安保理決議違反の北朝鮮産石炭輸入に韓国政府が関与

 安保理制裁委員会が公表した当時の衛星写真には、これらの船舶がホルムスク港で石炭を下ろす様子がはっきりと写っていた。その後、この埠頭(ふとう)からパナマ船籍の貨物船「スカイエンジェル」とシエラレオネ船籍の「リッチグローリー」が問題の石炭を運び出した。スカイエンジェルは4156トンの石炭を積んで昨年10月2日に仁川港に到着し、リッチグローリーは5000トン、32万5000ドル(約3700万円)相当の石炭を積んで10月11日に浦項に到着した。

 韓国外交部(省に相当)の説明によると、韓国政府はこれらの船舶が入港した直後から問題の石炭が北朝鮮産の可能性が高いとの情報を入手していた。ところが石炭を輸入した韓国企業は船舶の入港前から書類で「ロシア産」と申告し、事前の手続きをすでに終わらせていた。そのため最終的に9156トンに上るこれらの北朝鮮産石炭は韓国に輸入されることになった。

■24回にわたり韓国を往来するも政府は放置

 北朝鮮産石炭を運搬してきた第三国の船舶をそのまま送り返した理由について韓国政府は「昨年10月時点の安保理制裁決議の中には制裁違反に関与した船舶を抑留するという条項がなく、また容疑もはっきりしていなかった」と説明している。しかし昨年末以降、これらの船舶が韓国の港に入港する際には拿捕あるいは抑留できる根拠は十分にあった。昨年12月22日に採択された安保理決議2397号には「詐欺的な海上行動」による「石炭の不正輸出」などの制裁違反行為に関与した船舶が自国の港湾に入港した際には「拿捕、検査、抑留しなければならない」と明記されている。

 しかし韓国政府当局は何の対応も取らなかった。韓国政府の記録によると、リッチグローリーは昨年12月末から今月6日まで仁川、釜山、平沢、光陽、木浦など韓国の主要な港に16回入港していた。スカイエンジェルも馬山、群山、蔚山、平沢などに8回入港していた。

金真明(キム・ジンミョン)記者
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