女性の不倫と心理

では、女性はどういうときに不倫をしたいと考えるのでしょうか?女性誌などでは不倫をテーマにした特集がよく組まれていますが、赤裸々な不倫体験を綴った記事を目にすることも少なくありません。実際、どれぐらいの女性が不倫をしているのかはわかりませんが、若いOLのほとんどは不倫をしているなどとまことしやかに言われたりしています。それはおおげさにしても、不倫願望を持っている女性は意外と多いのではないでしょうか。『マディソン郡の橋』は昨今の女性の不倫願望をじつに巧みに表現していますが、ここではフランチェスカを例にとりながら、女性の不倫の心理について考えてみたいと思います。ロバートは、世界各地を旅しながら写真を撮りつづけているフリーランスのカメラマン。一方のフランチェスカは詩歌が好きな聰明(そうめい) な女性で、夫のリチャードと二人の子供とごく平凡な家庭生活を営む主婦です。この小説をちょっと深読みしてみると、フランチェスカの夫・リチャードは地味で真面目なアメリカ中西部の典型的な農夫です。アメリカはもともとキリスト教の国ですが、ドイツやオランダからの移民が多い中西部にはプロテスタントが集中しています。仕事もいいけど、人生設計もしっかり考えて、ここで→素敵な出会いを見つけてください。キリスト教の中でもとくにプロテスタントは禁欲的ですが、おそらく彼の道徳観や価値観の規範にはプロテスタント的な考え方が強く反映されていると思われます。O「愛」を感じるのは、遺伝子の命じる行為もちろん、母親だけが犠牲的なわけではありません。

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結婚相手

高校の生物の時間に習ったご記憶のある方もいらっしゃると思いますが、DNAというのは、螺旋状にからみ合った細長い二本のヒモの上に、四種類の塩基(AⅡアデニン、GⅡグアニン、CⅡシトシン、TⅡチミン)がそれぞれ交互に結びついたものです。これは、スーパーの商品や雑誌などについているバーコードとひじょうによく似ています。バーコードというのは、太さの異なるいくつかの線の配列によってコンピューターが情報を読み取る仕組みになっていますが、DNAもそれと同じで、四種類の塩基がどのような順番で並んでいるかによって遺伝情報が決定されるわけです。私たち人間をはじめ、地球上のすべての生物はDNAを持っています。道端に咲く草花も、ゾウリムシも大腸菌もDNAを持っているわけですが、遺伝情報の伝達の仕組みやその働きはバクテリアから人間にいたるまでまったく同じです。相性が合う結婚相手を でみつければ、夫婦間に問題が生じて解決するためにここに書いたような大変なことをしないで済むかもしれません。エイズ・ウィルスが発見されて以来、ウィルスの性質については皆さんもよくご存じかと思いますが、ウィルスはほとんどDNAだけでできている単純な構造の生命体です。つまり遺伝情報だけが裸のままで存在している状態なので、それを生かすための原形質を持っていません。したがって、ウィルスは自分だけでは生きていくことができないため、他の生物の細胞のなかに寄生して増えるという性質をもっています。第二次世界大戦後、生殖を切り離した性のあり方を求めるようになった日本人は、「忠孝」という観念の代わりに、「愛」という概念を持つようになりました。それがだんだんと遺伝子レベルから愛情に広がっていって、同じ民族に対する愛とか、同じ人種に対する愛とか、あるいは地球上のすべての人類に対する愛とか、場合によっては地球上のDNA型の染色体を持っているすべての生物にまでつながっていくわけです。


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結婚妊娠出産

そもそも女性には妊娠・出産という生理的な役割のほかに、子育てというジェンダーとしての役割が与えられていました。そればかりか家庭や社会の中で、女性はつつしみ深くとか、結婚したら貞淑(ていしゅく) な妻であらねばならぬとか、亭主の留守を守るのが妻の務め……といった道徳的価値観を教えられて育ちます。それによって、貞節という観念や、良妻賢母といった価値基準を植えつけられていくのです。恋愛と結婚は違うところが多いですので、 ←ここで出会った素敵なパートナーをよく見極めましょう。昔から、男性の浮気は大目にみられることが多いのに、こと女性の浮気に関しては世間の目がたいへん冷たいという傾向があるのもそのためでしょう。フェミニズムの立場からいえば、男性も女性も本来ポリガミックであるはずなのに、ジエンダーという役割期待によって、女性は貞淑であるべきだと決められていたにすぎないとい、うことです。○遺伝子が人間の行動を支配するところで、世の多くの男性が浮気をする理由については、生物学的にひじょうに納得のいく説明があります。人間にかぎらず動物の行動には、哺乳類から細菌にいたるまですべてに共通したパターンがあります。人間も含めた動物の行動を研究する学問をエソロジー(比較行動学)といいますが、そうした動物の行動や社会形成のメカニズムを遺伝子レベルで説明しようとする試みが社会生物学です。最近の社会生物学では、人間の行動は遺伝子に支配されており、人類の持っている遺伝子のDNA(デオキシリボ核酸)が、自分たちが生き延びるために、不都合な行動をしないように遺伝的に固体を導いていくという考え方があります。

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結婚後の男女の役割

ペアになった染色体にはそれぞれ通し番号がつけられていますが、最後の二三番目は性染色体といって、性を決定する染色体です。性染色体は男性がXY、女性がXXの組み合わせになっており、それによって男女の性の違いが決まります。これは卵子と精子が受精するとき、卵子はX染色体しか持っていませんが、Y染色体を持った精子を受精すればXYに、X染色体を持った精子を受精すればXXになります。そして次に、男性の場合は精巣が、女性の場合は卵巣ができて、そこから男性ホルモン、女性ホルモンがそれぞれ分泌され、それが外性器や乳房といった男女の身体的特徴を形成するもとになります。もちろん男女の違いは、こうした生物学的な「セックス」の違いによって決められますが、人間が成長する過程において、後天的につくられる社会的、文化的な男女の役割によっても決定されます。結婚後の生活で問題が発生し、解決しようとすると、また別の問題が出てくるかもしれませんが、←ここで相性ピッタリの結婚相手を見つければそんな心配は少しで済むでしょう。たとえば、〃男だったら男らしく〃とか、〃女の子はつつしみ深く″といったような、性によって社会の中で求められる役割期待によってつくられた「性別」を「ジェンダー」といいます。これは、家庭や社会環境、あるいは文化的な要因と相関します。フランスの思想家、シモーヌ・ド・ボォーヴォワールが書いた『第二の性』の中に、「女は女として生まれるのではなく、女になるのだ」という名文句がありますが、これこそまさにセックスとジェンダーの違いを言いあらわしているのです。

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結婚後のコミュニケーション

もちろん、それは一面では女性のほうが従属的な立場におかれていた時代と文化の産物でもあります。日本でもかつて、夫が妾(めかけ) をかこったり、愛人の家に通ったりすることがなかば公然とおこなわれていた時代もありました。多くの妾や愛人を持つことは、男性にとって一種のステータス・シンボルでもありました。もちろん、そういうことができるのは、ひじょうに裕福な男性であるとか、よほどの甲斐性があるとか、あるいは女性を口説く能力に長けている男性である場合が少なくありません。だからこそ先のような言葉が生まれたのでしょう。結婚してからコミュニケーションがうまくいかない夫婦はこのように関係修復に時間と手間がかかりますので、 で相性がピッタリの相手と出会えば夫婦間の問題は起こりにくいか、起こっても解決はこんなに大変ではないでしょう。近頃はお金も甲斐性もない男性でも平気で浮気をするようですし、実際、世の中にはそれで痛い目にあっても懲りずに浮気を繰り返す男性が多いのも否定できません。このように、男女の性関係において、男性は女性よりポリガミック(複婚的)だとよくいわれますが、はたして本当にそうなのでしょうか?まず、フェミニズムの立場から説明すると、一つは男と女の「ジェンダー」の違いからくるものだという考え方があります。この「ジェンダー」という耳慣れない言葉は、従来の男性、女性という生物学的な性差をあらわす「セックス」とはいささか異なり、〃性別による役割分業″という意味合いで使われます。ご存じのように、人間の染色体は全部で四六本あり、それぞれペア(対)になっています。

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好きになった相手

たしかにロバートには離婚歴があり、今風にいえばバッイチの男です。先の手紙にもあるように何人かの女性とも性的な関係があるようでした。フロイトによると、男性はいくつになっても自分の母親のイメージを持っていて、それを自分が好きになった相手に求めているといいます。ロバートの場合もそうで、フランチエスカの中に母親のような母性的な魅力を見いだしていたのかもしれません。それを象徴的に示しているのが、この小説に出てくる食事のシーンです。フランチェスヵが彼のためにシチューをつくってあげるシーンで、彼女はロパートに料理をつくるのを手伝わせたりします。流しでジャガイモの皮を剥いている彼女のかたわらで、ロバートはニンジンやカブ、パースニップ(白ニンジン)、タマネギを慣れない手つきで切り刻みます。放浪の旅ばかりしているロバートは、自分のために手の込んだ料理をつくってくれる女性に久しく会っていなかったのでしょう。ところがフランチェスカは、彼のためにかいがいしく料理をつくってくれます。そうした彼女の姿の中に、彼は自分の母親のイメージを投影しているのでしょう。夫婦間で問題が発生したら、このように解決までは精神的にも肉体的にも大変ですので、出会い アプリ で、相性ピッタリの結婚相手を見つけましょう。男は自分にとって〃都合のいい女〃を求めて浮気する●女なら誰でもいいという浮気男は、幼児期に性欲の抑制を学習していない●どの女にも満足しない浮気男は、無意識に母親を求めている●男の浮気は、自分の遺伝子を残すためのサバイバル戦略O浮気は男性の”専売特許”「浮気は男の甲斐性」という言葉があるように、浮気は男性の〃専売特許″のようにみなされてきました。

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不倫こそ純愛などという

むしろそれを逆手にとって、主人公のロバートを、そうしたステータスとは無縁の、フリーランスのカメラマンといういかにも放浪者然とした設定にしたのが、多くの女性に支持された一因かもしれません。ただ、この小説がフィクションのフィクションたるゆえんだと思うのは、ロバートがフランチェスカのことを一生涯思いつづけていたということです。現実の男性が一人の女性をずっと思いつづけるというのはきわめて稀なことでしょう。そう考えれば、〃不倫こそが純愛″などという、最近の風潮は単なる幻想にすぎません。この場合、彼女とのことはとりあえずいい思い出としてとっておいて、別の女性を見つけるのがやはり自然でしょう。しかも、彼の性的能力は高く、性欲もけっして弱くはありません。別の女性が見つからないはずがないのに、あえて見つけようとしません。もし、あなたが恋愛向きなら、←ここで将来の結婚に向けて経験値を増やしましょう。自分の遺産管理を委託した法律事務所を通して、彼女に宛てた手紙の中で、「あなたの前には、ごくわずかですが、女性がいたのにあれ以来ひとりもいません。くつに意識的に独身を通そうと誓ったわけではなく、ただ興味が持てないのです」などと書いています。こうした彼の心理を分析してみると、おそらく彼はドン・ファン型のタイプの一変種かもしれません。ドン・ファンといえば好色放蕩(ほうとう) の架空の人物ですが、このタイプの男性は理想の女性を求めて次から次へと女性を渡り歩くのですが、結局はどの女性にも満足することができません。

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恋愛小説

そして源氏の君のような男性が、きっと自分を訪ねてきてくれることだろうと夢のようなことばかり考えていた。しかし、そうした空想の世界にひたっている間に、こんなにさびしい身の上になってしまった」と嘆いています。菅原孝標女は典型的なシンデレラ・コンプレックスを持っていたと考えられますが、彼女のように、素晴らしい男性がいつかきっと自分を迎えにきてくれる、と夢見る気持ちはどんな女性にも少なからずあるのではないでしょうか。事実、シンデレラ・ストーリーそのものの大全集である貢-レクイン・ロマ迄シリーズの成功は、女性のシンデレラ・コンプレックスがいかに強いかということを物語っています。このシンデレラ・コンプレックスをかきたてるのが恋愛小説の原型なのです。また、すべての恋愛小説には、セックスにおける代理体験という側面があります。これは小説だけでなく、映画にしてもテレビドラマにしてもそうです。それは想像の世界が現実のイメージに投影されて擬似的な体験が得られるからです。結婚前にで、相性ピッタリの相手を見つければ結婚生活の苦労はもっと減るだろう。だから恋愛小説を読んでいると、恋の擬似体験をすることになります。菅原孝標女が少女時代、『源氏物語』や『宇津保物語』を読んで夢見心地になっていたのもそのためです。たしかに『マディソン郡の橋』を読んで、シンデレラ・コンプレックスをかきたてられた女性は多かったと思いますが、現在のような平等志向の強いアメリカ社会では、社会的なステータスを誇示するのは毛嫌いされる傾向があります。

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シンデレラコンプレックス

それによって女性ホルモンの分泌が多少抑えられます。これは、仕事の際には性的な活動は邪魔になるからです。女性ホルモンは本来、セックスをして子供を生み、授乳をするために存在しているものです。女性ホルモンが多く分泌されると、そうしたときと同じ状態の体になります。ところが、これではスポーツやビジネスの障害になってしまいます。そのためスポーツやビジネスに熱中しているときの女性は、そうした女性ホルモンの分泌が自然と抑えられ、なんとなくカサカサというかギスギスした状態になることがあるわけです。ところで、こうした恋愛小説が多くの女性にもてはやされるのは、女性が持っている「シンデレラ・コンプレックス」をかきたてるからです。「シンデレラ・コンプレックス」とは文字どおり、シンデレラを迎えにきた〃王子さま″のような男性がいつかきっと自分ところにも現れるであろうと夢見る気持ちです。〃王子さま″のような男性というのは、すなわち社会的な地位が高く、お金持ちで、ハンサムな男性であり、自分を退屈な日常から救い出してくれるような男性ともいえるでしょう。自分を作り過ぎずにで、素敵なパートナーを見つけよう。『更級日記』の作者である菅原孝標女は(すがわらのたかすえのむすめ) 、恋愛小説のはしりともいうべき『源氏物語』や『宇津保物語』などが大好きな文学少女でした。彼女はその中で、「(実際にそんなことはあり得ないが、私は少女時代)自分はまだ若いからこんなに不器量だけど、年をとったらもっと美人になるだろう。

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恋をすると女性は美しくなる

ただ、男性の場合は、恋をしても、美しくなるとか精気がみなぎってくるなどとは言いません。なぜかというと、性別(ジェンダー)による役割分業を前提としてのことなのですが、男性は仕事をしているときが一番輝いて見えるものだからです。恋をしているときの女性の美しさというのは、男性が仕事に心から熱中しているときの美しさと等価なのです。会話の中からその人の性格や望みなどを見つけられれば、ここ→で出会った人は自分にとってどんな人なのか、わかりそうですね。もちろん、スポーツや仕事に打ち込むことも女性を美しくしますが、これは「アドレナリン系」の美しさ、つまり目の輝きや背筋の延びが表現を生き生きとさせ、女性を美しくみせるのです。恋をしているときの女性の美しさというのは「エストロジェン系」の美しさです。これは恋をしてはじめて出くるものです。「恋をしながら仕事にも打ち込む」という両刀使いがいちばん女性を輝いてみせるのでしょうが、これはそう容易なことではありません。男性が恋に熱中していてもそれほど美しく見えないのは、しょせんはまがい物で、本当の意味で熱中しているわけではないからかもしれません。では、女性が仕事に熱中しているときは美しく見えないのかという疑問が起こってきます。もちろん、そんなことはありません。女性もそれなりに美しいのですが、その際、女性ホルモンの存在が問題になるのです。仕事やスポーツに熱中したりするときには、女性でもデストステロンやアンドロジェン(男性ホルモン)が分泌されるようなのです。


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