Microsoft Community Promise

公開日 : 2007 年 9 月 12 日

マイクロソフトは、以下の条件に従って、対象仕様のいずれかに準拠し、その仕様で要求される条項のすべての必須部分 ("対象実装") に従っている限り、実装の作成、使用、販売、販売提供、インポートまたは配布に関して、「マイクロソフト必須特許請求」を主張しない旨を約束し、この約束については撤回しません。

これは、マイクロソフトが直接個人と結ぶ対人的な約束であり、各個人はこの約束の利益を享受する条件として、サプライヤー、ディストリビューター、およびその他から、この約束に関連してマイクロソフトの権利を付与されることはないことを承認するものとします。各個人がマイクロソフトによる対象仕様の実装に対して、特許侵害訴訟の告訴、維持を行うか、または特許侵害訴訟に自発的に参加した場合、各個人が作成または使用したすべての対象実装に関して、この対人的約束は適用されないものとします。「マイクロソフト必須特許請求」とは、単に対象仕様で言及されているのではなく、具体的に記述された対象仕様の必要部分に限って (オプション部分の要求要素も含む)、実装する際に必要となる、マイクロソフトが所有または管理する特許を指します。

このマイクロソフトの約束は、次のいずれも確約するものではありません (i) マイクロソフトによる特許の主張のいずれかが、対象実装を含むか、または対象実装に対して法的強制力を持つこと、(ii) 対象実装が第三者の特許またはその他の知的財産権を侵害しないこと。この約束で明示的に示された権利を除き、その他の権利が黙示、消尽、または禁反言などにより、許諾、放棄、または容認されたと見なされることはありません。

このページの内容
対象仕様 (上記の約束は以下の各仕様に個別に適用)
特別な条件を含む対象仕様 (掲載された各仕様の個別のダウンロード ページに明記された特別な条件を適用)
よく寄せられる質問

対象仕様 (上記の約束は以下の各仕様に個別に適用)

この約束は、以下で特定されているバージョンの仕様に適用されます。以前に対象となっていた仕様の新しいバージョンについては、この一覧に追加するかどうか改めて検討し、実際に掲載された場合にのみ対象とされます。下記の仕様に関連して、この約束は、当該の仕様のオプション部分の必須要素にも適用されます。

 
ATM User-Network Interface (UNI) Protocol - UNI 3.1
C# Language Specification - Ecma-334, 4th Edition and ISO/IEC 23270:2006
Common Language Infrastructure (CLI) - Ecma-335, 4th Edition and ISO/IEC 23271:2006
Digest Access Authentication - RFC 2617, RFC 2831
Domain Name System (DNS) Resource Record (RR) for Encoding Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) Information (DHCID RR) - RFC 4701, RFC 4703
Domain Name System Security Extensions (DNSSEC) - RFC 2535
Dynamic Host Configuration Protocol for IPv6 (DHCPv6) - RFC 3315, RFC 3633, RFC 3646, RFC 3736, RFC 3898, RFC 4075
Extensible Authentication Protocol (EAP) Message Digest Algorithm 5 - RFC 3748
Generic Identity Device Specification
HealthVault Service Specification
IIS Smooth Streaming Transport Protocol v1.0
Information Refresh Time Option for Dynamic Host Configuration Protocol for IPv6 (DHCPv6) - RFC 4242
Internet Control Message Protocol for IPv6 (ICMPv6) - RFC 2463, RFC 2461, RFC 4191
Internet Explorer Cascading Stylesheets (CSS) 2.1 Standards Support Document (MS-CSS21)
Internet Explorer Document Object Model (DOM) Level 1 Standards Support Document (MS-DOM1)
Internet Explorer Document Object Model (DOM) Level 2 Core Standards Support Document (MS-DOM2C)
Internet Explorer Document Object Model (DOM) Level 2 Events Standards Support Document (MS-DOM2E)
Internet Explorer Document Object Model (DOM) Level 2 HTML Standards Support Document (MS-DOM2H)
Internet Explorer Document Object Model (DOM) Level 2 Style Standards Support Document (MS-DOM2S)
Internet Explorer Document Object Model (DOM) Level 2 Views Standards Support Document (MS-DOM2V)
Internet Explorer Document Object Model (DOM) Level 3 Core Standards Support Document (MS-DOM3C)
Internet Explorer HTML 4.01 Standards Support Document (MS-HTML401)
Internet Explorer PICS Label Distribution and Syntax Standards Support Document (MS-PICSL)
Internet Explorer PICS Rating Services and Systems Standards Support Document (MS-PICSRS)
Internet Explorer PICSRules Standards Support Document (MS-PICSRL)
Internet Explorer Platform for Privacy Preferences (P3P) Standards Support Document (MS-P3P)
Internet Explorer Portable Network Graphics (PNG) Standards Support Document (MS-PNG)
Internet Explorer Ruby Annotation Standards Support Document (MS-RUBY)
Internet Key Exchange Version 2 (IKEv2) Protocol - RFC 4306, RFC4718, RFC4555
Internet Protocol Version 6 (IPv6) - RFC 2460, RFC 2462, RFC 2463, RFC 2464, RFC 2711
Internet SCSI (ISCSI) Protocol - RFC 3720
Internet Storage Name Service (iSNS) - RFC 4171
IP Version 6 over PPP - RFC 2472
IP-in-IP Tunneling - RFC 1853
IPv6-in-IPv4 Configured Tunnels - RFC 2893
Lightweight Online Certificate Status Protocol (OCSP) - RFC 5019
Microsoft Extensible Markup Language (XML) 1.0 Fourth Edition Standards Support Document (MS-XML)
Microsoft PPP CHAP Extensions, Version 2 - RFC 2759
Microsoft XML Document Object Model (DOM) Level 1 Standards Support Document (MS-DOM1X)
Microsoft XML Document Object Model (DOM) Level 2 Core Standards Support Document (MS-DOM2CX)
Microsoft XML Namespaces Standards Support Document (MS-XMLNS)
Microsoft XML XPath Standards Support Document (MS-XPATH)
Microsoft XSLTransformations (XSLT) Standards Support Document (MS-XSLT)
Multicast Listener Discovery Version 1 (MLDv1) - RFC 2710
Multicast Listener Discovery Version 2 (MLDv2) - RFC 3810
Online Certificate Status Protocol (OCSP) - RFC 2560
OSPF Version 2 - RFC 2328
Protected Interoperable File Format (PIFF) v1.0
Protected Interoperable File Format (PIFF) v1.1
Public Key Cryptography Based User-to-User Authentication (PKU2U) Protocol - draft-zhu-pku2u-05.txt
Remote Access Dial In User Service (RADIUS) IPv6 - RFC 3162
Remote Authentication Dial-In User Service - RFC 2865, RFC 2867, RFC 2868, RFC 2869, RFC 3580
The Dynamic Host Configuration Protocol for IPv6 (DHCPv6) Client Fully Qualified Domain Name (FQDN) Option - RFC 4704
UI Automation v1.0

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特別な条件を含む対象仕様 (掲載された各仕様の個別のダウンロード ページに明記された特別な条件を適用)

適用される条件については、下記の仕様のマイクロソフトの公式ダウンロード ページを参照してください。

 
VBA Language Specification
XPS Specification v1.0

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よく寄せられる質問

Microsoft Community Promise は、商業用ソフトウェアまたはオープン ソース ソフトウェアを扱う広範囲な開発者およびお客様が、知的財産に関する合法性を確保しながら、簡略化された技術資産の共有方法によって仕様を実装できるようにするための簡単かつ明確な手段です。

Microsoft は、このアプローチに対して建設的な意見を寄せていただいたコミュニティ代表者の方々からのフィードバックを尊重しています。

Community Promise 全般

Q: Microsoft はどのような理由によってこのアプローチを採用しているのですか。

A: さまざまな多数のライセンス アプローチを検討した上で、広い範囲の開発者やお客様に現在だけでなく、永続的に無償で、しかも簡単に仕様を利用可能にするには、このアプローチが単純かつ明解な手段であることが分かりました。

Q: Community Promise はどのように機能するのですか。この CP の利益を享受するには、どのようなことをしなければなりませんか。

A: 署名は一切不要です。特に参照すべき事項もありません。だれでも必要に応じて自由にこの仕様を実装でき、Microsoft に対して通知や照会を行う必要はありません。だれでも、これらの仕様を各自のテクノロジ、コード、ソリューションなどと共に使用したり、実装することができます。この約束による利益を受けるにはその条件に同意する必要がありますが、ライセンス契約への署名や、その他の方法によって同意を Microsoft に伝える必要はありません。

Q: Community Promise で対象となるもの、対象外となるものをそれぞれ教えてください。

A: CP で対象となるものは、/interop/cp/ にある公開リストで指定された各仕様です (一部の仕様には特別な条件が含まれ、それらに関する注記があります)。CP は、これらの仕様の 1 つ以上を実装するソフトウェアおよびハードウェアを構築するすべての人に適用されます。CP は対象仕様の範囲に収まらない製作物には適用されません。

Q: Community Promise (CP) と Open Specification Promise (OSP) にはどのような違いがあるのですか。

A: CP では、実装が、仕様で必要とされている箇所のすべての必須部分に準拠していることが要求されます。また、指定された状況 (仕様の用途が、CP の元で公開される際に必要な相互運用性のニーズの達成に必要な範囲を超えている場合など) では、対象となる実装の種類に関する特別な条件が CP で規定されている場合があります。

Q: リストに含まれる仕様が標準化団体によって承認された場合、Microsoft はどのような特許権を提供していますか。

A: Microsoft は、その団体に対する当社の関わりの範囲に応じて、必要な特許の利用を許可しています。

Q: 仕様全体を実装しない場合はどのようになりますか。その場合も CP による保護を受けることができますか。

A: CP は、実装が仕様の必須部分に完全に準拠している場合にのみ適用されます。部分的実装は対象にはなりません。

Q: 関心がある仕様には、必須の部分とオプションの部分があります。CP は両方に適用されますか。

A: はい。この約束は、当該の仕様のオプション部分の必須要素にも適用されます。

Q: この CP は将来の改訂も含めたすべてのバージョンの仕様に適用されるのですか。

A: 特に特定の仕様に関する言及がない限り、Community Promise は、/interop/cp/ に掲載された公開リストで指定された仕様のすべての既存バージョンに適用されます。

Q: 仕様に言及があるのみのものに関して CP が適用されないのはなぜですか。

A: 一般にテクノロジ ライセンスは仕様に詳述された明細に重点を置き、いわゆる「実現技術」は除外されます。実現技術に対する特許の主張を含めると、極端な場合、ほとんどすべての情報テクノロジの仕様の実装にコンピューターおよびオペレーティング システムの特許が必要であるということにさえなりかねません。特定の業界標準に関係するテクノロジに対して、このように広範囲の特許ライセンスが付与されたことはありません。

Q: この CP はサブライセンスが可能ですか。

A: そもそもサブライセンスは必要ありません。この約束は、使用を望むすべての人々に直接的に適用されます。したがって、被配布者、お客様、およびベンダーはこの約束の利点を直接享受でき、等しく保護されます。

Q: この Community Promise は、Microsoft に対して法的拘束力がありますか。私や他の人々は将来も利用できますか。

A: はい。CP は Microsoft に対して法的な拘束力があります。この CP は Microsoft による一方的な約束であり、このような場合、一方的な約束はその約束を行う当事者に対して強制力を持ちます。この CP では約束が取消不能であると規定しているため、Microsoft がこれを撤回することはできません。この CP は現在、および将来にわたって、これが適用される仕様に関してすべての人々が利用できます。CP の規定では、Microsoft が特定の個人または会社に対して特定の対象仕様に関して約束を撤回できる唯一の状況は、その同じ対象仕様の Microsoft による実装に関して、その個人または会社が Microsoft に対する特許侵害の訴訟を起こした (または訴訟に自発的に参加した) 場合です。この種類の「差し止め」条項は、業界で一般的な慣行です。

Q: Community Promise は、オープン ソースの開発者、およびオープン ソースによって開発されたソフトウェアのユーザーに適用されることを意図していますか。

A: はい。この CP は、対象仕様の実装の作成、使用、販売、販売提供、インポート、配布を行うすべての個人および団体に直接適用されます。これは、オープン ソースの実装を可能にすることを意図しています。オープン ソース ソフトウェア ライセンスは非常に多様であるため、各ライセンスに固有の法的環境を理解するには法律顧問に助言を求めてください。

Q: Microsoft はなぜ Community Promise が適用される仕様について特許を取得するのですか。他社もしているからといった理由ですか。

A: Microsoft は大量のリソースを研究開発に投資しています。新しいテクノロジの創出にリソースを投入しているあらゆる企業と同様に、Microsoft は成果として得られた技術革新に対する特許を取得することによって、投資を保護しようと努めています。少なくとも特許には、他者によって起こされる特許侵害に関して Microsoft を防御するという価値があります。多くの特許所有者は、合理的かつ無差別の (RAND または RAND-Z) 条件 (CP のような約束を含む) に従って特許を利用可能にしている場合、第三者による訴訟から保護するために特許を防御的に使用しています。

Q: 著作権と特許権の違いは何でしょうか。また、Community Promise にはなぜ著作権が含まれないのですか。

A: 特許は、新規性があり有用な方法、デバイス、プロセス、素材の作成や改善を保護するものです。一方、著作権は特定の表現や発明の具体化を保護しますが、基盤となる発明自体は保護しません。たとえば、著作権は、ドキュメント形式での仕様の所有または複製の配布に関連する知的財産権を保護します。CP に関しては、対象仕様の著作権は仕様の公開者によって提供されます。仕様が標準化団体によって公開される場合は、これらの団体が著作権のライセンスを提供します。Microsoft が対象仕様の公開者である場合、著作権ライセンスは、対象仕様自体のテキストの各部として、または独立したドキュメントとして提供されます。対象仕様の著作権は CP によって提供されるものではありません。これは、標準化団体が対象仕様の著作権を所有している場合、Microsoft がその権利を提供することはできないためです。

Q: この約束は、オープン ソース ライセンス (たとえば GPL) との間で整合性がありますか。また、だれもが Microsoft の特許を気にせずに仕様を実装できるのですか。

A: Community Promise は、商業用ソフトウェアまたはオープン ソース ソフトウェアを扱う広範囲な開発者およびお客様が、対象仕様を実装できるようにするための単純かつ明確な手段です。各自が採用している法的環境の理解はテクノロジの実装者に委ねられています。これには、GPL 環境で活動する人々も含まれます。GPL (General Public License) はすべての人が普遍的に等しく解釈しているわけではないため、当社の記述が GPL またはその他の OSS ライセンスとどのように関連するかについて法的な見解を述べることはできません。ただし、オープン ソース コミュニティからのフィードバックに基づいて、広範囲の開発者が仕様を実装することが可能であると考えています。

Q: GPL の元でライセンスされているソフトウェアの開発者/ディストリビューター/ユーザーには Community Promise が適用されるのですか。

A: はい。完全に適用されます。CP は、当該の実装を作成した開発モデル、配布時に従う著作権ライセンスの種類、またはディストリビューター/実装者のビジネス モデルに関係なく、対象実装の開発者、ディストリビューター、およびユーザーに適用されます。CP は、GPL を含むいかなる種類の開発モデルや配布モデルによるものであっても、対象実装の作成、使用、販売、販売提供、インポート、または配布を行うすべての人に対して、Microsoft 必須特許請求を行使しないことを保証します。CP の規定では、Microsoft が特定の個人または会社に対して特定の対象仕様に関して約束を撤回できる唯一の状況は、その同じ対象仕様の Microsoft による実装に関して、その個人または会社が Microsoft に対する特許侵害の訴訟を起こした (または訴訟に自発的に参加した) 場合です。この種類の「差し止め」条項は、業界で一般的な慣行です。


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