クレーンゲーム詐欺 店からマニュアル 組織的にぼったくりか

クレーンゲーム詐欺 店からマニュアル 組織的にぼったくりか
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「クレーンゲーム」の設定を景品が取れないように変え、客から料金をだまし取ったとしてゲームセンターの経営者らが逮捕された事件で、客を引き止めるためのマニュアルが店から押収されていたことが警察への取材でわかりました。警察は組織的に「ぼったくり」をしていたと見て調べています。
大阪のゲームセンター運営会社の社長、大平剛史容疑者(33)らは、クレーンゲームで新型の家庭用ゲーム機など高額な景品がもらえるとうたいながら、実際には景品が取れないように機器の設定を変え、客から料金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで逮捕されました。

この事件で、大阪などの同じ系列のゲームセンター5店舗を捜索した際、従業員向けのマニュアルが押収されていたことが、警察への取材でわかりました。

マニュアルには「無料券3回分を配る」「帰ろうとしたら景品を上積みする」などと具体的に客を引き止める方法が記載されていたということで、警察はマニュアルの作成に関わったとして社員の佃明典容疑者(30)を25日までに逮捕しました。

調べに対し、佃容疑者は「地元に帰ってトラブルになりにくい旅行者を狙うため、どこから来たのか確認するよう指示していた」と供述し、容疑を認めているということで、警察はゲームセンターが組織的にぼったくりをしていたと見て調べています。

今回の摘発の報道を受けて、警察には全国の80人以上から新たに被害の申告があり、中には165万円をつぎ込んだという人もいるということです。