電子設計
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EVや蓄電システムを支えるスイッチング電源
電源制御の準備は完了、いざ設計へ
スイッチング電源の制御系を実際に設計してみる(前編)
前回は、スイッチング電源においてDC-DCコンバーターを制御する機構の設計で重要な指標について解説した。それ以前に解説した、DC-DCコンバーターの基本構造と、状態平均化法に基づく伝達関数の算出方法と合わせて、スイッチング電源を設計する準備が整った。今回は実際に制御系を設計する手順を紹介する。
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ニュース
7nmで稼働する56G PAM4対応SerDes、MediaTekがASIC事業で整備
台湾MediaTek社は、ASICサービス事業向けに7nm FinFETプロセスで稼働するIPコア「56G PAM4 SerDes」を発表した。同社はスマートフォン向けASSPなどの標準品のICに焦点を合わせて事業を展開してきたが、今後はASIC事業にも力を入れるとしており、そのアピールを兼ねて今…
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ニュース
アンリツ、V2Xメッセージの解析ソフトに新オプション
アンリツは2018年4月12日、「V2X 802.11p測定・解析ソフトウェアMX727000A」(以下、MX727000A)の新たなオプションとして、「RF Parametric Test MX727010A」(以下、MX727010A)、「V2X Message日本方式コンフォーマンステスト …
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EVや蓄電システムを支えるスイッチング電源
一巡伝達関数、閉ループの出力インピーダンス、入出力特性を完全理解
スイッチング電源の制御機構と設計の勘所となる3つの指標(後編)
スイッチング電源として利用するためには、DC-DCコンバーターの出力を確認し、それを基に制御する機構が必要となる。この制御系の設計においては、安定性を評価する指標、負荷変動への応答を評価する指標、入力変動への応答を評価する指標を確認することが不可欠だ。
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ニュース解説
AI推論処理能力が50%向上、Cadenceが第5世代DSPコア
米Cadence Design Systems社は、ビジョン処理やAI推論処理に向けたDSP(Digital Signal Processing)コアの新製品「Cadence Tensilica Vision Q6 DSP」を発表した。DSPコアはDSP演算を行う回路(の設計データ)で、ビジョン処…
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EVや蓄電システムを支えるスイッチング電源
使えるスイッチング電源の設計に3つの指標あり
スイッチング電源の制御機構と設計の勘所となる3つの指標(前編)
前回までに、スイッチング電源の中核部分であるDC-DCコンバーターの基本構造と、その伝達関数を求める手法を解説した。利用するためには、DC-DCコンバーターの出力を確認し、それを基に制御する機構が必要となる。安定性を評価する指標、負荷変動への応答を評価する指標、入力変動への応答を評価する指標を確認…
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EVや蓄電システムを支えるスイッチング電源
ラプラス変換による周波数領域の状態方程式からゴールの伝達関数へ到達
周波数領域で伝達関数を導出し、微小変動に対する応答を知る
状態平均化法を用いてスイッチング電源の伝達関数を求める手順の後半を解説する。前回は時間領域の状態方程式を立てて動特性を求め、ラプラス変換によって周波数領域に変換するまでを解説した。今回はその数式を展開し、3つの変数それぞれの変動に対してインダクター電流および出力電圧がどのように応答するかの伝達関数…
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ニュース
次世代の5nm半導体に対応、ケイデンスがカスタム/アナログIC設計EDAを更改
米Cadence Design Systems(ケイデンス・デザイン・システムズ)社は、ICのカスタム設計/アナログ設計用EDA(Electronic Design Automation)システム「Virtuoso」を18.1版に公開した。複数の機能強化を行った。
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EVや蓄電システムを支えるスイッチング電源
オンとオフで等価回路が変わる、複雑で高難易度の伝達関数算出に挑戦
状態平均化法で求める伝達関数、時間領域の方程式を周波数領域に
スイッチング電源を安定して動作させるためには、外乱に対して系が発振しないよう、周波数領域での振る舞いを把握して制御系を設計する必要がある。オン期間とオフ期間の等価回路が異なるスイッチング電源では、状態平均化法を用いて微小変動に対する伝達関数を計算していく。
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EVや蓄電システムを支えるスイッチング電源
オンが長ければ昇圧、オフが長ければ降圧、潜む不安定性
電子機器を支えるスイッチング電源、状態平均化法が設計の拠りどころに(後編)
本連載ではスイッチング電源制御理論の基礎を学ぶ。入力を高周波でオン/オフして所望の電圧を得るスイッチング電源回路の伝達関数を求め、それを基に回路を設計する方法を解説していく。スイッチング電源回路の基本的なトポロジーとして、今回は昇降圧型コンバーターを解説する。前回は降圧型コンバーターと昇圧型コンバ…
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EVや蓄電システムを支えるスイッチング電源
核心を知れば応用が自在に、ためたエネルギーを一気に開放
電子機器を支えるスイッチング電源、状態平均化法が設計の拠りどころに(前編)
本連載ではスイッチング電源制御理論の基礎を学ぶ。入力を高周波でオン/オフして所望の電圧を得るスイッチング電源回路の伝達関数を求め、それを基に回路を設計する方法を解説していく。今回はスイッチング電源回路の基本的なトポロジーとして、降圧型コンバーターと昇圧型コンバーターを解説する。
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ニュース
車載ICやFinFETチップの信頼性向上に寄与、シノプシスがカスタムIC設計ソフト更改
米Synopsys(シノプシス)社は、カスタムIC設計・検証用ソフトウエア(カスタムIC設計・検証用EDAツール)群を最新版(2017.12バージョン)に更改した。例えば検証用EDAツールの処理速度が2倍に上がったことで、従来よりも緻密なチェックが可能になり、車載ICやFinFETチップの信頼性向…
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AI・IoT時代のネットワーク技術
[第3回]IoTとの親和性が高い「eSIM」 機器に埋め込み、遠隔から書き換え
機器埋め込み型のSIMカード「eSIM」の導入が進んでいる。様々なモノに通信機能を付加し、抜き差しせずに契約情報などを書き換えられる。大量の通信回線を効率よく管理できるためIoTの用途に向く。
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ニュース
Intel、Wind Riverを米国の投資会社TPGへ売却
米国の投資会社TPG Capital社が米Intel社から、組み込みソフトウエアメーカーの米Wind River Systems社を買収する。Wind RiverとTPGから発表があった。
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DATE 18
ADAS/自動運転向けの物体検出CNNを1個のArmコア内蔵FPGAで実現、ザイリンクスが講演
米Xilinx(ザイリンクス)社は、1個のArmコア内蔵FPGA「Zynq UltraScale+ EG(XCZU3EG)」上に実装できる、物体検出用の畳み込みニューラルネットワーク(CNN)「Tincy YOLO」を開発し、その概要をドイツ・ドレスデンで開催の電子設計・テスト技術に関する国際学会…
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開発者が語るaiboの秘密いろいろ
aibo軽量化の謎、積算見積もりは頭の中、外装裏に芸術的リブ
aibo開発者インタビュー、メカニカル編(3)
aiboの開発は小型化・軽量化との闘いだった。基礎検討モックアップ「犬ではなく、まるで小熊のよう」で、初期の見込み重量が2.8kgもあった。どうやって軽量化ができたのか。そもそも新型アクチュエーターと並行開発で大丈夫だったのか、などを解説する。
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識者が指南、スキルアップの勘所
すぐ役立つ、パワーインテグリティーを賢く学ぶ
「車載機器のノイズ対策/EMC設計マスターシリーズ」の講師、河村隆二氏に聞く
自動車に数多くの半導体デバイスが搭載されるようになり、EMC性能の確保は難しくなるばかりだ。また、自動運転やセンサー技術の進化により、より高速なインターフェースを用いた通信が必要となっている。ノイズ対策やEMC設計をする上で重要な要素技術の1つが、本コラムで2018年1月に取り上げた「シグナルイン…
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DATE 18
IoT向けの超電力セキュリティー回路、Intel Labsが披露
米Intel(インテル)社のCircuits Research LabsのSenior Principal EngineerのSanu Mathew氏は、ドイツ・ドレスデンで開催の電子設計・テスト技術に関する国際学会「2018 Design, Automation & Test in Europe…
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開発者が語るaiboの秘密いろいろ
aiboの耳に秘密あり、リンクとカムで可愛さ100倍増
aibo開発者インタビュー、メカニカル編(2)
ソニーの犬型ロボット「aibo」のメカ設計の秘密を開発者に直接訊ねるインタビュー。後ろ脚にだけ組み込まれたリンクの役割、耳に組み込まれたちょっとした、しかし抜群の効果を生む仕掛けなどなど、脚や尻尾や耳を「可愛らしく動かす」ために組み込まれたさまざまな工夫を解き明かす。
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開発者が語るaiboの秘密いろいろ
aiboはなぜ静か? 音を封じ込める執念のメカ設計
aibo開発者インタビュー、メカニカル編(1)
ソニーの犬型ロボット「aibo」に毎日接していて感心したのは動きの多彩さと静かさだ。四肢やアタマはもちろん、しっぽや耳まで駆使して「愛らしい」と感じる動きを作っている。魅力を創出するaiboのメカニズムの秘密はどこにあるのか。東京・品川のソニー本社に再び出向き、開発者に直接話を聞いた。