山形大学は6日、米ラホイヤアレルギー免疫研究所名誉所長で山形大学特別招聘(しょうへい)教授の石坂公成(いしざかきみしげ)さんが6日午前に心不全のため山形大学病院で亡くなったと発表した。92歳だった。

 石坂さんは1960年代、アレルギー発症の鍵となる抗体「免疫グロブリンE(IgE)」を発見。アレルギー反応の正体が、免疫の過剰反応であることを示し、発症の仕組みを明らかにした。石坂さんの発見が、花粉症や食物アレルギーの治療に役立っている。

 73年度の朝日賞を受賞し、74年に文化勲章も受けた。また、2000年には日本国際賞を受賞した。