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 西日本豪雨の影響で不通が続いていた広島県内のJR山陽線三原(三原市)―白市(東広島市)間(30・6キロ)が30日、86日ぶりに運行を再開した。台風24号の接近による29日夜の雨で山口県内の光(光市)―下松(下松市)間の線路に土砂が流れ込み、運転を見合わせたため、山陽線の全線再開とはならなかった。

 三原―白市間は11月中の再開を見込んでいたが、復旧工事が想定より早く進んだ。ふだん平均して1日に約1万1千人が乗降する三原駅の高田敏明駅長は「通勤・通学の利用者ら皆さんに長い間、ご不便をおかけした」と話した。ただ同区間は、台風24号接近のため、30日正午過ぎから運転を見合わせた。

 復旧までの期間、JR西日本は代行バスなどを運行し、通勤・通学の足を確保。不通区間にある県立総合技術高校(三原市本郷南)は授業が再開できないまま夏休み入りした。約680人の生徒の約8割が電車通学で、2学期が始まった8月22日以降、2時間以上かけて登校する生徒もおり、始業時間を30分繰り下げて対応していた。

 山陰線を使って「迂回(うかい)輸送」をしていたJR貨物の列車は30日から山陽線で九州方面への輸送を再開する予定だった。しかし、光―下松間の土砂の影響で、もともと広島止まりだった列車1本の運行になった。土砂が流れ込んだのは、西日本豪雨でも同様の被害が出て復旧した場所という。(北村哲朗)