもので、
クララによってさまざまな場所で演奏され世に広められました。

とても素敵な曲なので、興味のある方は、学習の合間の息抜きにどうぞ
(ちなみに、実際にこの曲をクララの演奏で聴いて感銘を受けた作曲家の一人に
グリーグがいて、彼も後に「ピアノ協奏曲イ短調」を作曲しました。
こちらも、北欧を想起させるような澄みきったとても美しい曲です。
両曲は、出だしが似ているという特徴があるからか、
カップリングになっているCDも多いようです)。

また、静かな曲調のトロイメライも素敵で、学習のお供にもいいと思いますが、
うっとりとしてそのまま夢見心地にならないように注意してくださいね。
 


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