チリ地震は、昭和35(1960)年5月21日に発生した。その時に起こった津波は太平洋を渡って23日午前4時15分頃来襲し、日本各地に大きな被害をもたらした。
 文里湾付近で一番低い地帯では、第1波が床下10p程、第2波は名喜里川堤防ぎりぎりまできたが第1波ほどではなく、第3波は床上80pまで来襲し大きな被害をもたらした。その片づけが終わった6時頃、再び床上ぎりぎりまで津波の襲来があり、片づけが元の木阿弥となった。
 この津波による木材の流出や家屋の移動を撮影した写真や、津波の引き波の写真等、貴重な資料である。

引用:新庄公民館「復刻 昭和の津波」1999年

1 橋谷川の河口、
  天神橋流出痕
2 橋谷川のようす 3 橋谷千賀川河口
  波止場の惨状
4 橋谷の国道
5 出井川河口付近の
木材の散乱
6 新庄郵便局市道周辺 7 パラペット越え 8 新庄小学校西側
9 紀南病院新庄別館 10 西跡之浦周辺  


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